2019年6月14日 (金)

女性からのメールに思わず笑みがこぼれる おじさんのトキメキ

先日、昼食時間に会社周りをぶらついていたとき、ユナイテッドファンの女性社員とばったり出会いました。

彼女は白い半袖姿。つい、彼女の胸のあたりをじろじろ眺めてしまいました。まさか会社にTシャツで来るわけ!!! そう思っていると彼女から話しかけてきました。

「ちょうどよかった。仕事のことで聞きたいことがあったんですよ」 話を聞いてみると、私の部署のホームページのデータが更新されていないとのこと。とりあえず自分で把握している情報を伝えた上で、後で対応をメールすると答えておきました。

それからお互いの仕事の近況について2,3分語りました。彼女と会うのは2ヶ月ぶりでしょうか。私も彼女もユナイテッドのホームゲームは皆勤のはずですが、なかなか会う機会はありませんでしたからね。

職場に戻り、彼女にメールで私の部署の実状を説明しておきました。そのついで、4月の大宮アルディージャ戦の後、私は脱水症状を起こして意識を失い、1週間入院したことと、あなたもいつもスタジアムでアルコールを飲んでいるから飲み過ぎには注意してねと書き添えておきました。

それから1時間もしないうちに、彼女から返信メールが届きました。

私のメールに対するお礼と入院したことのお見舞い、そして、いつもはビールを飲むのは前半までだけど前節のヴェルディ戦では楽しくて後半まで飲み続けたと添えてありました。確かに前半は3-0でリード。ユナイテッドのシュートがばんばん決まればお酒も進みますよね。

最後に「次の試合のフラッグベアラーに申し込みました。抽選次第ですが、もし当たったら私の雄姿を見てください。笑」と結んでいました。

はて、フラッグベアラーとはなんぞや? とネットで検索してみると、サッカーの試合直前に選手が入場する際、選手の先頭に立って入場する旗があります。その旗をもっている人のことをフラッグベアラーというそうです。

彼女は熱烈なユナイテッドファンで、毎試合、最前列で観戦しています。それだけでは飽き足らず、ついにピッチに立ちたいと思うまでになったようです。「雄姿を見てください」と自己PRする彼女に、私への好意が感じられて自然と口元がほころびました。

彼女は私よりも20歳ほど年下。娘のような感覚です。逆に彼女からすれば、私がお父さんのようで、自分の姿を見てもらいたい(認められたい)という欲求があるんでしょうね。

恋愛感情とは違いますが、こういう仲もいいもんだなあと思います。

今日風呂が休みだったというようなことを話していたい毎日(俵万智)

2019年6月13日 (木)

市バス路線の民間譲渡の決定は必然 しかし、3年後の路線廃止は困る

先日、鹿児島市の交通局が運営する市バスについて、半分の20路線が民間のバス会社に譲渡されるとの報道がありました。

私はこの10年、市バスを通勤に利用しています。乗り始めた頃は「年間あと2回のバス乗車をお願いします」程度の赤字だったのが、いまでは5~6億円の赤字を毎年出していたんですね。市電が2億円ぐらいの黒字だと言うことを考えると、民間への譲渡は当然かも知れません。

市バスの場合、身分は公務員と同じなので給与体系もほぼ公務員と同じです。公務員の給料の不思議なところは忙しいとか責任が重いとかは関係なく、年功序列でおおよその金額が決まることです。だから、平社員(平公務員?)だろうが部長だろうが同じ年齢だと給料はほとんど変わりません。

もちろん、公務員の管理職はその手当が付きますが、そのかわり残業代がつきません。逆に管理職でない公務員は残業代がつきます。その結果、不思議なことに公営バスの運転手の年収が1千万円を超えることも珍しくありません。

早朝や夜間、土日などの勤務は残業と見なされるので、給与が上乗せされるからです。しかも運転手は年休を20日きっかり取得する人が多く、路線のシフトに穴を開けないようにするためにどうしても残業代が増えることになります。そうなると人件費が民間のバス会社の2倍ぐらいになってしまうわけです。変な仕組みですよね。

勤務時間に休憩時間を含むとか(2時間運転、1時間休憩)、細かい話を聞くと素直に頷(うなづ)けない。その厚遇ぶりには驚くばかりです。

2週間ほど前、勤務先の最寄りのバス停でバスの運転手がもっとバスに乗りましょうという横断幕を掲げて、ビラを配っていました。おそらく労働組合の皆さんでしょう。みんな不機嫌そうにタバコをふかして突っ立っていました。やる気がないのがよくわかります。

路線が譲渡されるとこの人達は配置転換・再就職になっていくんでしょうが、来年からは馴れない仕事になるのでしょう。融通の利かないおじさん運転手は苦労するだろうなあと、彼らを横に見ながらバスを待ちました。

民間に譲渡された路線は3年は維持する約束のようです。裏を返せば3年後には廃止されます。公共交通機関を利用してきた私にとっては大きな損失です。廃止された後は歩いて会社に通いましょうか。

億兆の波の反復をききながら岸壁にしがみついているのは誰だ(加藤克己)

2019年6月11日 (火)

先生、知っていますか? 学校の敷地内なら車の中も禁煙ですよ

受動喫煙禁止法(健康増進法の改正法)がいよいよ本格的に準備が始まってきました。

関係部署の協議があり、結局屋外に喫煙スペースを設けることで話がつきました。それでも始まってみないとわからないところが多々あります。愛煙家には肩身が狭くなりそうです。

厚生労働省がガイドライン(Q&A)を先月公表していますが、その中で第一種施設は敷地内禁煙となっていました。第一種施設とは、学校などの子どもがいる施設や病院、行政施設のこと。ここで働く職員は事実上勤務時間の喫煙は難しそうです。

そうなると学校の先生はどうするんでしょうか? 駐車場にある自分の車の中でタバコをふかすのかしらと呟(つぶや)くと、私の上司が「それはダメだ。厚生労働省のガイドラインにでていたぞ」と教えてくれました。

なんということでしょう。駐車場も敷地内。特定喫煙場所でないとタバコは吸えないので、駐車場も特定喫煙場所としての基準を満たしていない以上、喫煙することはできないとか。それが車の中でも同じことだということです。

タバコ好きの学校の先生は、昼食時間などに車で外出し、運転しながらタバコを吸うという離れ業でもしないと大変でしょうね。タバコを我慢しすぎて禁断症状に苦しみ、生徒にアタリ散らかしたりして。あー、いやだいやだ。

ちなみに我が社の喫煙場所には灰皿は置かないそうです。今後は携帯用のマイ灰皿を持参せよとのこと。確かにタバコを吸わない人(清掃員)が灰皿を片付けるのは受動喫煙そのもの。そう考えるとタバコを吸う人が自分で片付けるのが筋ってことでしょうね。

これらのことを私の友人(愛煙家)に話すと、彼は「おれは喫煙用のプレハブ小屋を建てるなら喜んで建設費を寄付する」と気炎を上げていました。それだけタバコが手放せないってことなんでしょう。困ったもんだ。

「正しいことばかり行うは正しいか」少年問うに真向かいていつ(伊藤一彦)

2019年6月10日 (月)

高3の娘と定期テスト必勝計画を練る 自分にあった勉強法とは?

高校生の娘が「お父さん、勉強の計画を一緒に立てよう」と話しかけてきました。もうすぐ中間テスト。高校3年生の娘にとっては正念場です。

聞いてみると、数学はすでに履修範囲を終わっていて1,2年生のときに勉強した分野についての問題演習。それ以外の教科についてもほとんどは復習で、3年生になってから新たに学んでいるのは社会科の科目だけとか。私が高校生の時とずいぶん違うなあ。それだけ大学入試を意識したカリキュラムになっているんでしょうね。

私の娘は基本的に家では勉強しません。始発のバスに乗って授業が始まる前に勉強(30分)。放課後も授業終了後、学校が閉まるまで勉強(2時間)。往復のバスの車内では英単語や古文単語の暗記(合計1時間)。というのが娘の勉強場所(法)です。

娘は数学・理科が苦手なのでどうしてもその勉強に時間がかかります。高校1,2年生の時はつきっきりで数学の問題を解いていたのでもう大丈夫だと思っていたのですが、聞いてみるとほとんど公式を覚えていない。当時は教科書の簡単な基本問題ばかりを一緒に解いて、応用問題はさせませんでした。あれこれ手を出さずに公式を確実に使えるようにしようと目論んでいたのですが定着していないようでがっかり。

私が高校生の時は学習時間が4時間半。おそろしい寮生活でした。1年生の時は机の前に座ることが苦痛でした。勉強時間に何をしていたのかほとんど記憶にありません。予習復習を場当たり的にやっていただけなんでしょうね。2年生になると、いろいろ問題集を試行錯誤していましたが、本当に勉強法が定着したのは3年生のときでした。

私の志望校は、数学は問題文がシンプルなのに難問ぞろい。英語は長文の英訳と和訳だけ。国語は評論と文語文の要旨作成。そして日本史。

志望校合格のためには、数学はとにかく考えること。苦手な英語は語彙を増やすことに目標にしました。自分の実力と合格レベルとを比較して、その差を埋めるように勉強計画を立てました。その結果、数学は「日々の演習」を1日1問(30分)。英語は「試験に出る英単語」の暗記(1日30分、トータルで約1200語)。そして国語と英作文は、3年生の時の教科担任に毎日添削をお願いしました。国語はその日の授業範囲の教科書や問題文を200字に要約(1日30分)。英語は英作文(1日1問30分)。日本史は私の得意科目でしたから普段の授業の予習復習のみ。ちなみに志望校の過去問はざっと見ただけで解いたことはありません。自信を失うだけだとわかっていましたから。

当時の私に比べ、自宅にいる娘は暇があると日記を書いたり、小説やファッション誌を読んでいたり、ドレスアップに30分以上かけたりと、とても大学受験を控えているように見えません。それでも高校3年生になって普通クラスからトップクラスに編入したわけですから、それなりに努力をしてきたのでしょう。「テスト範囲が終わらない」とこぼしながらも真面目に取り組んでいるようです。成績が向上しているといいのですが。

シャンプーの香をほのぼのとたてながら微分積分子らは解きおり(俵万智)

2019年6月 9日 (日)

ヴェルディよ あの華麗なパス回しはどこに消えたのか

鹿児島ユナイテッド対東京ヴェルディの試合が午後1時キックオフ。そのため、朝のうちに市民農園で畑の様子を見ておきました。籾をまいて1ヶ月経過するも発芽なし。こちらの方はもうだめだなこりゃ。

ところで今日の対戦相手。Jリーグ創設期にカズ、ラモス、北沢などスター選手を集めていたヴェルディ。J1では久しくその名前を見ません。そもそも「東京」の名前がとてもヴェルディらしい。他のJリーグのチームはホームタウンの都市名をつけているのに、都道府県名をつけているのはこのチームだけでは? よみうりランドのある「稲城」じゃダメなんでしょうか? 20年前はJリーグの理念が違うということで読売とチェアマンと対立していましたが、ここまで尾を引いているんですね。歴史を感じます。いまでは「川崎」といえば「フロンターレ」ですからねえ。

いつものように島美人の振る舞い酒をいただいて観客席へ。試合開始早々、ヴェルディのキーパーがはじいたボールを詰めていた韓がシュート。これが決まってあっけなくユナイテッドが先制。場内の再生映像では韓の位置はオフサイド。しかし、審判の判定はゴールで変わらず。前半40分に左サイドから牛ノ浜がペナルティエリア内でヴェルディのDFを個人技で抜き去ってゴール。さらにその2分後、砂森の左からのクロスに韓が右足のアウトサイドで合わせてゴール。終わってみれば3-1。ユナイテッドの圧勝でした。

ボールの保持率はヴェルディが上。しかし、ヴェルディはDFとMFでボールを回すだけで、ゴール前でのクロスやワン・ツーがほとんどない。両サイドではヒールパスでつなぐ場面があり、かつて観衆を魅了した華麗なパス回しの片鱗の一部をちょこっと見せたぐらい。はっきり言って、ヴェルディの攻撃は全然怖さを感じませんでした。だって、ほとんどシュートがないんだもん。

一方、ユナイテッドは攻撃がすばらしい。両サイドいっぱいに展開することもありますが、中央とハーフサイドにおいてショートパスを縦横めまぐるしく回すのでヴェルディのディフェンスは完全についてこれない。ユナイテッドのミスが半分に減ればさらに3点差以上ついていたでしょう。

ユナイテッドは連敗つづきですが、負け試合でも内容は互角かユナイテッドが上。なにしろシュート本数が圧倒的。韓、牛ノ浜、五領の攻撃は破壊力抜群。今後も期待できそうです。

一方DFは、堤がベンチでなんと赤尾がセンターバック。心配でしたが無難にこなしていました。ヴェルディの攻撃がしょぼかったのもありますが、ボランチの中原、八反田が完全に相手のスペースを消していました。ユナイテッドはポジションチェンジが頻繁にありますが、ディフェンスラインはどの選手もきっちりできていました。これが勝因かも。

ところで、ハーフタイムに焼酎のおかわりに行くと、島美人のお姉さんが私が「黒」をお願いしていたことを覚えていてくれて、もう一杯注いでくれました。試合展開について話をした後に、はにかむように「もう体調は大丈夫なんですか?」。私が脱水症状で倒れて以来2ヶ月間、焼酎を水筒に入れるようにお願いしなかったので気になったんでしょうね。

そして観戦席。私の両隣のおじさんもゴールラッシュに大興奮。はじめて見知らぬサポーターとハイタッチをしました。ユナイテッドの勝利と島美人の笑顔。いい一日でした。

まちちゃんと我を呼ぶとき青年のその一瞬のためらいが好き(俵万智)

2019年6月 8日 (土)

郷原は徳の賊なり 「論語」は「品行方正であれ」なんて教えてません

私は漢文が好きで、今でも中国の古典を手元に置いています。

なかでも孔子の言行をまとめた「論語」は最も有名でしょう。そのほかにも「孫子」「老子」「荘子」「大学・中庸」「呂氏春秋」など白文と読み下し文がセットになった本を買い求めました。今でも残っているのは「論語」と「老子」。他の本はいまいち説教臭かったり、難解だったりで手放してしまいました。

とくに「論語」は時間が空いたときに、ぱらぱらと開いては目にとまった一節を読んだりします。もう20年以上、こんな読書(?)が続いています。

一般に論語というと、孔子という偉い人が弟子達に君子(理想像)について説教を垂れているイメージです。下村湖人の「論語物語」はこの典型的なパターン。だから全然面白くありません。しかし、中島敦の「弟子」は全然違います。孔子の一番弟子である子路の弟子入りからその死まで、スリリングな展開です。中島敦の文語文が、硬骨な子路の性格に重なるようで読めば読むほど読みごたえ、味があります。呉智英が評価しているように短編小説の傑作です。

呉智英も「現代人の論語」という好著を出版しています。全学連活動を経て、封建主義者として世相を斬っていた評論家(読書家)です。彼が論語に関する私塾を開いたとき、その塾の名前が「以費塾」。「陽貨第17の5」にある、公山不擾が費の町で反乱を起こしたとき、孔子がその反乱軍に参加しようとした一節からとった名前です。孔子の反骨精神、チャレンジ精神が旺盛であることを示すエピソード。呉はこのエピソードが相当好きなようです。(最近は呉はぜんぜん出版界にでてきません。元気にしているんでしょうか?)

私もこういう過激な節が好きです。なかでも「郷原は徳の賊なり」(陽貨第17の13)は爽快感すら覚えます。「郷原」とは、これという欠点もないかわりに長所もない八方美人のこと。現代語訳では「善人と言われる人は(うわべだけ道徳家に似ているから、かえって)徳を損なう」となります。私たちが思っている論語とはずいぶん違うとは思いませんか?

私は若い頃、仕事をする上でよくクレームを受けました。なぜ一生懸命やっているのにひどいことを言われるんだろうと悩みました。そんな時、この一節を読みました。「郷人の善き者はこれを好(よみ)し、その善からざる者はこれを悪(にく)まんに如(し)かざるなり」(子路第13の23)。現代語訳「土地の人が善人を褒め、悪人を憎むというのにはおよばない」。私はこれを「悪い奴から憎まれるぐらいでないとたいした人間ではない」と解釈しました。私には救いでした。

原書を読むと、世間一般のイメージを大きく裏切っていることが多々あります。それだけ、生半可な知識、表層的な知識が世の中にはあふれている。そういうことを知っておいて損はないと思います。

紫のもっとも淡き一群(ひとむれ)に想いをのせんあじさいの花(俵万智)

2019年6月 7日 (金)

私の読書遍歴 なかでも西村寿行のハードボイルド小説はエグかった

中学生の頃、いわゆる文庫本に目覚めました。

小学生までは怪盗ルパンシリーズ(モーリス・ルブラン)や少年探偵団シリーズ(江戸川乱歩)をよく読んでいました。いわゆる児童書です。

中学生のとき、夢枕獏の「幻獣少年キマイラ」などソノラマ文庫シリーズの表紙がとても格好よくて手に取ったのがきっかけで文庫本を読むように。菊地秀行の吸血鬼Dシリーズ、トレジャーハンター八頭大が活躍するシリーズが大好きでした。いかにも中学生向けの内容と言えばそうなのですが、お色気シーンあり、格闘シーンありと、当時の私には新鮮で面白くて次の本が出版されるのを心待ちにしていました。

そしてハードボイルド路線の西村寿行。もともと「滅びの笛」のマンガを読み、衝撃を受けたのがきっかけです。ドブネズミの大群が山梨県の各都市を襲い、パニックになる住民。秩序が崩壊し、混乱する街に登場する片倉警視がとても格好よかった。この機に乗じて犯罪を犯す人々を問答無用とばかりに即座に銃殺していく。法治国家の日本ではちょっと信じられない展開ですが、何度も読み返すほど私に深い印象を与えました。

ほかにも「滅びの笛」の続編の「滅びの宴」、これらと同じ路線でバッタの大群が東北地方に押し寄せて東北6県の悲劇的結末を描く「蒼茫の大地滅ぶ」、高倉健主演の映画となって中国で大ヒットした「君よ憤怒の河を渡れ」、そしてハードボイルド路線ど真ん中、デビュー作の「犬笛」など、強くて男臭い男が超法規的に活躍する姿を描いた小説にはまりました。

西村寿行の文庫本を友人に勧めたことがあるのですが、感想を聞くと「過激だね」を連発。私は絶望的な状況でも悪に立ち向かう主人公達の力強さに惹かれたのですが、友人達はストーリーのなかにレイプシーンが度々登場することに衝撃を受けた(興奮した)ようでした。多感な時期ですからね。私も興奮しましたけど、そこだけがツボかと思うと情けない。まあ、しょうがないですね。

本が売れない時代になり、イマドキの若者のほとんどはスマホゲーム、ネット、LINEで時間を費やすようになりましたね。知り合いの大学生も教科書以外に本は読まないとか、本当かよ。

知識を身につけるならネット検索、性的興奮ならアダルトサイト、仮想現実ならネットゲームと本を上回る魅力的な世界が構築されている現代社会では、本の果たした役割が失われていくのも当然かも知れません。でも、本という長編ストーリーは、一言で言い表すことのできない世界を表現するツールでもあります。より一層複雑化する現代(未来の)世界を理解するにはそういった長編ストーリー(本)こそぴったりではないか、と私は思いますよ。

「漢の武帝の天漢二年秋九月」諳(そら)んじている小説冒頭 (宮柊二)

2019年6月 6日 (木)

定年延長時代を迎える団塊ジュニア世代とロストジェネレーション

今朝の朝日新聞は、政府の成長戦略の素案で、70歳まで働ける場を確保することを企業の「努力義務」として規定することなどを盛り込んでいると伝えました。年金問題と少子化問題(働き手不足)を解決する手段としては非常に合理的です。ですが、定年を延長するという考え方が安易に思えます。

もともと明治時代に定年退職という概念が生まれたようです。しかし、当時の寿命は60歳も満たないぐらい。文字通り死ぬまで働くことが多かったのではないでしょうか。戦後、平均寿命が延びるにつれて、55歳、60歳と延長し、今では65歳までは再雇用が義務づけられています。それでも老後が長すぎるという幸せすぎる時代なのかもしれません。

私の会社にいる60を過ぎた再雇用の人は、やる気がない人が多い。給料は大幅に下がり、もともと60歳が定年と言うことで働いてきたのに、あと5年も働くのかよ、と精神的に切れてしまうのはとても正直な反応だと思います。同情します。一緒に働く現役世代からすれば迷惑ですけど。

結婚年齢が上昇し、50歳前の私と同じ世代でも、子どもが小学生や保育園児というのはざらにいます。そういう人たちにとっては、退職時にまだ子どもは未成年。大学進学などを考えると定年延長がないと経済的に大変。そういう人たちはモチベーションが維持できるかも知れません。

しかし、ロストジェネレーションの人はどうなるのか。朝日新聞が好きな話題なのに言及がありませんでした。たしかに定年延長で働くのは正規雇用の人だけ。それ以外の人には関係のないことです。結局定年延長の恩恵(?)を受ける人ってどのくらいいるのか気になります。

今やどこでも働き手不足。それでもロストジェネレーションは非正規雇用なので低い給料で暮らしが大変。それが一般的なマスコミ報道です。でもこれってとても矛盾しています。ロスジェネの人たちはスキルがないと就職できないのでしょうか。コンビニは人手不足で困っています。コンビニのバイトにはスキル不要です。時給1000円として8時間勤務で1日8000円。20日勤務で16万円。この給料では家を建てるのは無理でしょう。子どもの大学進学も大変でしょう。

40年前、私の親は似たような苦しい暮らしの中で私や弟らを育ててきました。両親は会社勤めではありません。自営業です。それで大学にも進学させてくれました。決して贅沢な暮らしではありませんでした。しかし、朝日新聞に同情されるような不憫さなど感じたこともありません。

今の時代のロスジェネの問題は、結局お金の稼ぎや年金がどうこうではないんでしょうね。正規と非正規という差別的な雇用慣行の犠牲者というべきでしょう。犠牲にならないためには、そのシステムから離れなければならなかったのに、旧来の「雇われる」ことしか職を得る発想がなかった。フリーターという生活を「強いられた」。他力本願の末です。

定年延長時代。延長をよしとせず、自分の判断で他業種に就職する人、隠遁生活を送る人はどう評価するのでしょうか。正規の退職者が就職する場合は勝ち組、非正規であれば負け組なんでしょうか? 延長して働く人が皆勝ち組なんでしょうか。違いますよね。結局、自分が主体的に生きているかどうかが問題。そう考えるとロスジェネ議論の不思議さが際立ちます。

炎天を行く食わんため生きんため(遠藤若狭男)

2019年6月 5日 (水)

蒸し暑い夜に飛んでくるシロアリ カメムシ 寮生活の思い出

蒸し暑い一日になりました。今日は午後に休みをとり、病院などに出かけました。

夜になって家に帰り、網戸にしていると、戸の隙間から入り込んだハネアリが一匹、部屋の中を飛びまわっていました。毎年、この時期になるとシロアリが飛んでくるんですよね。

私が高校生の頃、寮生活を送っていました。学校と寮は同じ敷地内にあるのですが、学校自体が鹿児島市の郊外になるため、裏には竹藪(というか山)になっていました。30年も昔のことですからクーラーなんてありません。扇風機すらありません。そんなわけで夏の時期は、ベランダ側の戸を開けて網戸にしていました。

ベランダには洗面器などお風呂道具を置いていたのですが、この時期は洗面器の中にシロアリの死骸や抜け落ちた羽がいっぱいついていて気持ち悪い。シロアリは大量発生してそのほとんどは間もなく死んでしまいます。部屋の中に入ってきたシロアリが頭や背中にくっついて這い回るとかゆくてしょうがない。それに耐えるのは大変でした。

そしてもう一つの困りものがカメムシ。やっぱり同じ時期に寮に飛んできて、網戸にびっしり数十匹も張り付いているものでした。これもまた気持ち悪い。しかも下手に触ると匂いがひどい。

当時、寮は台風が来る度に停電になるので、ろうそくが必需品でした。アルミの銀皿にろうそくを立てて灯(あかり)をとっていたこともありました。今では信じられないでしょうけど。

私が高校1年生の時、同部屋の先輩がそのろうそくを立てている銀皿にカメムシを投げ込み始めました。溶けたロウに固まって動けなくなるのが面白かったようです。悪ふざけが過ぎると思いますが娯楽のない当時のこと。そこは許してください。

翌朝、銀皿には数十匹のカメムシがロウに閉じ込められて、黄緑色の氷菓子のようになっていました。私が面白がって先輩に見せると「そんなもん、さっさと捨てろ」と吐き捨てるようにいいました。きっと自分でも、こんなことを楽しんでやっていたことに嫌悪感を抱いたんでしょう。

そして今、私は鹿児島市の住宅地に家を建てました。シロアリやカメムシが飛んできますが、30年前とは比べようもないほどわずかな数です。快適な生活になったものです。

金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな(高浜虚子)

2019年6月 4日 (火)

#KuToo 女性はヒールを履くことを強いられている では男は

朝のNHKニュースで#KuTooが取り上げられていました。会社勤めの女性社員はヒールの靴を履くことを強いられている。足の痛みに耐えて仕事をしているのは理不尽だという主張です。

相手を不快にしない服装というのは確かにありますが、だからといって女性にヒールの靴を履かせるのは確かに変な気がします。そういう会社に勤めている女性は可哀想ですね。

私の会社はデスクワークが中心なので、靴についてはおおらかなようです。でも踵(かかと)がでているスリッパを履く社員には閉口します。本人は足が蒸れないから快適だというかもしれませんが、私から見れば全然格好よくありません。

私は通勤時にはウォーキングシューズ(運動靴)、会社内では革靴(ローファー)を履いています。雨の日はゴム長靴を履くこともありますが、仕事をするときは必ず革靴です。それが私なりの美意識です。ところが、周囲の同僚はそんな私のことを変人扱いします。不思議でしょう。

女性に会社でヒールを履くよう強いる男性はきっと終日革靴を履いているんでしょうね。水虫になってないか心配ですね。足が相当臭いかもしれませんね。

もし、男性がスリッパ履きで女性にだけヒールを強要しているならば、それは明らかに差別的な扱いだと思います。もっと主張してもいいのでは。もし、男性全員が革靴を終日はいている会社ならば、私のようにロッカーにヒールを保管し、通勤時にはスニーカーに履き替えるというのもいいのではないでしょうか。まさか、アフターファイブはヒールじゃないとおしゃれじゃないなんて言わないですよね。足が痛くてつらい毎日を送っているのだから。

昨夜、実家からもらったらっきょうを食べたせいか、日中はおなかにガスがたまって痛くてしょうがない。トイレではおならが数十秒連続ででてきます(臭い話でごめんなさい)。女性は人目を気にするのだから、おならをするのも大変でしょうね。脱線したついでに、「おならうた」を思い出しました。谷川俊太郎の詩はつまらないとおもっていましたが、これは傑作だと信じています。

いもくって ぶ   くりくって ぼ  すかして へ  ごめんよ ば

おっふろで ぽ  こっそり す   あわてて ぷ  ふたりで ぴょ