蒸し暑い夜に飛んでくるシロアリ カメムシ 寮生活の思い出
蒸し暑い一日になりました。今日は午後に休みをとり、病院などに出かけました。
夜になって家に帰り、網戸にしていると、戸の隙間から入り込んだハネアリが一匹、部屋の中を飛びまわっていました。毎年、この時期になるとシロアリが飛んでくるんですよね。
私が高校生の頃、寮生活を送っていました。学校と寮は同じ敷地内にあるのですが、学校自体が鹿児島市の郊外になるため、裏には竹藪(というか山)になっていました。30年も昔のことですからクーラーなんてありません。扇風機すらありません。そんなわけで夏の時期は、ベランダ側の戸を開けて網戸にしていました。
ベランダには洗面器などお風呂道具を置いていたのですが、この時期は洗面器の中にシロアリの死骸や抜け落ちた羽がいっぱいついていて気持ち悪い。シロアリは大量発生してそのほとんどは間もなく死んでしまいます。部屋の中に入ってきたシロアリが頭や背中にくっついて這い回るとかゆくてしょうがない。それに耐えるのは大変でした。
そしてもう一つの困りものがカメムシ。やっぱり同じ時期に寮に飛んできて、網戸にびっしり数十匹も張り付いているものでした。これもまた気持ち悪い。しかも下手に触ると匂いがひどい。
当時、寮は台風が来る度に停電になるので、ろうそくが必需品でした。アルミの銀皿にろうそくを立てて灯(あかり)をとっていたこともありました。今では信じられないでしょうけど。
私が高校1年生の時、同部屋の先輩がそのろうそくを立てている銀皿にカメムシを投げ込み始めました。溶けたロウに固まって動けなくなるのが面白かったようです。悪ふざけが過ぎると思いますが娯楽のない当時のこと。そこは許してください。
翌朝、銀皿には数十匹のカメムシがロウに閉じ込められて、黄緑色の氷菓子のようになっていました。私が面白がって先輩に見せると「そんなもん、さっさと捨てろ」と吐き捨てるようにいいました。きっと自分でも、こんなことを楽しんでやっていたことに嫌悪感を抱いたんでしょう。
そして今、私は鹿児島市の住宅地に家を建てました。シロアリやカメムシが飛んできますが、30年前とは比べようもないほどわずかな数です。快適な生活になったものです。
金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな(高浜虚子)
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