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2022年8月

2022年8月25日 (木)

囲碁十訣(いごじゅっけつ)を学ぶ

私は毎晩のようにネットで囲碁を打っています。「SDIN 囲碁」で検索して、無料サイトがあるのでよく利用しています。

しかしなかなか上達しないですね。ついつい感覚的に、手拍子で打ってしまいます。一手一手をよく考えてから着手すれば上達するんでしょうが、即断即決で感覚だけの手を続けていくと勝ち負けだけにこだわってばかりで、読みの力はぜんぜん向上しません。

上達の秘訣とは? とよくある質問について、学士会会報にいいことが紹介されていました。以下は引用です。

「『玄玄碁経』にある囲碁十訣が上達の秘訣かと思います。ひとつひとつは簡単な言葉ですが、実際はつい貪(むさぼ)ってしまい弱い石を抱えたり、取りに行っては取られてしまったり、上達の秘訣と反対の行動になりがちです。着手のとき、頭に思い浮かべればいいですね」

囲碁十訣とは、

不得貪勝(貪って勝とうとしてはいけない)  入界宜緩(敵の勢力圏では緩やかにすべし)

攻彼顧我(攻めるときには自分を顧みよ)   棄子争先(石を捨てて先手を取れ)

捨小就大(小を捨てて大を取れ)       逢危須棄(危険になれば捨てるべし)

慎勿軽早(足早になりすぎるのは慎め)    動須相応(敵の動きに応じるべし)

彼強自保(敵が強ければ自らを安全にすべし) 勢孤取和(孤立しているときには穏やかにすべし)

私は「緩やかにすべし」とか「穏やかにすべし」というのがよく理解できませんでした。ヤフー質問箱をみると「入界宜緩」の意味は「敵の石が多いところには入りすぎないほうがいい」、「勢孤取和」の意味は「孤立している石は暴れずに自分を補強しろ」となっていました。

こういうのを知ると布石が大事だなっって思います。やっぱり最初から弱い石をつくってしまうと、逃げようとして苦しくなりますからね。布石から中盤にかけて、この囲碁十訣をかみしめて打ちたいですね。

遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわむ)れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さへこそ揺るがるれ (梁塵秘抄)