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2019年6月13日 (木)

市バス路線の民間譲渡の決定は必然 しかし、3年後の路線廃止は困る

先日、鹿児島市の交通局が運営する市バスについて、半分の20路線が民間のバス会社に譲渡されるとの報道がありました。

私はこの10年、市バスを通勤に利用しています。乗り始めた頃は「年間あと2回のバス乗車をお願いします」程度の赤字だったのが、いまでは5~6億円の赤字を毎年出していたんですね。市電が2億円ぐらいの黒字だと言うことを考えると、民間への譲渡は当然かも知れません。

市バスの場合、身分は公務員と同じなので給与体系もほぼ公務員と同じです。公務員の給料の不思議なところは忙しいとか責任が重いとかは関係なく、年功序列でおおよその金額が決まることです。だから、平社員(平公務員?)だろうが部長だろうが同じ年齢だと給料はほとんど変わりません。

もちろん、公務員の管理職はその手当が付きますが、そのかわり残業代がつきません。逆に管理職でない公務員は残業代がつきます。その結果、不思議なことに公営バスの運転手の年収が1千万円を超えることも珍しくありません。

早朝や夜間、土日などの勤務は残業と見なされるので、給与が上乗せされるからです。しかも運転手は年休を20日きっかり取得する人が多く、路線のシフトに穴を開けないようにするためにどうしても残業代が増えることになります。そうなると人件費が民間のバス会社の2倍ぐらいになってしまうわけです。変な仕組みですよね。

勤務時間に休憩時間を含むとか(2時間運転、1時間休憩)、細かい話を聞くと素直に頷(うなづ)けない。その厚遇ぶりには驚くばかりです。

2週間ほど前、勤務先の最寄りのバス停でバスの運転手がもっとバスに乗りましょうという横断幕を掲げて、ビラを配っていました。おそらく労働組合の皆さんでしょう。みんな不機嫌そうにタバコをふかして突っ立っていました。やる気がないのがよくわかります。

路線が譲渡されるとこの人達は配置転換・再就職になっていくんでしょうが、来年からは馴れない仕事になるのでしょう。融通の利かないおじさん運転手は苦労するだろうなあと、彼らを横に見ながらバスを待ちました。

民間に譲渡された路線は3年は維持する約束のようです。裏を返せば3年後には廃止されます。公共交通機関を利用してきた私にとっては大きな損失です。廃止された後は歩いて会社に通いましょうか。

億兆の波の反復をききながら岸壁にしがみついているのは誰だ(加藤克己)

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