2019年2月 4日 (月)

奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島

「奇妙な孤島の物語 私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島」(ユーディット・シャランスキー)を読みました。

見開きの左側に島の地図(地名は領有する国の言語)、右側のページにその島の国、人口、面積、緯度経度などのデータと、代表的なエピソードが記されているシンプルな本です。とにかく島の地図が美しい。断崖絶壁の険しい島もあれば、珊瑚の輪(環礁)も。

エピソードも秀逸です。探検隊や観測所職員しかいない島が多いのですが、それ以外にも、新生児が次々と死んでいく島(セント・キルダ)、未確認飛行物体が出現した島(トリンダージ島)、人肉食の噂のある男2人だけの島(サン・ポール島)、島(環礁)全体がアメリカ軍の秘密基地(ディエゴガルシア島)、島に残された60人の奴隷が15年後には8人となっていた島(トロムラン島)、フランスの田舎町で生まれた男が夢の中で学んだ言葉を本当に日常語としていた太平洋の島(ラパ・イティ島)、水爆実験の島(ファンガタウファ環礁)、フリーセックスの島(プカプカ島)、ユートピアを夢見てヨーロッパから移住したものの次々と失踪し、最後は一人となった島(フロレアナ島)、島民の10パーセントが全盲という色覚異常の出現頻度が異常に高い島(ピンゲラプ環礁)、木一本ない自然破壊の島(イースター島)、島の男達が女性や子供を虐待することが慣習となっていた島(ピトケアン島)、島でたった一人の男性である灯台守が王となり、女達を愛妾にし、強姦し、殺し、2年近く支配した島(クリッパートン環礁)、財宝探しによって島中が堀り起こされた島(ココ島)、満潮時の海抜はわずか1mしかなく地球温暖化の影響で海没寸前の島(タウー島)、・・・。

残念ながらこの本の孤島のほとんどは楽園ではなく、笑えないエピソードがほとんど。人が生きていくことを拒絶する過酷な自然環境、そして外部の目が届かないために凶暴な人間性が露わになる恐ろしさ。美しい島の地図との対比がとても印象的でした。

「クロッカスが咲きました」という書きだしてふいに手紙を書きたくなりぬ(俵万智)

2019年2月 3日 (日)

焼酎の神様とは? 紅麹焼酎はミルク味?

土曜日には鹿児島大学で開催された第2回焼酎セミナーに参加しました。テーマは「焼酎神社」(講師:鮫島吉廣)と「紅麹と焼酎製造」(講師:吉崎由美子)です。焼酎神社なんて聞いたことないけどなあ、と思ったのが今回の参加のきっかけ。

結論から言うと焼酎神社とは南さつま市加世田にある竹屋(たかや)神社のこと。この神社に祀られている神様は、火照命(ホデリノミコト:海幸彦、ニニギノミコトの長男)、火須勢理命(ホスセリノミコト:ニニギノミコトの次男)、火遠理命(ホオリノミコト:山幸彦、ニニギノミコトの三男)、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト、山幸彦の妻)の4人です。

鮫島教授の解釈はこうです。3兄弟の母親の木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)は酒解神(サケトケノカミ)である大山祇神の娘。3兄弟は炎に包まれた産屋で生まれた。これは何を意味するか。焼酎はフランシスコ・ザビエルがいた時代には存在していたことが確認されている。当時の焼酎は米焼酎。酒を発酵させたままであれば清酒になるが、気温が高い鹿児島では酸っぱい味になって失敗してしまう。そこで火を使って蒸留させて酒(焼酎)を作り出した。3兄弟は酒の神様の孫にあたるから、それが火に包まれて生まれたことは蒸留酒と解釈できる。さらに豊玉姫は海の神様である綿津見(ワタツミ)神の娘。すなわち海外からやってきた。海外から蒸留技術、サツマイモ、黒麹が伝わったことを考慮すると、この4人がそろっている竹屋神社こそ焼酎神社と呼ぶにふさわしい。

なるほどねえ、神話とは歴史的事実のメタファーです。こういう解釈も興味深い。もちろん実際は違うでしょうが、焼酎がいつの時代から存在していたのかはわからない以上、歴史的なロマンを感じさせます。

もう一つの紅麹の話は科学的な試験・データ、化合物のカタカナや英語が頻出するので、それらに詳しくない私はみなさんにうまく説明できません。ただ言えるのは紅麹でできた焼酎は香りがミルキー、オイリー、チーズ臭とか。とある焼酎会社に頼んでできた焼酎「10」(テン)もやはりミルキーだとか。この焼酎は鹿児島大学でしか販売していないそうです。720mlで3千円程度。紅麹焼酎は商品化されていない今、話のネタに飲んでみたいですね。

ところでこの焼酎セミナー。参加者のほとんどは焼酎マイスター。質問がバンバン飛んでいて熱心に議論。資格のない私は小さくなってやりとりを聞いていました。今日の昼前、家族と一緒にテレビを見ているときにニュースでセミナーの様子が放送され、そんな私がばっちり出てました。飲んべえがここまでやるかと思われたかも。ああ恥ずかしい。

芋の香をは今しばらくはとどめおき喉をぐらりと揺らせる「魔王」(俵万智)

2019年2月 2日 (土)

アリとハティムのスーパーゴールは神がかり!

アジアカップ決勝、日本対カタールをテレビで見ていました。

前半のカタール、アリのオーバーヘッドキック、そしてハティムのミドルシュート、2本ともここしかないというコースに決まるスーパーゴールでした。どちらもセンターバックの吉田がついていたのですが、ちょっと防げないよ、本当に。できるとすれば、アリとハティムにボールが渡る前にパスカットをするようなディフェンスが必要だったでしょうね。しかし後半になると、ほぼアリにボールを触らせなかったので日本のディフェンスの修正はできていました。

敗戦の大きな原因は日本の前半の攻撃ですね。5バック相手の苦戦は予想していたでしょうが、それを崩すためのサイドからの攻撃が非常に悪い。特に右サイドの酒井と堂安の連携がいまいち。縦パスやスルーパスができるところで横パスを出すなど、スピーディーな攻撃のリズムがここで滞ってしまい、カタールにディフェンスラインを整える時間を与えていました。大迫のポストプレーも不発。というか南野、堂安は攻撃に絡んでくるのですが中途半端で終わり、シュートに結びつかない。左サイドもゴールエンドまで突き進む動きは見られず。

ハーフタイムで監督から指示があったのか、後半の日本の攻撃は非常に良かった。右サイドからのオーバーラップと縦への突進、そこに大迫が絡んで何度もチャンスを作りました。あれだけコーナーキック、フリーキックを蹴ってシュートがほとんどないとは不運。シュートを打っても武藤のヘディングシュート、吉田のヘディングシュート、どちらも枠の外。しっかりたたき落とせばゴールだったのに。悔やまれます。

そしてカタールは後半の日本の数次にわたる猛攻をしのいだ後に吉田のハンド、そしてPK。勝敗の行方はここで完全にカタールに決まりました。

全体的に個々の選手の技量はほぼ互角。カタールのディフェンスは日本のシュートコース、そして裏側へのスルーパスはほぼ封じていました。それだけに日本としては両サイドからニアポストへの早いセンタリングを多用して攻撃のバリエーションを広げた方が良かったのではないかと思えてなりません。修正が遅すぎるよ。息が合わずに次々とホールがカタールに奪われるのは見ていられませんでした。悔しい!!

ひとつだけ言いそびれたる言の葉の葉とうがらしがほろほろ苦い(俵万智)

2019年2月 1日 (金)

日本語が読めない日本人は、なぜ新聞を購読するのか?

「もっと言ってはいけない」(橘玲)を読みました。

同氏の前作「言ってはいけない 残酷な真実」は最新の研究結果を踏まえた科学的裏付けで非常に面白かった。今週コンビニで立ち読みした週刊プレイボーイの同氏の連載コーナーにその続刊が紹介されていたのを見つけ,早速購入しました。

内容は前作同様刺激的です。理想だけでは変えられない不都合な現実をひとつひとつ積み重ねて持論を展開していきます。

今回関心を引いたのは「日本人の3分の1は日本語が読めない」。世界的な調査結果からこの結論を導いています。しかし私はどうも腑に落ちない。

そこで全国の新聞販売部数を調べてみました。日本新聞協会のデータによれば日刊紙の1世帯あたりの部数は0.70。すなわち全世帯の7割が日刊紙を1部を購読している。橘玲の見解どおりならばせいぜい0.50のはずなのに。しかも都道府県別データを見るとさらにびっくり。日本海側ほど割合が高く,ほとんどの県が0.90を越えています。そして我が鹿児島県は全国最低の0.47。なぜ? 

まず考えられるのが世帯構成員の半分は新聞を読んでいないということ。しかしこれでは同書で展開している遺伝説に反します。親が新聞を読むなら子どもも読むはず。

次に考えられる理由は世帯人数。日本海側は一人世帯が多いが鹿児島は大家族。でもこんなに差があるはずがないですよね。

私の推理では「新聞は購入するけどほとんど読まない(読んでも理解していない)」ということ。日本海側の住人は義理堅いか,見栄っ張りか,あるいは他の方法で使っている(暖をとるための焚き付け用とか)割合が高い。逆に鹿児島県人は正直(けち)だから,読まないなら買わない。いずれにせよ,この地域格差の謎は興味深いですね。

日本にいれば欲しくはならぬのに掛け軸を買う拓本を買う(俵万智)

2019年1月31日 (木)

アジアカップ 対カタール戦を予想してみる

火曜日の夜,カタール対UAEをテレビで見ていました。UAEホームの異様な雰囲気の中、カタールは怖じ気づくことなく躍動していました。それに比べてUAEはよくここまで勝ち上がれたなあと思うほどパスミスやトラップミスばかり。カタールが先制点を奪うと挽回できないまま点差が開いていきました。結局カタールが3点目をとったときに、私はテレビを消して寝ました。

翌日,ネットニュースで確認するとスコア情報ばかりで試合内容の解説は見当たりません。関連するニュースのほとんどは日本応援記事ばかり。日本とカタールの比較分析らしきものはありますが,過去の戦績や平均身長などの大会用の公式発表をまとめただけ。サッカーの分析らしき記事は日本人サッカー解説者のコメント程度。

日本はよく海外のメディアが日本の試合をどのように批評しているかを記事にします。それとは逆に,諸外国が日本のメディアによる自国のサッカー批評を記事にすることはないでしょうね。存在しませんから。

誰も記事にしたくないみたいなので私が書きますが,アリを始め,カタールの選手はゴールが近いとパスよりシュートを選択します。しかもグラウンディングの。そして守りは4バックと5バックを相手や試合展開によって使い分けます。4バックの時は攻撃と守備のバランス重視、5バックのときはトリプルボランチで守備をきっちり固め、FWのアリを生かしたカウンター攻撃が特徴です。

カタールとしては格上の日本を相手にした場合、5バックでカウンター主体の攻撃になるでしょう。そしてもうひとつの狙いは日本のGKからDFへのビルドアップのときのインターセプト。今大会、日本は何度かヒヤッとするシーンがありました。当然カタールも知っているはず。

一方、日本。カタールのFWにボールを持った状態で前を向かせないことができるかが鍵になります。日本のCBコンビが相手FWに振り切られたシーンは連携が不慣れな予選初戦だけ。試合経験を重ねてきたからカタール戦は十分対応できるでしょう。

日本の攻撃は心配していません。相手が5バックなので最初は苦戦するでしょうが、前半ならコーナーキックから吉田、冨安が強みを発揮。後半はDFの運動量が落ちたときに日本の攻撃が成功する可能性が高い。大迫がプレーする以上,ビッグチャンスはいくつもあるはず。いくつゴールネットを揺らすかは運次第です。両サイドのオーバーラップからのセンターリング,相手DF前の壁パス,DFの裏を狙うスルーパスなどの多彩な攻撃に、いつもは控えの伊東や乾らMFがドリブルからのミドルシュートを打てばカタールは対応できないでしょうね。

私の事前予想が当たるのかを含め、明日の決勝が楽しみです。

千里飛び来て白鳥の争へる(津田清子)

 

2019年1月30日 (水)

ブログでもいいじゃん、文字情報でもいいじゃん

さきほど私のブログのアクセス解析をみると、なんと一番上の段に1000と表示されているではありませんか。これは私がブログを開始してからのアクセスの累計。これまで100日あまり毎日書いてきましたから、一日10回弱のアクセス(閲覧)があったことになります。

先週は妻のインスタも1000を突破しました。こちらはフォロワーの数。始めて1年弱。妻が写真を1回アップすれば、その度に千人が見ることになります。どうしてこんなに差ができたのか?

ブログは文章。インスタは写真(映像)。高校生の娘の説では「ブログは日本語だから市場が最大でもせいぜい1億。写真だと国籍は関係ないから最大60億。勝負にならないんじゃないの」。

確かに言葉の問題は一理あります。しかし、そもそも日本人でも文字を読まなくなってきているのではないかと思うようになってきました。

先週、賃貸住宅の営業会議でどうPRするかが議題になりました。ホームページに最新情報を掲載しているのですが、限られた新聞のスペースに載せるなら、このホームページのQRコードを載せてはどうかと窓口担当の女性から意見がでてきました。私が「・・・で検索」ではだめなのかと反論すると、「今の若い人はスマホでネットを閲覧。だから文字入力は大変。それだけで逃げてしまいますよ。QRコードなら読み取るだけでしょ」

そうなんですよね。イマドキの若い人たちはパソコン世代なのかと思いきや実はキーボード操作が苦手。多くの人はスマホで情報を得るのでパソコンは使わないそうです。だからワープロ操作(キーボード入力)すらハードルになっている。技術はすごく進歩してますよね(便利になるほど利用者の技能は低下しているとも言えますが)。

そして私のブログ。いいじゃないですか、文字を読む人が少なくても。確かに妻のフォロワーより人数は圧倒的に少ないけれど、少なくとも私の考えを知りたいと思っている人だけがアクセスしている訳だから。今日も私のブログをのぞいていただきありがとうございます。

「また恋の歌をつくっているのか」とおもしろそうに心配そうに(俵万智)

2019年1月29日 (火)

大迫半端ないって アルアインでも半端ないって

昨夜はサッカーアジアカップ、日本−イランをテレビ観戦しました。イランはランキング29位と日本より上位。しかも今大会はここまで無失点。始まる前は苦戦を予想していました。

日本は4−2−3−1と従来どおりの布陣。センターフォワードの大迫とトップ下の南野が攻撃の中心、それにMFや両サイドバックが攻撃参加をするスタイル。一方のイランは4−3−2−1。守備の時は「3」のアンカーがディフェンスラインまで下がっているので5バックに見えます。非常にコンパクト。攻撃時には「2」がサイドラインぎりぎりまで開き、「1」のアズムン目がけてどんどんクロスボールやロングスローを入れてきます。非常にシンプルかつ強力な攻撃でした。

前半はイランペース。しかし、後半は一瞬のスキをついて大迫、南野、大迫の連携で先制。これでイランはペースが乱れ、早く追いつこうと前がかりになってしまい、日本がカウンター攻撃に転じると何度も数的優位の場面に。終わってみれば3−0の快勝でした。

この差はやはりセンターフォワードの差でしょう。大迫は何度もイランのマークを外し、ゴールを背にボールを受けても振り向きざまにスルーパスを出してチャンスを演出。テレビ解説では「おさめる」と表現していましたが、一度トラップして間髪入れずにシュートチャンスをつくるボディコントロール、ボールコントロールはずば抜けています。一方、イランのセンターフォワード、アズムンは吉田、富安の両センターバックの執拗なマークにあってボールを全くコントロールできないないまま試合が終わってしまいました。

大迫はこれで今大会4得点。けがの影響でフル出場2回、後半のみ出場1回ですが大活躍。予選から準々決勝まで日本はすべて1点差という僅差で競り勝ってきましたが、大迫を温存して体調回復に努めた監督の判断が吉がでました。次は決勝。優勝めざせ!

ただ鳥が空を飛ぶようにただぼくは十七歳であることを飛ぶ(俵万智)

2019年1月28日 (月)

安心感があって初めて挑戦する気持ちが生まれる

センター試験が終わって2日後の夜、浪人生の娘から電話がかかってきました。センター試験の終わった夜、自己採点結果が目標の点数に届いていないと泣いていた娘です。何事かと思い丁寧に話を聞きました。

元気がなく、話が要領を得ないので「本命はどこか」と尋ねると、小さな声で東京の私大の名前を挙げました。「わかった。だったらその私大の受験科目の英国社だけやればいい。それ以外の大学は過去問なんてしなくていい。本命の出題傾向にあった問題を復習しなさい。今から新しいことをするのではなく、この1年使ってきた問題集や単語帳を読み返して、基本を徹底的に見直しなさい。一橋大ではなく、九州大を受験するならそれでいい。2次試験に数学があるけど、本命でないならそれは私大の受験後にやりなさい。」とアドバイスしました。

ちょうど風呂から上がってきた高校生の娘に電話を代わると「おまえこの1年何やってたんだよ。泣いてんじゃねえよ。イライラする」と説教。どちらが年上かわかりません。

その翌日、また浪人生の娘から電話がかかってきました。「私、絶対に東京の私大に合格する。そして合格したら鹿児島に帰る。もう国立は受けないで帰る」と大きな声で宣言しました。頼もしい。気合いが入ったようです。安心しました。

さらにその翌日また電話がかかってきました。「後期は広島大の夜間にする。A判定だから。絶対合格したいから」うーん、夜間とは驚きの選択でした。しかし、それだけ決意が固いと思い、娘の考えを受け入れました。

そして昨日、また電話がかかってきました。「私、ひょっとしたら私大のセンター利用で合格するかもしれない。九大と一橋、どちらも難しい。だったら一橋大に挑戦してみようと思う」と明るい声で打ち明けました。当然合格発表はまだまだ先です。センター利用の合否ラインなんてどこにも見当たりませんでしたが、挑戦する気持ちがうれしくて応援の言葉を贈りました。

どうやら娘は、何かがきっかけで絶対に大学に合格できるという安心感を得たようです。だからこそ、難関大学に挑戦しようという気持ちになったのでしょう。百の慰めや叱咤激励よりも、本人が悩みに悩み、自ら納得して得た自信こそが勇気を奮い立たせるのですね。

チューリップ喜びだけを持っている(細見綾子)

2019年1月27日 (日)

あなたと一緒に歩きたい午後

今朝は冷え込みましたね。外気温は0度。快晴ということもあり清々(すがすが)しい朝を迎えました。(「きよきよしい」ではありません。by本田圭祐)

朝8時に市民農園にいったところ、全面的に霜が降りていて真っ白。私の畑のクローバーの表面にも真っ白。凍っている葉を踏むとポキポキ音がします。スティックブロッコリーを数本、芽キャベツを4個もぎ取りました。後は麦踏み。局所的ですが黄色い葉が目立つようになってきました。少々心配ですがもうしばらく見守ります。

それにしても12月に種をまいた野菜がまったく見えない。クローバーを掻き分けてみました。表面は霜で覆われているものの、その下の茎の部分はじっとりと水に濡れています。クローバの密集した葉が地表を覆っているので冷気のその下には入り込まないからでしょうね。畑の周囲の土はカチンコチンに固まっているのとは対照的です。そんなしっとりとした地表には野菜の芽らしきものは見当たりません。2ヶ月経ってもこれではどうやら収穫は無理かなあ。

日が昇り、暖かくなりました。お昼前に布団を干し、一人で散歩にでかけました。近所を見て回ると空き地だったところに家が建っていたりして、しばらく見ない間に少しずつ変化してるんですね。梅の花も7分咲きという家もありました。1時間半ほど歩いてから自宅に戻ると庭先の沈丁花(じんちょうげ)が一輪咲いていました。つぼみが膨らんでいるのは知っていたのですが今日はとうとう小さな白い花を咲かせたようです。

今年の冬は本当に暖かい。12月初旬の週末に寒い時期がありましたが、その後は通勤時のカイロもいらないぐらい。ここ数前は寒気が日本を度々襲い、全国的に大雪の被害が多発していました。そのときの天気予報の解説は「地球温暖化の影響」が原因だったはず。それが必要十分条件ならば、この冬の暖かさの原因は「地球寒冷化の影響」なんでしょうね。(注:もちろん皮肉です。)

妻はフラワーギャザリング教室。高校生の娘は模擬試験。浪人生の娘は福岡で受験勉強。一人で過ごす日曜日、あなたが私と並んで歩いてくれたら最高だったんですけどね。

ふうわりと並んで歩く春の道誰からもみられたいような午後(俵万智)

2019年1月26日 (土)

あなたにも この興奮を あげたい

今夜は鹿児島レブナイズ-岐阜スゥープスの試合を見に行きました。入場口で配られたパンフレットによると、同じカードで昨年11月に2連勝しています。今日も勝利の期待が高まります。

ところがどっこい池野恋(いけのこい)、試合開始直後からスゥープが主導権を握り、第1クオーターで最大12点差まで開きました。とにかくシュート率が桁違い。特にポイントガードの伊藤良太(#16)がどこからでもシュートを打ってくる。そしてそれがズバズバ決まる。さらにもう一人、センターのマイケル・アリソン(#44)。とにかくリバウンドに圧倒的に強い。

一方レブナイズ。リバウンドがとれない。先週活躍していたアントン・ウォーレンが競り負けてます。そして先週チーム最多得点の山田もドリブルでゴール下に切り込めない。3Pシュートも外れてばかり。前半はスゥープスがゲームを支配していました。

しかし、第3クォーターに「せごどん」のテーマが流れ始めると試合の流れが変わります。永山が3Pシュートを決めると川上も2本続けて3Pシュートを決める。これで一気に逆転しました。シェルトン・ボイキンも着実にシュートやフリースローを決めていきます。そして何より今夜はディフェンスの動きが落ちない。スゥープスのパスコースを読んでのインターセプトやパスカットが次々と見られ、相手がシュートを打つときにもジャンプして腕を伸ばして防ごうとする執念。スゥープスのシュート率が落ちてきました。

そんな中、この日好調だったマイケル・アリソンが5回の反則で退場。これでゴール下がレブナイズ有利に。第4クオーターでスゥープスが追い上げてきたときはシューティングガードの玉田がリングに嫌われたルーズボールを3本続けて奪取。流れが決定的になりました。

終わってみれば80-74でレブナイズの勝利。後半の逆転劇では観客席も大盛り上がり。手拍子や声援の大きさも過去最高かも。「ビバリーヒルズ・コップ」のテーマにレブニャンタオルを振り回して最高の気分。しかし、観客は250人(と聞こえました)、私が観戦した試合の中では過去最低。せめて家族にはこの興奮を伝えようと、帰宅早々話しかけようとすると「大坂なおみが優勝したよ、凄いゲームだった」と娘が興奮していて私の比ではありません。

ああ、こんな日もあるよね。せめてブログでこの興奮を伝えたい。ちなみに、「ところがどっこい、いけのこい」は広川太一朗節です。懐かしいでしょ(若い人は「誰?」って感じかな)。

あなたにはあなたの土曜があるものね 見て見ぬふりの我の土曜日(俵万智)