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2019年1月28日 (月)

安心感があって初めて挑戦する気持ちが生まれる

センター試験が終わって2日後の夜、浪人生の娘から電話がかかってきました。センター試験の終わった夜、自己採点結果が目標の点数に届いていないと泣いていた娘です。何事かと思い丁寧に話を聞きました。

元気がなく、話が要領を得ないので「本命はどこか」と尋ねると、小さな声で東京の私大の名前を挙げました。「わかった。だったらその私大の受験科目の英国社だけやればいい。それ以外の大学は過去問なんてしなくていい。本命の出題傾向にあった問題を復習しなさい。今から新しいことをするのではなく、この1年使ってきた問題集や単語帳を読み返して、基本を徹底的に見直しなさい。一橋大ではなく、九州大を受験するならそれでいい。2次試験に数学があるけど、本命でないならそれは私大の受験後にやりなさい。」とアドバイスしました。

ちょうど風呂から上がってきた高校生の娘に電話を代わると「おまえこの1年何やってたんだよ。泣いてんじゃねえよ。イライラする」と説教。どちらが年上かわかりません。

その翌日、また浪人生の娘から電話がかかってきました。「私、絶対に東京の私大に合格する。そして合格したら鹿児島に帰る。もう国立は受けないで帰る」と大きな声で宣言しました。頼もしい。気合いが入ったようです。安心しました。

さらにその翌日また電話がかかってきました。「後期は広島大の夜間にする。A判定だから。絶対合格したいから」うーん、夜間とは驚きの選択でした。しかし、それだけ決意が固いと思い、娘の考えを受け入れました。

そして昨日、また電話がかかってきました。「私、ひょっとしたら私大のセンター利用で合格するかもしれない。九大と一橋、どちらも難しい。だったら一橋大に挑戦してみようと思う」と明るい声で打ち明けました。当然合格発表はまだまだ先です。センター利用の合否ラインなんてどこにも見当たりませんでしたが、挑戦する気持ちがうれしくて応援の言葉を贈りました。

どうやら娘は、何かがきっかけで絶対に大学に合格できるという安心感を得たようです。だからこそ、難関大学に挑戦しようという気持ちになったのでしょう。百の慰めや叱咤激励よりも、本人が悩みに悩み、自ら納得して得た自信こそが勇気を奮い立たせるのですね。

チューリップ喜びだけを持っている(細見綾子)

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