« アジアカップ 対カタール戦を予想してみる | メイン | アリとハティムのスーパーゴールは神がかり! »

2019年2月 1日 (金)

日本語が読めない日本人は、なぜ新聞を購読するのか?

「もっと言ってはいけない」(橘玲)を読みました。

同氏の前作「言ってはいけない 残酷な真実」は最新の研究結果を踏まえた科学的裏付けで非常に面白かった。今週コンビニで立ち読みした週刊プレイボーイの同氏の連載コーナーにその続刊が紹介されていたのを見つけ,早速購入しました。

内容は前作同様刺激的です。理想だけでは変えられない不都合な現実をひとつひとつ積み重ねて持論を展開していきます。

今回関心を引いたのは「日本人の3分の1は日本語が読めない」。世界的な調査結果からこの結論を導いています。しかし私はどうも腑に落ちない。

そこで全国の新聞販売部数を調べてみました。日本新聞協会のデータによれば日刊紙の1世帯あたりの部数は0.70。すなわち全世帯の7割が日刊紙を1部を購読している。橘玲の見解どおりならばせいぜい0.50のはずなのに。しかも都道府県別データを見るとさらにびっくり。日本海側ほど割合が高く,ほとんどの県が0.90を越えています。そして我が鹿児島県は全国最低の0.47。なぜ? 

まず考えられるのが世帯構成員の半分は新聞を読んでいないということ。しかしこれでは同書で展開している遺伝説に反します。親が新聞を読むなら子どもも読むはず。

次に考えられる理由は世帯人数。日本海側は一人世帯が多いが鹿児島は大家族。でもこんなに差があるはずがないですよね。

私の推理では「新聞は購入するけどほとんど読まない(読んでも理解していない)」ということ。日本海側の住人は義理堅いか,見栄っ張りか,あるいは他の方法で使っている(暖をとるための焚き付け用とか)割合が高い。逆に鹿児島県人は正直(けち)だから,読まないなら買わない。いずれにせよ,この地域格差の謎は興味深いですね。

日本にいれば欲しくはならぬのに掛け軸を買う拓本を買う(俵万智)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/716622/34168153

日本語が読めない日本人は、なぜ新聞を購読するのか?を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿