コロナ第4波による死亡者の急増を事実だけ報じるマスコミの責任
新型コロナウイルス感染者のうち、死亡者が1万2千人弱。マスコミの報道によれば、変異型ウイルスの感染拡大によって死亡者が急増しているとのこと。また、これまでの死亡者は高齢者が中心だったのに対し、最近は若い人の死亡者が増えていると報じています。
しかしながら、死亡者の年代別内訳というデータは示されていません。20代、30代で亡くなった人がいることは報じますが、それがどの程度の割合かはわからない。
興味深いのは大阪府に関する報道です。最近の死亡者は大阪府が突出しているとのこと。確かにデータでも明白です。さすが知事が維新の会だけあって対策がピシャーとしているのでしょう。昨年の今頃は、吉村知事ががんばっているとワイドショーの有識者たちが絶賛していただけのことはあります。死亡者が突出しているのも吉村知事が貢献しているんでしょう。
大阪府では自宅療養中の人が急変し、受け入れる病院が見つからないまま死亡しているとGW前は盛んに報じていました。知事の対策は褒めるのに、こういう事態になると知事批判がないというのは変ですね。
それにしても不思議なのは、今週に入るとそういう報道が見られなくなったこと。そういう事実がなくなったのか、事実としてはあるけどマスコミが知らないのか、マスコミは知っているけど当たり前のことなので報じないのか、そのあたりの事情は世間話から疎い私にはよくわかりません。
数年後、客観的な数字が示され、私達がコロナにどう向き合ってきたか、どういう行動をとったか、そしてそれらがいかに常軌を逸していてマスコミに踊らされたことかが明らかになるでしょう。
1970年代、日本ではオイルショックが発生しました。中東の政情不安によって石油不足とマスコミ各社が騒ぎ立て、大阪のとあるスーパーでたまたまトイレットペーパーが品切れになったことを報じたマスコミの影響により、全国的に買い占めや売り惜しみが発生。たいへんな物価急騰を引き起こしました。人々の不安につけこんでマスコミが煽りに煽ったからです。現代のコロナ狂乱とそっくりです。
最近、マスコミはSNSのデマの危険性を訴えるようになりました。自分たちは正確な情報を発信しているのだと自画自賛し、自らを擁護しています。笑わせますね。マスコミの歴史はそういうデマ発信の歴史と一体なのに。
国こぞり力のもとに靡(なび)くとは過ぎし歴史のことにはあらず(芝生田稔)
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