2019年12月14日 (土)

ブレイディみかこの「商店街衰退の原因は緊縮財政」は本当か?

12月12日に実施されたイギリスの下院総選挙の結果,保守党が大勝しました。保守党のジョンソン首相はEUからの離脱を訴えていたので,イギリスのEU離脱は決定的となりました。

イギリスは国民投票の結果,小差ではありましたがEU離脱を選択。その後も離脱反対派が抵抗し続けていたため,EUから離脱は進まずに膠着状態に陥っていましたが,ようやくこの状況を打破することができたという意味で,その影響は非常に大きいようです。

選挙当日,朝日新聞の朝刊に「欧州季評」のコーナーにブレイディみかこが「暗黒の2010年代の終焉」というタイトルで寄稿していました。

その内容を簡単に紹介すると「2000年代まで地域の商店街にホームレスを見かけることなどなかったのに,2010年に保守党が政権を握るとホームレスが増え,個人商店が潰れ,大手チェーン店も撤退していった。これは保守党の緊縮政治のせいだ」「イギリス政府が財政支出を切りまくり,平均寿命が延びず,子どもの貧困が進み,ホームレスも75%増」「しかし,今回の総選挙では保守党,労働党ともいわゆるばらまき政策を実施することを主張しているので,ようやく財政支出の方針が転換される」 ちなみに「離脱」についてのコメントなく,最後は「ホームレスたちの投票に期待」で締めています。

日本でも,地方にある商店街はほとんどが潰えていきました。私の実家は商店街にある書店ですが,大型店の出店よりも,コンビニの全国展開や消費者の読書離れが打撃となりました。他の商店も消費者離れが最大の原因です。自民党は中小企業の経営者を支持母体としているので,それなりの施策を打ちましたが実を結ぶことはありませんでした。また,日本社会で自殺者が急増し,ホームレスが増えたのはバブル崩壊が原因でした(この後に景気対策として,一気に財政支出が拡大しましたが成果は限定的でした)。

イギリスの商店街がこの10年で衰退し,ホームレスが増えた原因は本当に保守党の緊縮財政にあるんでしょうか? イギリスでは消費者離れやライフスタイルの変化はないのですか? なんだかわからないことだらけです。

ぜんぜん話は違いますが,イギリスの総選挙って木曜日(12月12日)にあるんですね。その日は休日なんですか? 朝日新聞を隅から隅まで読みましたが,そういった記事は見当たりませんでした。こんなことが気になる人っていないんでしょうね。

つねに敗者の立場に立ちし言説をいやしきものとこの頃おもう(小高賢)

2019年12月12日 (木)

鹿児島ユナイテッドよ J3に陥落してどう生まれ変わるのか?

最後に望みを託していたJ3の藤枝が3位となり,鹿児島ユナイテッドのJ3への降格が決定しました。J2のライセンスをもたない藤枝は前節,格下の横浜にまさかの0-3で負け。逆に勝ち点で並んだ群馬は連勝して得失点差で藤枝を逆転して2位になり昇格を手にしました。

J2のユナイテッドも似たようなものでした。栃木に最後に勝ち点で並ばれ得失点差で降格圏に転落。ユナイテッドの失点が多すぎるのが最後にとどめを刺しました。

それにしても栃木の最後の4連戦は神がかりとも言える戦いでした。新潟には終了間際に逆転ゴールが決まり2-1で勝利,J2リーグ3位の大宮には引き分け。そして長崎,千葉の猛攻にもがっちりと守り切って1-0で勝利。

栃木はゴール前を固める守備的チーム。引分試合が異常に多い。そしてボール保持率は40%程度。こんなチームがシーズン最終盤になって勝ち点を伸ばすのは驚きでした。

一方,ユナイテッド。攻撃型のチームだけあって勝利数は栃木を上回ったものの,引分数は少なく負け数が多かった。負けゲームも大量失点を繰り返しました。攻撃型だけあってディフェンダーが高い位置をとるのでカウンターにもろい。特にゲーム序盤に相手に先制されると点を取るために守備が手薄になるだけに,負け試合は大差がつくことが何度もありました。

攻撃型なのにパス回しをするだけでシュートを打たない,クロスを上げない(精度が悪すぎる)から先制点をとれない。結局後手後手に回ってしまう悪循環。

今回J1に昇格した横浜のカズのコラムを読むと,ユナイテッドと横浜が対戦したときのことを書いていました。「ユナイテッドは選手間の距離感がよく,ボールを回していて魅力的なサッカーを展開していた。だが,負けては意味がない」。そう,この試合は1-5で完敗でした。いくら魅力的なパスサッカーをしようとも負けてはね。勝つためのサッカーって何だろうと考えさせられます。ユナイテッドの戦い方は自己満足で終わっていませんでしたか?

オフになって,選手の引退や契約打ち切りが次々と発表されています。鹿児島県出身はアタッカーの牛ノ浜と五領,ボランチの八反田と中原(秀)が残りましたが,これまでユナイテッドを引っ張ってきた,赤尾,永畑,中原(優),吉井,田上などの鹿児島県出身選手が軒並み退団。今シーズンセンターバックとしてスタメンだった堤も契約打ち切りです。

徳重代表のコメントを読む限りは,金監督は継続するようです。おそらく攻撃型のチームをこれからも作っていくのでしょう。オンシーズンに獲得した選手をどう鍛え,オフシーズンにどのような補強を行い,チームがどう変化するのか。春の開幕戦に注目したいです。

冬の樹のかなたに虹の折れる音ききわけている頬をかたむけて(加藤治郎)

2019年12月10日 (火)

大根をまるごと食べる 大根を保存する 大根をどうにかする

週末は市民農園に行きました。今期一番の冷え込みで早朝。ということで畑は霜で真っ白。

芽キャベツが2本あったのですが,葉をすべて落としてから根の上を鎌で何度も切りつけて離し,実がたくさん付いた状態の茎をそのままバケツに入れました。

大根を2本。これも大きくなりすぎと思ったので引き抜きました。どちらも長さが30センチはあろうか上出来。ほとんどは地表に出ているので3分の1はやや緑がかっていますが,気にしません。根は地中深く入っているわけでもないので,スポッと拍子抜けするぐらい簡単に引き抜けました。

帰る前に,畑の様子を観察するとかぼちゃのツルがまだ残っています。さすがに枯れているだろうと手繰(たぐ)ってみるとカボチャの実がついているではありませんか! 直径15センチ程度ですがこの時期にと収穫するなんてびっくりです。

目立つのはブロッコリーが4本ほどですが,もう薹がたって食べられそうにありません。キャベツが1つありますが,葉は虫に喰われて鳥の巣のようになっています。それ以外はクローバーが畑を覆っているだけ。レタスやマメやほうれん草などの種をまきましたが,やはり発芽していないようです。直まきは無理なんでしょうか?

自宅に戻ると,妻が実家からもらった大根3本を台所においていました。こりゃあ当分は大根料理が続くなあ。

短い1本はすりおろして大根おろしに。小料理屋のおばちゃんからもらったさつま揚げに添えて食べました。娘は「からすぎる~」と悲鳴を上げていましたが,水気を絞って食べきりました。

もう一本は短冊切りにして冷凍庫へ。1ヶ月は保存が利くでしょう。8分割してそれぞれをラップで包みました。週に2~3回はこれを味噌汁に入れていただきます。

もう一本は切り干し大根に。薄切りにしてざるに広げ,2日ほどガラス越しに日光にあてていたら,驚くほど乾燥して縮こまっていました。ジップロックに収納してから,調子に乗ってもう一本の大根も薄切りにしてざるに広げました。切り干し大根がこんなに簡単にできるなんて。新たな発見でした。

そして夕べのおかずは大根のサラダで1本まるごと使い切り。今夜は大根と豚バラの煮物でさらに一本完全消費。これでようやく台所の大根がなくなりました。めでたし,めでたし。目に見えなくなっただけでもうれしい。

大根で団十郎する子どもかな(小林一茶)

2019年12月 9日 (月)

悪いときは重なるもの こういうときにやるべきことは何か

先週から苦情の電話やメールが会社に届くようになりました。

ひとりは高齢のおじいさん。毎日お昼前後に電話がかかってきては「チンピラ」「死ね」「バカ」と罵詈雑言を繰り返します。もともとは子会社とのトラブル。子会社の人間が何度も説明するのですが,納得せず当社に苦情をいってきたのです。

最初は担当者が話を聞いていたのですが,ひどいときには1日に10回以上電話がかかってくるため,本来の業務に支障がでるように。そこで上司である私が苦情電話を引き受けることに。苦情主が言っていることはもともと正当な理由のない無茶ぶりなので,「当社があなたに賠償金を支払う理由はない」と怒鳴りつけました。このおじいさんも私の対応に立腹し,お互いが相手の話にかぶせ合うひどい展開に。その後も1日1回は電話をかけてきます。おそらく,痴呆がすすんでいるのでしょう。

もうひとりは長文のメールを送りつけてくる中年男性。こちらは何がいいたいのか理解できない,改行なしの長文が延々と続きます。行数にして毎回50行ぐらいか? 「誰々に長時間拘束された。そのとき相手はちらちら腕時計を見ていた。拘束しておいてあまりに不遜な態度だ」など,自分がいかに虐げられているか,ひどい目にあっているかを並べています。

このとき対応した子会社の社員に事情を聞いてみると「相手の誤解を解こうと会議室に来ていただいて当社の説明をしようとするのですが,まったく聞く態度を見せず,逆に一方的に自分の主張を話し続ける。それが3時間にも及ぶのであきあきして腕時計を見ていた。そのことを言っているのでは」とのこと。これは認識の差どころではない。被害妄想じゃないの。いや,人格障害?

私はメールで「あなたのいうことは全くの見当違い」と返信しようとしたのですが,私の上司から止められました。「無視した方がいいこともある。こういう苦情主には相手をせず,じっくり対応しよう」

そういっていた上司は今日から忌引き。週末に身内に不幸があり,今週は出社なし。今週は会社では大きなプレゼンがあり,この上司がプレゼンターだったのですが,こういうことで私が引き受けることに。まったくの門外漢なのですが,他に誰もいないからということです。

うーむ。底なし沼状態の苦情対応が連日続き,今日明日でプレゼンの準備も必要。さらに今日は得意の顧客から,私の発言に対して「俺に腹を切れと言うことか!」と怒鳴られてトホホ状態。今週は鬼門に入った感があります。

不調のときは耐えるしかありません。私の尊敬する阿佐田哲也がいうように「満貫に振り込んだ次の局はベタ降りすべし」。巻き返そうとホームランを狙うのではなく,まずはボールをしっかりと見極めてフォアボールの出塁をめざす。その積み重ねで運気を逆転させるのです。

今週は水曜日,金曜日と忘年会が続きます。艱難辛苦をチャンスに変える気持ちで出社し,その後は美味しい焼酎を飲みたいよ。

作り話の水平線に見えてくる船の小窓の中の真実(俵万智)

2019年12月 8日 (日)

恥ずかしながら,国際政治学者の三浦瑠麗に見とれてしまいました。

最近の政治番組は「日韓関係」と「桜を見る会」をテーマにしているようです。

先週たまたまテレビ(KTS)を見ていたら,日韓関係を議論していました。出演したゲストが宮家と国際政治学者の三浦瑠麗。韓国の若者達が自国を逃げ出して日本で就職活動をしていることを紹介していました。フジテレビ系らしく,保守的な立場からの報道だったようですが,内容はほとんど頭に残っていません。この日の三浦瑠麗がとてもセクシーだったから,彼女に見とれてしまいました。

それから数日後,たまたま見たBS-TBSの番組に三浦瑠麗が出演していました。この日のテーマは「桜を見る会」。国会でこの問題を追及している共産党と立憲民主党の国会議員も出演。ですが,この日も三浦瑠麗をガン見していました。彼女のコメントは正直言ってどういう意味なのか不明でした。隣に座っていた国会議員がイライラしていたので,よほど安部ちゃん寄りのコメントだったか,とんちんかんのコメントだったのでしょう。

三浦氏が政治のコメンテーターであることは前から知っていましたが,女性として見たのは初めて。彼女に興味をもったのでネットで検索してみました。

三浦氏は東大理科一類に入学。在学中に政治に興味をもつ。東大の先輩と結婚して娘が一人。最近出版した本では,長女の死産や中学生の頃に集団性暴力を受けたが,そういった悲しみや苦しみを乗り越えてきたことを告白し,話題になっているようです。

また,彼女は5年ほど前に「朝まで生テレビ」にも出演するようになってからテレビ界の常連になったらしく,同番組では小林よしのりとよく対決していることなども出ていました。

そういった彼女にまつわる関連情報を眺めながら,周りの雰囲気に流されない,自分自身をもつ強さが生来備わっているんだなと納得しました。そういう彼女にファンが多いのかどうかは知りませんが,私も見とれるという意味ではファンになってしまったのかしら?

しかし,テレビ番組での彼女のコメントにはついていけません。政治的信条が違うというのではなく,彼女のコメントが私の考えとは別次元だからです。私が見るテレビ番組は朝のNHKニュースか,スポーツ中継ぐらい。政治番組を見ることはまずありません。「桜を見る会」もほとんど興味がないのが本当のところです。そもそも番組内容がつまらないから彼女に見とれたのかも。

十二月八日味噌汁熱うせよ(桜井博道)

2019年12月 7日 (土)

お歳暮の季節 人付き合いのない私に届けてくれるのは・・・

今年一番の冷え込み。鹿児島では真冬並みです。そして今日は金曜日。鹿児島中央駅は帰省客(?)やら修学旅行帰りらしいキャリーバックをゴロゴロと引き摺っている高校生らがわんさか。そしてこの人たちを迎えに来る車の列で大渋滞。困ったもんだ。

仕方なく,いつものバスとは別の路線のバスに乗り帰宅しました。いつもより1時間の遅れ。やれやれ。ネクタイをほどいてスーツから部屋着に着替え,晩ご飯を食べようとテーブルにつくと,私の席に「お歳暮のごあいさつ」の札がついた薩摩屋のつけあげセットが置いてありました。

妻に尋ねると,送り主は私がいきつけの小料理屋のおばちゃんでした。もう20年以上のお付き合いなのですが,最近はせいぜい一月に2回通う程度。いつもはめざし(箱入り)やジュース(6リットル!)などを飲みに行ったときにお土産として持たされていたのですが,私はバス通勤でお土産を持って帰るのが大変とこぼしたせいか,数年前からは宅急便で届くようになりました。

お礼の電話をさっそくすると,おばちゃんから「シクラメン祭りはまだやってるの?」 先日私が飲みに行ったときに宮之城のシクラメン祭りの話をしたので,週末に行きたくなったようでした。

シクラメン祭りはまだ開催中であること,ちくりん館の近くなのでそれをカーナビに入力すれば道に迷わないこと,近くの観光と言えば紫尾温泉ぐらいかな,足を伸ばせば鶴田ダムや曽木の滝があるけれど,おいしい蕎麦なら紫尾峠の南側にある上宮庵がいいよ,ここなら国道沿いにあるから分かるから。結局,おばちゃんに週末のドライブコースを提案することになりました。

電話が終わると妻が怖い顔をして「料理屋にお歳暮を届けさせるなんてひどい。もうあの店に飲みに行くのはやめなさい」

いやいや,べつに私が贈り物をせびっているわけでもないし,私が飲みに行くのをやめたらつぶれてしまうぐらいお客さんがいない店。とても呑める話ではありません。お歳暮を贈るのはやめるように話をすることで妻をなだめました。

会社には,別の社員達がいきつけにしているスナックから,カップラーメンなどの詰め合わせが段ボールで3個届きます。「いつも贔屓にしていただいてありがとうございます。残業おつかれさまです」という意味なんでしょう。しかし,私はこのスナックに行かないのでカップラーメンは食べません。恩や義理がないんだから,それを受け取るのは気持ち悪いんです。

これと比べると,私へのお歳暮に文句を言う妻は,送られてきたつけあげをさっそく「おいしい,おいしい」と食べています。高校生の娘もあきれながらも単純に喜んで食べています。なんてこったい。

あたたかき十一月もすみにけり(中村草田男)

2019年12月 5日 (木)

ルパン三世を娘とみたけど,やっぱり山田康雄が一番

先日テレビでルパン三世の最新作が放送されていました。高校3年の娘はそれを録画していたので,今夜は30分程度ですが,晩ご飯を食べながら一緒に見ました。

「ルパン三世」は私が生まれる(1971年)ときには既にデビューしていたわけですから,恐ろしいほど長く続く長寿アニメ。私が小学校に入る前後には日曜日の朝に放送されていて,朝ご飯を食べながらルパン三世を見ていました。

私が中学生のときには,昔の番組が夕方に再放送されていて,「ワルサー ピー さんじゅう はちー」という歌とは思えないような,無理矢理曲をつけたエンディングソングを一緒に口ずさんでいたのが懐かしい。

ところで今夜の再生。全然楽しめない。ストーリー展開をどうこうというよりも,ルパン一味の声が違いすぎる。特にルパンは山田康雄じゃないとどうも違和感を感じてしまいます。次元大介にせよ,石川五右衛門にせよ,峰不二子にせよ,「えっ,こんな声じゃないよ」と突っ込みたくなってしまいます。山田康雄から栗田貫一になって久しくなりますが,それでもやっぱり山田康雄の声がいい。刑事コロンボの声が小池朝雄じゃないとだめ,水戸黄門は東野英治郎でないとだめっていうのと同じです。

それこそ私が小学生の頃,映画「カリオストロの城」が地元の映画館で上映され,私も見に行きました。宮崎駿監督だと知ったのはずっと後のことですが,ハラハラドキドキのストーリー展開といい,しゃれたセリフ(銭形警部が最後にクラリスに言う「ルパンはあなたの心を盗んでいきました」)といい,非常に感動したことを覚えています。

娘もどういうわけかルパン三世が大好きで,映画版(2時間モノ)がテレビで放送されるときはいつもDVDに録画しています。何度も繰り返し見ているのか聞いたことはありませんが,普段は再生して見た後は消去するのに,ルパンシリーズはずっと保存しているのでよほど面白いのでしょうね。ただ,映画を見ての感想は一度も聞いたことがありませんが。

今日見たルパンでは,オープニングテーマ「ルパン・ザ・サード」を松崎しげるが歌っていました。どうせなら,もっと声量を前面に出して歌って欲しかったなあ。いい曲なんだから。そしてイントロの「キュイーーーーーン ルパン・ザ・サーーード」にしびれるのは,今も昔も変わりません。

次に会う約束もせず別れ来て「水戸黄門」を最後まで見る(俵万智) 

2019年12月 4日 (水)

今回が400回目のブログ 最近のアクセスの傾向について考える

昨年からはじめたこのブログ。今回が第400回目になります。アウトプット理論(このブログを書くことになったきっかけ。第1回目を参照)では,100回,300回,1000回を超えたところで大きな変化が起きることを強く主張していました。私も380回を超えた当たりから,変化を感じるようになりました。

ブログを書き始めた頃は,最新のブログを1日4~5人見る人がいればいいな,ぐらいのアクセスでした。少ないときはアクセスゼロ! の日も。

それが100回を超えた当たりからは「えっ山田亜斗夢が・・・」の鹿児島レブナイズネタがアクセストップを維持し続けました。といってもこのブログを見る人は週に数人程度。よほどこのタイトルに惹かれるのか。昨年冬から今年の夏までは,このブログを中心に1日10件前後のアクセスが記録されるようになりました。

それがさらに積み増しになったのが「報道されない非モテの存在,インセルの反乱・・」のブログを書いてから。橘玲の「上級国民/下級国民」という本の感想をまとめたものですが,1日2~3件ではあっても毎日のようにアクセスされました。

そして11月の中旬からは「シクラメン」ネタが毎日5~10件もアクセスされ,ランキングのトップに躍り出ました。さつま町の東花園のことを書いたブログですが,まさかまさかのうなぎ登り。「東花園,シクラメン」あるいは「さつま町 東花園」で検索すると住所表示等のページに続いて3~4番目に私のブログが表示されます。

今日は30件のアクセスがあったのですが,ネタはここ1週間に書いたブログのほか「犯韓論」,「非モテ」,「レブナイズ」,「シクラメン」など,多様になってきました。

残念なのは,力を入れて書いている「鹿児島ユナイテッド」ネタへのアクセスがほとんどないこと。「ユナイテッド」ネタのブログは「レブナイズ」ネタの10倍は書いているのに,アクセス数は「レブナイズ」ネタのアクセス数の1割もありません。ファンの数から言えば圧倒的にユナイテッドが多いはずなのに。逆にブログなどを書く人が多いので,私のブログはこの情報の海に沈んでいるのか?

ひとつ確信して言えるのは,レブナイズネタは試合のことを書いたブログはアクセスがほとんどないのに,選手に注目したブログだけアクセス数が伸びていること。試合の解説なんてブログには向いていない,あるいはわざわざ読もうとは思わないのかもしれません。私がブログに書いているユナイテッドネタはほとんどが試合内容のこと。チームの戦術についてのブログもちらほらありますが,選手に注目したブログはありません。

しかし,そもそもレブナイズやユナイテッドをテーマにしたブログって,チーム名で検索してもほとんど表示がないのはどういうことなんでしょう? もちろん,私のブログも表示されません。写真付きじゃないとダメですか? フェイスブックじゃないとダメですか? 

そういいつつも,私はこのブログを続けていきます。いつの日か,私のブログのアクセスランキングトップに鹿児島ユナイテッドネタが輝きますように。

「不器用に俺は生きるよ」またこんな男を好きになってしまえり(俵万智)

2019年12月 3日 (火)

野良猫退治をするためにやりたいことはなんですか?

帰宅途中,歩道にネコが一匹。じっとしていて私を見ています。あまりにデブなその姿を見ているうちに蹴飛ばしたくなりました。近づくと距離をとって後ずさり。ダッシュしてネコを追いかけると,あともう少しというところで塀の隙間から民家の敷地に逃げ込みました。

私の家の周辺には野良猫がたくさんいます。私の家から100mも離れていないところにあるアパートの下にはネコが集まります。アパートの住民がネコに魚やキャットフードなどのエサを,毎日道路に投げ出しているから。

道路の汚くなる上にネコも集まる。私の家にはしばしば白いネコがやってきてウンチをしていきます。その匂いが臭いのなんの。おまけに庭の木々で爪を研ぐのであれています。土をほじくるので植えたばかりの草花が枯れてしまいます。はたはた迷惑しています。先日は玄関のドアにネコの足形がついていました。火山灰で白く汚れたネコの足形(肉球)が目立ちます。

かつて私が,この道路にばらまいているエサに殺虫剤を噴霧してやろうかと言ったところ,「そんなことをしたら動物虐待で逆に捕まるよ」と妻が制止しました。私は思うのですが,こういう無責任なエサやりが犯罪に問われないほうがよほど罪深いのではないでしょうか。

それに道路に撒かれた魚は,エサと言うよりゴミ捨てに近い。ゴミにハエが来ないように(という仮の目的で)殺虫剤をまいてはいけないんでしょうか。どうにも腑に落ちません。

さて,ネコとの戦いは続きます。私の妻はネコが庭に侵入しないようにネットで入り口を塞いだり,庭に防草シートを敷いてネコが土をほじくらないようにしたりとあれこれ手を尽くしていますがすべて無駄な努力に終わっています。

「ネコにマタタビ」と言いますが,発想を変えてマタタビを植えることを妻に提案してみました。マタタビは猫の好物と言われていますが,実際はマタタビの成分でネコが酩酊状態になるようです。マタタビを植えたらネコが寄り集まり,その場で酩酊状態になっていれば私が近づいても逃げられないので思いっきり蹴飛ばすことができそう。それに懲りたネコは我が家に近づかなくなるのでは?

それを聞いた妻はつまらなそうに「バカじゃないの」と私の提案を一蹴しました。

ネコを飼うのは否定しませんが,人の家の庭にウンチをさせるのは勘弁してもらいたい。ウンチを外でしないようにネコにしつけるのは無理でしょうけど,それなら「おむつ」をつけてください。ネコに魚をあげているあなた,あなたのことですよ。魚を買うお金があるならパンパースを買ってください。

冬空や猫塀づたひどこへもゆける(波多野爽波)

2019年12月 2日 (月)

FCLPといえば馬毛島,馬毛島といえば森万由子,そしてなぜか岡留安則

FCLPの訓練用として,国の馬毛島買収に地権者が合意したとマスコミが報道しています。

10年ぐらい前。私が種子島に住んでいたとき,馬毛島はある建設会社がその土地のほとんどを買い占め,滑走路作りに取り組んでいました。当時は(というか,昔も今も)馬毛島には西之表港から漁船でしか行くしかなく,私のようなただの住人はとても行くことはできませんでした。まあ,土地は私有地ですから,行ったとしても上陸することはできないんですが。

話はかわって今から5年ぐらい前のこと。鹿児島大学で「沖縄」をテーマにしたシンポジウムがありました。このときの出演者が岡留安則と知って,私も行ってみたくなりました。

岡留安則といえば「噂の真相」編集長として知る人ぞ知る存在。鹿児島県出身です。「噂の真相」は私が大学生の時に,友人達がよく話題にしていました。あの頃は「ゴーマニズム宣言」(小林よしのり)と「噂の真相」(月刊誌,文藝春秋と同日発売)が人気を二分していました(言い過ぎかも)。

とはいえ「噂の真相」は,業界のうわさを事実確認もせずに記事にするような三流雑誌。ごくたまに当たり(真相)にぶつかってもてはやされましたが,記事のほとんどはあまりにも胡散臭(うさんくさ)くて私は好きになれませんでした。

そうこうしているうちに廃刊(当時は休刊といっていましたが)。編集長は沖縄に移住しているという噂だけは聞いていました。そんな彼に会えるチャンスはそうないはずと思い,このシンポジウムに参加したのです。

会場の教室に入って真ん中ぐらいの席に着き,シンポジウムが始まるのを待っていると鹿児島大学の学生がちらほら集まってきました。そんな学生のなかで何度も私の席の横を通る女子学生がいます。とてもかわいらしい女の子。でもその子の魅力はウエストの細さ。顔よりもウエストが細いのではないかと思えるぐらいで,私の目は彼女のウエストに釘付けでした。

シンポジウムが始まるとまたびっくり。なんとその女の子がパネリスト。岡留安則と沖縄タイムスの記者,KKBの記者とならんで,鹿児島大学の学生4人もパネリストとして参加。彼女はそのパネリストの一人でした。名前は森万由子(もりまゆこ)。鹿児島大学法文学部の2年生でした。

彼女のパネリストとしてのコメントで今でも記憶に残っていることがあります。ひとつは「私は焼酎が大好きなので,焼酎をテーマに沖縄と鹿児島を一緒に盛り上げたい」。彼女は初代ミス薩摩焼酎。なんと抜け目ない。学生なのにプロ根性がしっかりしていると感心しました。

そしてもう一つが「子どもの頃,馬毛島に行って海で泳いだことがあります」 これにはびっくり仰天してしまいました。どうやってあの島に渡ることができたんだろう? ひょっとしてあの建設会社の関係者? と勘ぐってしまいました。

今や彼女はMBCのアナウンサー。ときどきニュースを読んだりしています。そして,岡留安則。今年の1月に亡くなりました。シンポジウムの会場の外でちょっと彼と話をしたのですが,強面(こわもて)の印象とは正反対で,とても腰が低い方でした。5年も経つとそれぞれの人生の歩みが感慨深く思えます。

どうしても海が見たくて十二月ロマンスカーに乗る我と君(俵万智)