2018年11月 3日 (土)

実りの秋、収穫の秋

午後に市民農園に行ってきました。種まきは適当にばらまき。週1回、畑に水をまきながら麦踏みをし、草取りは苦情がでないように畑の周囲だけ、後はただ畑を眺めるだけ。1時間未満の作業しかしない超手抜き農業です。

チンゲンサイ、蕪(かぶ)、ほうれん草の種を畑にまいたのは9月17日。あれから1ヶ月半ほどですでに収穫できるサイズがちらほら。今年の秋は暖かいのでその影響かしら。

蕪は葉が大きく広がり、チンゲンサイも発芽率が非常に高く生長も早い。十分食べられるおおきさの蕪を5本、チンゲンサイを10本収穫しました。

ところが、ほうれん草はほとんど発芽しておらず、発芽したものも葉が小さいままで、周りのクローバーが生長が盛んでほとんど埋もれている状態。これでは収穫はまだまだ無理。

30平方メートルの畑の半分は裸麦、残りの半分にこれらの野菜を植えているのですが、裸麦は分蘖(ぶんけつ)してきたものの発芽率が半分程度。しかもこのエリアはクローバーすら発芽がまばらの状態。不思議ですね。クローバーは畑全面に大量に播(ま)いているのに。草取りをしないのでイネ科の様々な雑草やぺんぺん草、オオイヌノフグリなどがあちこち生えているのですが、これらも裸麦のエリアではまばら。畑の養分に偏りがあるからなのか?

畑全般について言えることなのですが、どの野菜も病気がない! 虫の食害が目立つのはチンゲンサイが密植しているところだけ。他はほとんど虫に食われていない。種まきが適当なので密植がところどころあるのはやむを得ないところ。しかし、そもそも生えている本数が大量で全部食べられる訳ではないので、私には気になりません。

先週は市民農園の管理人の方がやってきて、「これだけ雑草がひどいと夏は大変なことになる」と忠告されました。水をまいていると「草に水をやるようなもの」とまで言われました。妻からは常々「肥料をやらないとだめだよ」と助言されています。すべて無視して2ヶ月、今のところ野菜は立派に育っています。

野路の秋我が後ろより人や来る(与謝蕪村)

焼酎ストリートで焼酎女子とナンコ対決!

11月1日は本格焼酎の日。この日から3日まで、天文館では焼酎ストリート2018が開催されています。500円で焼酎が5杯飲めるこのイベント、100銘柄を超えている焼酎を自由にチョイスできます。仕事帰りに一人で寄ってみました。

この日は「おはらまつり」の前夜祭もあり、天文館ぴらもーるは飲んべえでごった返していました。「島美人」「八千代伝」「伊佐大泉」「黒錫」、さらにもう一杯「伊佐大泉」と、すべてロックでいただき大満足。偶然出会った同級生の夫妻と立ち飲み席で話をしていると、着物姿がよく似合う20代の美しい女性(焼酎女子)が一人、向かい席の隙間に入ってきました。

見た目スタッフと思(おぼ)しきこの女性。しかし尋ねてみると本当に一人客。しばらくすると60代のおっちゃんがやってきて親しげに彼女と話し始めました。二人は昨年のイベントでナンコ勝負をした仲。1年ぶりの再会を喜びつつ、さっそくナンコ対決が始まりました。

ナンコとは二人がそれぞれ手の中に木の棒を隠し持ち、二人の棒の合計を言い当てるという鹿児島の伝統的な遊び。言い当てた方が勝ち。負けた方は焼酎を一杯飲む。それぞれ3本まで持てるので「0~6」のどれかを言い当てることになります。

ルールを教わりつつ焼酎女子と対決しました。彼女はあえて指の隙間から棒を1本、あるいは2本見せ、相手の答えを聞いて推理を働かせるなど心理的な駆け引きに長(た)けてました。彼女は相手の手を見ず、顔をじっと見続け、私の心の動きをのぞき込んでいるみたい。結果は私の1勝2敗。彼女は初心者の私に勝ちを1つ譲ってくれたのかも。

イベントは午後8時終了。別れ際に焼酎女子から名刺をいただき、3日の11時にこの場所での再会を約束。しかし、ナンコ対決前に5杯飲み終えていた私は、さらにおっちゃんのチケットで買った焼酎のロックを焼酎女子と一緒に一気飲みしたわけで。さすがに体のダメージ大。

どうも再会は来年になりそう。ごめんね「焼酎女子 彩(Aya)」ちゃん。でも、楽しい時間を過ごせたのは本当だよ。

  明日まで一緒にいたい心だけホームにおいて乗る終電車(俵万智)

2018年11月 1日 (木)

ハロウィンパーティーから一夜明けて・・・

朝の通勤にはバスを使います。これまでバス停には私一人で待つことがほとんどだったのですが、今年の4月からは二十歳ぐらいの目がくりくりした女性が同じバスに乗るようになりました。彼女は毎朝ぎりぎりの時間に駆けてくるので話をしたことはほとんどなく、目が合ったときに軽く会釈する程度の仲です。

今朝は珍しく彼女が早くバス停に。しばらくバスを待つ時間があったので、昨夜のハロウィンを話題にしてみました。

「あなたたちの世代ってハロウィンパーティーってするの?」

(首を細かく横振り)

「わたしは飲み屋から誘われたんで初めて行ってみたんだよ。変装したおじさんが結構いたよ」

「私はたまたま天文館に行ってたんですが、バイクをぶんぶんいわせて走る人がいて警察が追いかけてましたよ」

「こういうときに目立とうとして迷惑なことする人っているもんね」

(小さく笑いながら首を細かく縦振り)

「昨夜、私の娘が乗ったバスにはカオナシが二人。安部ちゃんが一人。宇宙人が一人いたらしいよ。笑っちゃうよね」

ちょうどバスが到着し、私は彼女と二人してニコニコ顔でバスに乗り込みました。私は彼女の名前はもちろん何も知りませんが、冷たく澄み切った朝にぴったりの気持ちのいいひとときでした。こんな朝が続くといいのに。

  君を待つ朝なり四時と五時半と六時に目覚まし時計確かむ (俵万智)

2018年10月31日 (水)

ハロウィンパーティーに行く前に・・・

今夜はハロウィンパーティーに誘われたなじみのバーに。

先週、バーのオーナーから仮装が参加条件と言われていたので、100円ショップでハロウィングッズを買い求めることにしました。

まず最初に立ち寄った郡元のイオンの100円ショップ(CAN★DO)にはハロウィングッズがない! 季節商品のコーナーはすでにクリスマス商品ばかり。なんだこりゃ!!

次に鹿児島中央駅前のイオンの100ショップ(Watt)に行ってみると、ショップのあるフロアが改装中!!! なんだこりゃ!!!!

しょうがなえや。バーの近くにある西駅一番街のアエールプラザの2階には、確か100円ショップがあったような~、と思いつつ寄ってみると真っ暗、店舗があったはフロアはどこぞの会社の事務所に!!!!! なんだこりゃ!!!!!!

おそろしい、おそろしすぎるほどに運が悪い、と思いつつ、近所のタイヨーには確か100円ショップ(Seria)があったよな~、と思いつつ2階に上がってみるとハロウィングッズがありました。レジ裏で店員が詰めていた返品用の袋の中に!!!!!!!!

すごい、すごすぎる~ 日本の季節感覚。ハロウィンの当日にもかかわらずクリスマス商品と入れ替えているとは。ようやくここでウサギ型の仮面ととんがり帽子、顔面シールを購入。変装グッズをようやく手に入れ、いざバーへ。

バーでは普段ジャズが静かに流れているのですが、この日は大音響のポップス。装飾もハロウィンのおばけやカボチャで統一し、ろうそくの火が灯(とも)る薄暗い店内。いつもと違う雰囲気に戸惑いつつも中に入るとアルバイトの女性2人はゾンビメイク。このメイクがまたすごい。多分夜道で彼女たちに出会うと私は死んだふりをしたでしょう。

この日はバーのオーナーを囲んで会費制のパーティが開かれました。私は一人カウンターでいつものようにワインとサラダを食べ、1時間ほどで店を出ました。こんな日の一人客は寂しいよ。

今日のために高齢化ギャル3人に声をかけたのにすべて振られました。なんてたってこの歳でハロウィンパーティーですよ。一笑に付されるか、引かれるかのどちらか。家庭を持つアラフィフを誘うにはかなり無理があります。それでも誘う私って何なんでしょ? あ~あ。

 男とはふいに煙草をとりだして火をつけるものこういうときに(俵万智)

2018年10月30日 (火)

働き方改革、実現するために誰がやる?

私は現在、労務管理の仕事をしています。

我が社の業務量は相当多く、従業員の残業も相当のもの。私自身が手本となるようにと、いわゆる付き合い残業だけはしないようにしています。しかし、自分自身のことはそれでもいいのですが、従業員に「早く帰れよ」と声をかけるのは勇気がいりますね。

彼らが忙しいのは十分承知しているので無理に帰れとは言えない。だからといって見過ごすわけにもいかない。こういうのってジレンマというか、ストレスというか。

かつて私が下っ端の頃、職場の残業は相当なものでした。当時の上司(労務管理者)は、少なくとも私の目から見ると何もせず、何も言わずで、「この人って一体何やってんだよ。これで給料もらう気か」と常々思っていたものです。

その労務管理者から何度か話を聞きましたが、「(さらにその上の)上司から何度も残業を減らすように言われて大変だった」「残業が図抜けて多い部下がいたが頑丈だったので(上司から)何も言われなかった」「残業の多さを外部から指摘され、その言い訳を考えるのが仕事だった」など自分の苦労話ばかり。残業を減らすための取り組みや、遅くまで職場に残る従業員に対するねぎらいの気持ちを一度も聞いたことがありません。

日本人は「現場主義」とよくいいます。悪く言えば「現場任せ」。結局、この人は問題解決を先送りにし続けただけの、「事なかれ主義」者だったと思います。

私は「こんな人にだけはなりたくない」と心に誓い、それから長い年月が経ってこの役職に。残業を減らすには業務の効率化(労働生産性の向上)が大事と言いますが、私は肥大化した我が社の業務見直し(創造価値の低い業務からの撤退)が大事だと考えています。長年のしがらみでそれができないのよくわかります。それでも上司に必要なことは優先順位の明確化、仕事の段取り、即断即決。そして、時間内に終わらない業務の切り捨て。これこそが残業削減のポイントなのでは(異論があるのは認めます)。

一度しかない人生、人にどう思われようと自分がやりたいようにやってみたいです。

 資本主義のとある街角必要に応じて受けとるティッシュペーパー(俵万智)

2018年10月29日 (月)

インスタVSブログ

妻はインスタを今年の正月から始めました。何しろ新年の目標が「いいね」集め。私は内心、仕事の風景や趣味の園芸の写真を誰が見るんだろうと思っていました。

週4,5回写真をアップし、毎晩100人に「いいね」ボタンを押す。そんなことやってないでとっとと寝ろ、と何度言ったことか。ところが最近は加速度的にフォロワー数が増加し、ついに500人を突破しました。

他人のインスタにこまめに「いいね」を押すことで返報性の法則を実践、こまめに写真をアップすることでフォロワーを飽きさせない、ハッシュタグをこまめに工夫して検索で引っかかるようにする、などなど涙ぐましいほどの努力を重ねてきました。300日を経過しようとしていますが、その成果が現れてきたようです。

今日は妻はさらにパワーアップしようとSNS講座を受講してきました。インフルエンサーとして出水市の吉村金物店(フォロワー数が3万人!!)が紹介されていたそうです。面白いですね。そんなすごい影響力があることを近所のおじちゃん、おばちゃんは全然知らないよ。

今やネットアイテムとしてはインスタが圧倒的に支持されているとのこと。そのアクティブ率87%はSNSの中でも抜きん出ているそうです。確かに更新されずに長期間放置されているホームページなんて我が家の庭の枯れ葉のようにたくさんありますからね。そういう意味でもインスタは画期的かも。

ところでブログはどうなのかしら? 私はインスタではなくブログで対抗。写真は一切アップせず、文章力だけで勝負! 私は写真やデザイン(多彩・多様・大小の入り交じった文字や絵文字など)が苦手。面倒というよりもそういう画面は非常に見にくいし、文字も読みにくい。

私はブログを作成するにあたり、文字サイズに統一し、色使いも白黒のツートーンとし、分量は3分で読み終える量を心がけています。しかしその程度の工夫では到底妻に太刀打ちできません。私のブログはアクセス数は妻の100分の1以下。やはり時代はインスタグラムか?

 ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる (俵万智)

2018年10月28日 (日)

スポーツ観戦今昔

土曜日の午後はラグビーのニュージーランド(オールブラックス)対オーストラリア(ワラビーズ)。夜は日本シリーズ第1戦(ホークス対カープ)をテレビで。そして今日の午後はサッカーJ3の鹿児島ユナイテッド対富山を白波スタジアムで観戦。

ラグビーはさすが世界トップレベルとうなずける好試合。タックルの激しさ、集散のスピードは桁違い。そしてトリッキーなパスの数々。特にトライに直結したオールブラックスのまたくぐりのパスは驚愕。仲間がなぜそこにいるとわかるの? と言いたいぐらいキャッチから間髪入れずのパスは相当の練習・コミュニケーションの積み上げがあるということなんでしょう。日本でこんな試合が見られるなんて最高です。

日本シリーズも第1戦は延長12回引き分け。ホークス打線の爆発はなかったものの、ピッチングは見応えあり。中継ぎでも150キロの速球や140キロ台のフォークなんて一昔前は考えられませんでした。20年前のマリーンズのエース伊良部クラスが中継ぎで出てきます。加治屋、森、高橋、そしてモイネロと、レベルの高さにびっくりしました。

そして今日の鹿児島ユナイテッド。全然チャンスがない。逆に守りは一瞬の隙を突かれて2失点。ディフェンダーの藤澤のいい動きが目立った程度で、他の選手は動きに精彩を欠き敗戦。白波スタジアムでは持参したさつま揚げを肴に、焼酎の水割りを飲みながら観戦しました。天気がいい上に風が心地よく、ほろ酔い加減。今日は選手に対して遠慮なく声援できたのに、試合結果が伴わず本当に残念。今日の入場者数は5000人。それでこの出来かユナイテッド、きばれ。

今、ブログを打ちながら日本シリーズ第2戦を見ています。広島のしょぼいあたりが次々得点につながり、しょうもない試合になっています。3-0でカープのリード。勝負は時の運とはいえこれで勝敗が決まったら本当に情けない。

日本シリーズ第1戦で引き分けとなったのは1986年の西武対広島が記憶に残ります。あのときは西武3連敗の後、4連勝。シリーズ第8戦までいった興奮するシリーズでした。しかしあの頃はまだ巨人人気が圧倒的でテレビ局の偏向もひどかった。あれから30年、巨人の人気が低迷して地上波のプロ野球中継(巨人戦)がほぼなくなった現在、昔のようにパリーグ球団が攻撃のときに解説者が無言になることもなくなりました。

この週末はスポーツ三昧。本当にいい時代です。スポーツをスポーツとして楽しめる。当たり前なんですがね。

 たった一つのことが言えずに昼下がり野球ゲームに興じる二人(俵万智)

2018年10月27日 (土)

自己責任批判と日比谷焼打事件

今朝の朝日新聞に「安田さん『自己責任論』なぜ」との見出しで、先日ISから解放された安田純平さんに対する批判がネット上にあふれているという記事が掲載されていました。その批判とは「国に迷惑をかけなるな」「日本政府の言うことを守らないなら外国へ行くな」「国民に謝れ」「身代金、俺たちの税金」などなど。

私の周囲にこんな意見を言う人を見たことがないので、記事を読むまで知りませんでした。ネット社会って便利ですね。朝日新聞もネットを見るだけで世論の動向がわかるようです。

20年ほど前にもイラクで同様の事件がありました。このとき小泉総理は「自己責任だよなあ」と漏らし、やはり同じようなバッシングがありました。既視感ありあり。

私はこのようなバッシングには与(くみ)しません。そもそも私だけでなく大多数の人々の暮らしと安田純平さんは全く関係がないのに、なぜ彼を批判するのかがわかりません。

「国に迷惑をかけるな」「外国へ行くな」ってどういう意味なんでしょう。「俺たちは忙しいから新たな業務を増やすな」と日頃考えているお気楽公務員の発言でしょうか? 逆に私は日本政府に言いなりのマスコミに比べ、批判されてもなお現地に赴く彼のジャーナリズム魂はすばらしいと思います。「国民に謝れ」の国民って誰ですか? 私は日本国民ですが、彼に謝られても困ります。「身代金、俺たちの税金」? バッシングのためのフェイクニュースですか?

人の批判って楽しいですよね。自分が正義だと信じるとより一層幸福感が得られます。

先日読んだ論文に「日比谷焼打事件」のことが出ていました。日露戦争はポーツマス条約によって終結しましたが、このとき、賠償金がないことに立腹した民衆は暴動を起こします。この暴動を起こしたのは誰なんでしょう。もちろん条約締結を急ぐ日本政府の関係者ではありません。女子供でもありません。成人男性です。では暴動を起こした彼らはなぜ「日比谷公園」にいるのでしょう。事件のとき、満州の四平付近で日露双方の大軍は対峙しつづけ、負傷帰国した兵は療養しているはずなのに。そう、暴動を起こした男たちは兵役(徴兵)をいろんな手段をつかって逃れていた男たち。そういう視点もあるんですね。

「自己責任」。3年もISに監禁されたのは安田さんの責任です。しかし、身柄の解放や帰国にかかる国の関与まで彼の責任というのは度を過ぎていませんか?

  身にしみて人にはつげぬ恩一つ (富安風生) 

2018年10月26日 (金)

遠山菜織の家の内側から考える

先日、遠山菜織(とおやまさおり)さんの講演を聴く機会がありました。

彼女は収納アドバイザー。建築の仕事をしていたときに、設計・完成した家が1年後には収納スペースが足りなくなっている事実にショックを受け、以来、家族の利用形態・収納から見た間取り・プランニングのアドバイスしています。

よくある失敗は家事をする奥さんの意見を聞かず、ご主人や建設会社の提案を無批判に受け入れてしまい、実態に合わない間取りになること。例えば奥さんには高すぎるシンク台(料理をしない夫の体に合わせた設計)、全く利用しない床の間・畳部屋、家事動線から遠く離れた収納場所など。

我が家は3階建て。1階はトイレ、洗面所、風呂、クローゼット、夫婦の寝室。2階はダイニングキッチン、3階は子供部屋(いわゆる屋根裏部屋)。2,3階は仕切り壁や戸がないワンフロアワンルームです。

娘は制服をいつも2階のダイニングに脱ぎっぱなし。制服は3階の子供部屋にあるハンガーラックにかけるように口酸っぱく注意しても馬耳東風。そこで遠山さんのアドバイスからヒントを得て、利用者(娘)目線を意識しました。

3階にあったハンガーラックを1階の階段前に移動。それだけです。家族共用の洋服ダンスは1階にあり、娘のハンガーラックだけが3階に。単に子供の服だからという理由で。動線を考えていなかったんですね。

ハンガーラックの場所を変えただけで娘の脱ぎ捨て癖はなくなりました。我ながらすごい!

今のご時世、人から得た知識をそのまま人にアドバイスをする一方で、自らはその知識を実行しない人が大勢います。私の父が典型で、ヘビースモーカーながら他人に禁煙を勧め、体にいい食材やサプリメントを熱心に紹介しながら偏食です。

トライ・アンド・エラー、そしてまたトライ。まず自分でやってみる。うまくいけばそれは頭で得た知識ではなく、体験で得た知恵となって身につく。そうじゃないのかな。

 一生(ひとよ)かけて愛してみたき人といて虚実皮膜の論を寂(さび)しむ (俵万智)

2018年10月25日 (木)

映画「マイ・インターン」を見て

今日は仕事は休み。録画した映画を見たり、家事をしたりしてのんびり自宅で過ごします。

今日見た映画は、ロバート・デ・ニーロ主演の「マイ・インターン」。主人公は妻に先立たれた70歳の年金生活の男性。彼が急成長するアパレル企業にインターンとして採用されるところから始まります。若い女社長の専属となった彼は、人間的な温かみで周りの従業員の信頼を得ながら、女社長の運転手兼秘書として彼女を支えます。最初はあてにしていなかった彼女も彼のことを「友人」として認めるようになります。

それにしてもこの男性、自由なファッションであふれた職場で、ただ一人ネクタイを締め、スーツを着こなし、そしてその上着の胸ポケットにはハンカチが必ず収まっています。手ぶら出勤が当たり前なのに、彼はビジネス用スーツケースで通勤。中には筆箱や電卓などタイムスリップ感がたっぷり。毎日ひげを剃っていることを話すと周囲の若い社員が驚くこの世代間格差。アメリカ映画らしく若者たちは彼のスタイルを尊重し、一緒に仕事をするなかでそのスタイルの心地よさを理解していきます。

インターンで採用されるにあたり、退職して妻に先立たれ、孤独感を深めている日々から一歩踏み出したいという前向きな気持ちを告白するシーンがあります。社会と関わりを持ちたくて毎朝スタバでコーヒーを飲むなど、コミカルだけとちょっと泣けます。

私が毎日通る鹿児島中央駅は通勤、通学の人たちであふれます。でもその中に、お年寄りの方々が一定数必ずいます。ほとんど毎日同じ顔ぶれ。アミュ地下のフードコートにはおばあちゃんが寄り集まって長時間駄弁(だべ)るかと思えば、赤ちゃんの人形といつも一緒に静かに座っているおばあちゃん、アミュ広場で一人ダンスを披露するおじいさんなど、きっと街のにぎやかさに触れたい人たちなんでしょうね。

私はこのお年寄りたちとはなんだか関わりたくありません。映画の女社長と同じです。でも、こういうお年寄りたちからすると、スーツの上下にキャップを目深にかぶり、スニーカー、ショルダーバッグの格好をした私に対しても、あいつとは関わりたくないなと思ってるかも。娘の同級生が私を目撃したとき「キャップにスーツってやばくない?」とひいていたとのこと。娘は「あれ、私のお父さん」と告白することが苦痛だったようです。

ところで、胸ポケットのハンカチの話。なぜ紳士は常備しているかご存じですか。泣いている女性に渡すためです。映画でも効果的に演出されていました。

いいな、私も常備しているけど、一度もそういう機会がない。

  「人生はドラマチックな方がいい」ドラマチックな脇役となる (俵万智)