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2018年10月25日 (木)

映画「マイ・インターン」を見て

今日は仕事は休み。録画した映画を見たり、家事をしたりしてのんびり自宅で過ごします。

今日見た映画は、ロバート・デ・ニーロ主演の「マイ・インターン」。主人公は妻に先立たれた70歳の年金生活の男性。彼が急成長するアパレル企業にインターンとして採用されるところから始まります。若い女社長の専属となった彼は、人間的な温かみで周りの従業員の信頼を得ながら、女社長の運転手兼秘書として彼女を支えます。最初はあてにしていなかった彼女も彼のことを「友人」として認めるようになります。

それにしてもこの男性、自由なファッションであふれた職場で、ただ一人ネクタイを締め、スーツを着こなし、そしてその上着の胸ポケットにはハンカチが必ず収まっています。手ぶら出勤が当たり前なのに、彼はビジネス用スーツケースで通勤。中には筆箱や電卓などタイムスリップ感がたっぷり。毎日ひげを剃っていることを話すと周囲の若い社員が驚くこの世代間格差。アメリカ映画らしく若者たちは彼のスタイルを尊重し、一緒に仕事をするなかでそのスタイルの心地よさを理解していきます。

インターンで採用されるにあたり、退職して妻に先立たれ、孤独感を深めている日々から一歩踏み出したいという前向きな気持ちを告白するシーンがあります。社会と関わりを持ちたくて毎朝スタバでコーヒーを飲むなど、コミカルだけとちょっと泣けます。

私が毎日通る鹿児島中央駅は通勤、通学の人たちであふれます。でもその中に、お年寄りの方々が一定数必ずいます。ほとんど毎日同じ顔ぶれ。アミュ地下のフードコートにはおばあちゃんが寄り集まって長時間駄弁(だべ)るかと思えば、赤ちゃんの人形といつも一緒に静かに座っているおばあちゃん、アミュ広場で一人ダンスを披露するおじいさんなど、きっと街のにぎやかさに触れたい人たちなんでしょうね。

私はこのお年寄りたちとはなんだか関わりたくありません。映画の女社長と同じです。でも、こういうお年寄りたちからすると、スーツの上下にキャップを目深にかぶり、スニーカー、ショルダーバッグの格好をした私に対しても、あいつとは関わりたくないなと思ってるかも。娘の同級生が私を目撃したとき「キャップにスーツってやばくない?」とひいていたとのこと。娘は「あれ、私のお父さん」と告白することが苦痛だったようです。

ところで、胸ポケットのハンカチの話。なぜ紳士は常備しているかご存じですか。泣いている女性に渡すためです。映画でも効果的に演出されていました。

いいな、私も常備しているけど、一度もそういう機会がない。

  「人生はドラマチックな方がいい」ドラマチックな脇役となる (俵万智)

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