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2021年2月21日 (日)

サンマは目黒に限る ギョウザは冷凍に限る

今夜の我が家の夕食はギョウザでした。しかも冷凍です。

結婚当初,今から20年ぐらい前のことですが,私たち夫婦はギョウザは手作りでした。ギョウザの皮(50枚)を買い,具材は白菜の千切りに塩を振って水気を取り,豚肉のミンチやニラ,すりおろしたニンニク,刻んだネギを混ぜ合わせ,一枚一枚丁寧に皮に包んで焼いていました。

そしてギョウザを焼くのもひと苦労。よく熱したフライパンで焼くのですが,こんがり焼けないことが多く,皮がフライパンにひっついて具材がこぼれることもしばしば。特に子どもができてからは2回に分けて焼くために,2回目はどうしても皮がフライパンにくっついて破れてしまう。ギョウザは大好きですが,家庭料理としては大変でした。

それが今では完全に冷凍食品オンリー。とにかく上手に焼ける。この一言に尽きます。油もひかなくていいし,蒸すためにお湯を差す必要もない。それで羽根つきギョウザが上手に焼けるとなると,手作りなんてやらなくなるはずです。

しかも美味しい。昔のぐちょぐちょした何が入っているか分からないような具材ではありませんし,値段も安い。12個で200円もしないわけですからね。手作りだと最低50個は作っていましたけど,コスパもほとんど差がありません。

先週,なじみの小料理屋でおばちゃんと話しをしたときに,冷凍ご飯の話になりました。

「私はね,土鍋で五合炊くのよ。そしてタッパーに入れて冷凍しておくの。タッパーは13個でちょうどいいみたい。そうしておけば,食事のときにいちいち炊飯をしなくていいでしょ」

「なるほど,一人暮らしだとそっちの方が経済的,合理的ですよね」

「しかも最近はレトルトもあるでしょう。レトルトも美味しいのよね。お店でご飯が足りなくなったときにレトルトを出すこともあるのよ。先日,ご飯がたりなくなって,お客さんにレトルトご飯を温めてだしたら,お客さんが「まあ,このご飯美味しいわ」っていうのよ。私はなんて言っていいのかわからなくなっちゃったわ」

冷凍食品の技術力はすごいですね。ファミリーレストランが繁盛するはずです。

注)タイトルの「サンマは目黒に限る」は,落語「目黒のサンマ」のオチです。知らない方は検索してみてください。

してもらうことの嬉(うれ)しさ君が作る四分半のボイルドエッグ(俵万智)

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