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2020年8月23日 (日)

パリ・サンジェルマンの戦い方 プロ選手としてのショーマンシップ

今夜は夜7時からヨーロッパチャンピオンリーグ準決勝を見ていました。

対戦はライプツィヒとパリ・サンジェルマンです。パリは金にものを言わせた豪華スターが勢揃い。そこにドイツのチームがどう戦うのか興味津々でした。

それにしても選手たちのパスのスピードが早いのなんの。日本人選手のボールの動きがスローモーションのように思えます。なおかつ個々の選手の動きが半端ない。これだけ見事なボディコントロールを見せられると,本当に虜(とりこ)になってしまいそうです。

ゲームは後半にパリが3点目を入れて3-0の大量リード。何しろパリのディフェンスが固くてライプツィヒはチャンスらしいチャンスがほとんどない。特にゴール前はDFが壁になっていてライプツィヒのシュートを悉(ことごと)く跳ね返してしまうのです。

ゲームは85分を過ぎ,勝敗は明らかになりましたが,それでもパリは攻撃の手を緩めず,中盤から右サイドにスルーパスを出してもう1点を取りに行きます。最後までボールを奪う,ボールを保持したらゴールを狙う,点差や残り時間に関係なく,そういうプレーができています。

今日は鹿島アントラーズの内田選手の引退試合がチャンピオンリーグ準決勝と同じ時間帯で放送されていました。3-0でパリが勝利したのを見届けて,こちらの試合にチャンネルを変えました。ゲームは1-0でガンバ大阪がリード。アディショナルタイムは5分。リードしているガンバは鹿島アントラーズ陣内のコーナー付近で時間稼ぎをやり始めました。これは日本独特のやり方(勝ち方)なんでしょうか。よく見る風景です。

残り1分となったところでようやくボールを奪った鹿島は右サイドの内田から,左サイドに大きくサイドチェンジ。混戦から抜け出してあげたクロスにヘディングであわせてゴール。土壇場で同点に追いつきゲームセット。追いつかれたガンバ大阪の情けないこと。何やってんだか。

あまりにプレースタイルの違う試合を連続して見たことで,日本がワールドカップで予選を突破できるなんて本当に幸運なんだなってあらためて思いました。ワールドカップ4強が目標なんて,井の中の蛙(かわず)の戯言(たわごと)です。

勝利のための時間稼ぎを全否定する気はないけれど,そこで満足したら成長はないと思います。その結果として日本が強くなることもないでしょう。ヨーロッパで通用する選手になるためには,中盤でもキープできる,相手に囲まれてもボディコントロールで巧みにショートパスをつなぐことができる,そういう選手になってほしいですね。

2つの試合を見て,昨日の鹿児島ユナイテッドの試合のことを思い出しました。残り5分を切ったあたりから,3-2でリードしている鹿児島は相手陣内のコーナー付近でボールキープを繰り返していました。観客席からはゴールを後押しする手拍子が鳴り響いているのに,鹿児島はショートコーナーからキープの繰り返し。見ていて情けなくなります。あんたたちはパリの選手になれないことは分かっているけど,手拍子している観客の気持ちぐらい分かってくれよ。

それにしてもパリ・サンジェルマンの戦い方はすごい! レベルが違うってこういうことを言うんですね。

考える書く稼がない竹煮草(たけにぐさ) (黒田杏子)

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