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2020年6月16日 (火)

アミュプラザのソーシャルディスタンス 矛盾だらけの世の中

今日は会社をさぼり,定刻前に退社しました。

空は青空,梅雨とは思えない天気です。しかも湿度が低いのか風が心地よく感じられます。市電に乗り,アミュプラザに向かいました。仕事帰りにアミュプラザに寄り道するのは4ヶ月ぶりでしょうか。

かつてのように,鹿児島中央駅前のイオンの地下食品売り場で缶ビールとミックスナッツを買い,アミュ地下のフードコートに足を運びました。かつては机と椅子が数珠つなぎ,全部で200席以上はあったと思うのですが,今や数メートル間隔でぽつんぽつんと机が置かれ,机に椅子が1脚あるだけ。夫婦で同じテーブルを挟んで座ることすら許されない状態になっています。

5,6人のグループでやってきた女子高生たちは,どのグループもフードコートをぐるりと散策して出て行きました。こんな隙間だらけのフードコートじゃ,おしゃべりなんてできやしない,と諦めたんでしょうね。これじゃあ,営業再開したからといって儲けはでないでしょ。こんな閑散としたところじゃ。

缶ビールを飲み干すと4階の紀伊國屋に上がりました。マイクロ法人について詳しい「貧乏はお金持ち」(橘玲)などを買ったところで,まだバスの出発時刻まで時間があります。久しぶりにひとつ上のレストラン街に上がってみました。

2年前にはよく通っていた「うまや」を横目に見ながら,あちこちぶらつきました。「CLOSE(閉店)」の看板が入り口に立っているコーナーが3か所ほどありました。アミュプラザの2ヶ月の営業休止によって採算が合わなくなって撤退したのか,それともまだ客足が戻らないからと休業を続けているのか。いずれにせよ,レストラン街の中に,電気のついていないコーナーやテナントがあると寂しさを際立たせます。

先週の金曜日に鹿児島市で,久しぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認されました。感染経路が不明だと騒いでいるその一方で,「ディスカバー鹿児島」という観光ホテル無料券に申込が殺到して県に苦情が寄せられているとのニュースもあります。相反するようなニュース,そのどちらも批判しているマスコミはどういう立場なんでしょうか。感染経路が不明だから外出するときは注意せよと県民に呼びかけるならば,観光キャンペーンなんて中止せよ,と主張しなければならないはずなのに,無料券がもらえないという県民の声を喜んで放送しています。もっと無料券をばらまけと言わんばかりに。

私は新型コロナウイルスの感染者が県内で数百人,数千人確認されたとしても気にしません。もう忘れている人も多いかもしれませんが,新型コロナウイルスはインフルエンザと基本的には同じです。必要以上に恐れる必要はありません。

そして観光キャンペーン。たかが1万円の無料券をもらえないからといって,それがテレビで毎日報道することなんですか? 私はキャンペーンに参加する気はまったくありません。私はそんなに暇じゃないし,だいたい県内のホテルに泊まる必要なんてないでしょう。日帰りできるんだから。

これまで何度も言ってきましたが,マスコミには定見なんてありません。ただ庶民の不平不満の声を垂れ流しているだけです。これで世の中よくなるはずはありません。だって矛盾しているんですから。そしてマスコミ報道を鵜呑(うの)みにする人は最悪です。自分が正義と思っている分,もはや救いがない。

自(みずか)らを弔(とむら)うようにゴミたちは腐敗(ふはい),自然発火をなせり (俵万智)

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