« 「猫を棄てる 父親について語るとき」を読む | メイン | 大隅半島への小旅行 かのやバラ園 荒平天神 たるたるぱあく »

2020年6月20日 (土)

今夜から飲み会の自粛解除 コロナに振り回されて5ヶ月目の夜

会社の終業間際,上司から「飲み会自粛解除」のお知らせがありました。当社では新型コロナウイルスの影響で飲み会・懇親会・接待を自粛していたのですが,それを解除するとのこと。本日から全国的にも県をまたぐ移動の自粛要請が解除され,プロ野球も開幕。そういう事情があったようです。

振り返ると今年は1月に職場の新年会を開催したのが飲み会の最後。送別会や歓迎会は自粛のままでとうとう6月下旬を迎えました。長い長いトンネルでしたね。

職場でつけていたテレビでは,「かごしま国体」の延期決定というニュースが流れています。延期と言っても来年度以降でいつ開催できるのかわからないということなので,事実上の中止です。国体もそうですが,私も1月からコロナに振り回されっぱなし。コロナというよりもそれに対応する社長のわがままが混乱に輪をかけました。私はコロナ対策に対するさまざまな不満を上司にぶちまけて退社したのは午後8時でした。

バスを乗り換えるために鹿児島中央駅で降りました。今日から飲み会の自粛解除があったことを思い,ベル通りの居酒屋「あいがて家」に寄ってみました。ここは午後4時から営業という看板が出ていたので,以前から気になっていたのです。

お店のある2階に上がり,扉を開けると店内はカウンター中心の構成。2人掛けの長椅子がカウンターにそって並んでいます。2人連れを想定したお店なんて珍しいと思っていると,カウンターに座っていた若い女の子に目がとまりました。会社の新入社員でした。どうやら友人と2人で飲みに来たようです。お互い気づいたので軽く会釈をして,私はカウンター奥の席に座りました。

メニューを開くと串料理が並んでいて,品数は普通の居酒屋よりもずいぶん絞っています。ドリンクはサワーが中心でビールがない! おとおしは「生野菜のサラダ」とメニューにでている珍しいスタイルです。きっと若い女性客を狙っているんでしょう。

お薦めとあった,チキン南蛮,トロ鯖,塩手羽の串を1本づつ注文し,飲み物は島美人のお湯割りをグラスでお願いしました。

焼酎をちびちび飲みながら,今日一日の会社での出来事を振り返りました。他の部署との嫌な仕事の押し付け合い。社長の指示によって事業を進めてきたのに社長からはしごを外されて責任を取らされている上司。直属の上司のパワハラで抑うつ症状の部下の面談。コロナ騒ぎで長時間労働の部下を何人も抱えている私に対する人事担当者からのヒアリング。・・・。

焼酎を飲み干して,ふと前を見ると,新入社員の女性がカウンターで友人と談笑している姿が見えました。若さで輝いています。私のことなぞ目に入らないようで夢中になっておしゃべりをしていました。人生を謳歌している瞬間のでしょう。とてもまぶしく感じられました。

バスに乗る時間になりました。レジで締めて1900円。中年のおじさんがひとりで心の整理をつけるにはリーズナブルだと思います。これで家に帰ります。悩みは尽きないけれど,明日はまたやってくるからね。

砂の上に死ぬる駱駝(らくだ)の心をも今夜(こよい)悲しみ夜ふけむとす (柴生田稔)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/716622/34210762

今夜から飲み会の自粛解除 コロナに振り回されて5ヶ月目の夜を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿