赤塚学園看護専門学校の生徒さんへ 私はあなたたちを応援しています。
シナプスのニュースに,赤塚学園看護専門学校(鹿児島市)に対して,批判や脅迫の電話等が毎日100件ほど寄せられていると紹介されていました。赤塚学園の生徒が新型コロナウイルスに感染したことが公表されたことがきっかけです。
私がいうまでもなく,感染は誰にでもあり得ることです。志村けんや岡江久美子が新型コロナウイルスに感染して亡くなったことが報じられていますが,赤塚学園に非難や脅迫の電話をする人たちは,志村けんを批判するんでしょうか。岡江久美子を批判するんでしょうか?
芸能人の感染は他人事で,鹿児島市民にとっては赤塚学園のことがよほど関心が高いのはわかります。だからといって,氏名や顔写真を公表しろという脅迫は何の意味があるんでしょうか?
こういう人たちはただのエゴイストでありながら,自分を正義の味方だと思っています。だから堂々と電話をかけて非難するのです。
そういう非難をした人は,自分が感染したとき,自分の氏名と顔写真を公表してくれるんでしょうか。しませんよね。だって自分本位だから。こういうのをダブルスタンダードといいます。正義感の強い人なら絶対に許せないことですよね。でも,こういう人は平気でそれができます。
だって,彼らは匿名ですから。偉そうなことを言っても,しょせん,常に安全なところにいるただの臆病者です。
4月21日の朝日新聞に医師で作家の鎌田實(かまたみのる)氏のコメントが出ていました。「感染した人に厳しい社会は感染症には弱い。感染して抗体ができた人には第二波,第三波が来たときに,医療などを担ってももらわないといけません。だからこそ,周囲は感染者に対して「ご苦労様」という姿勢でいる。そうすれば「退院したら地域のために頑張ろう」という気持ちになってくれます」
赤塚学園の卒業生の多くは鹿児島の医療機関で働いています。彼女たちが自信をもって鹿児島のために働いてくれるからこそ,鹿児島の医療が守られます。赤塚学園のみなさん,周囲の非難や脅迫に負けないでがんばってください。感染した生徒さんも早く陰性になって研修に励み,立派な看護師になってください。私はこういう形でしか応援できないけれど,あなた方の味方です。
麦の穂が出る出る喧嘩やめなさい(宮林菫哉:みやばやしきんさい)
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