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2019年11月24日 (日)

鹿児島ユナイテッド最終戦 終わってみれば自動降格圏 1年を振り返る

鹿児島ユナイテッドの最終戦,アビスパ福岡戦をダゾーンで観戦しました。1-2で負け。この結果,ユナイテッドは最終戦に勝利した栃木SCに抜かれ,J3への自動降格圏に落ちました。J2のライセンスのない藤枝が3位以下になると,鹿児島ユナイテッドは来シーズンはJ3に降格します。

今日の試合は鹿児島からバスで500人の大応援団。それ以外にも大勢のユナイテッドサポーターが福岡に集結しましたが,彼らの願いはかないませんでした。

勝敗は時の運。選手や監督を責める気はありませんが,この結果は残念で,悔しくてたまりません。この1年間,私はホームゲームはすべてスタジアムで観戦し,大声で応援してきました。勝利の喜びも敗戦の悔しさも選手や大勢のサポーター達と一緒に経験してきただけに,試合終了のホイッスルが鳴ってからは,胸騒ぎのような,大声を上げたくなるような,はっきりと言葉に表せない苛立(いらだ)ちがずっと続いています。

テレビで見ていて,今日は勝てる気がしませんでした。福岡の2ゴールはいずれもキーパーでは到底止められないコースへ。一方,鹿児島ユナイテッドはほとんどノーチャンス。シュートをうてず,うっても力のないゴロ。唯一の得点はPKだったことを考えると,どうしようもないやるせなさが残ります。

今シーズンは攻撃中心のチームづくりを掲げたようですが,失点を重ねるばかりで得点はまったく伸びませんでした。シーズン終了間際の11月は安定した戦いができるようになりましたが,春先の5連敗や,5失点,6失点などの壊れたゲームが何度もあるなど,目を覆いたくなるぐらいでした。

攻撃型だから両サイドバックが高い位置をとるのは選択の問題であって批判する気はありません。対戦相手のカウンターを受ける可能性が高まるのも覚悟できます。しかし,肝心の得点力が伸びないのはなぜ? 

今シーズンのユナイテッドは,両サイド選手が高い位置でボールをキープしたとき,ゴール前に4~5人詰めているのにボールを持っている選手のフォローがいないのでパスが出せずに奪われるのがお約束でした。それでいて,フリーでロングのクロスをゴール前にあげることも可能なときでさえ,ペナリティエリアまでショートパスでつないで進入しようとする。正直言って,何をやろうとしているのか,ユナイテッドが得意とする攻撃パターンは何なのか,最後まで不可解でした。

J3時代のユナイテッドは,守備で完勝という試合がよくありました。攻撃では細かいショートパスをつないでシュートに持ち込むこともよくありました。しかし,J2に昇格して監督が交代し,チームの戦術を攻撃重視に変更。戦術の良否は私には分かりませんが,シーズンの最後まで選手達は監督の方針を理解できなかったように思えます。

ミッドウェイ海戦を指揮したスプルーアンス少将は,常々「攻撃目標は空母のみ」と部下に話し,アメリカ機動部隊の幹部全員の意思統一を図りました。一方,連勝におごる日本海軍は攻撃目標はあいまいで,リーダーシップも不在。ミッドウェイ海戦のアメリカ軍勝利はこの差だったと思います。今シーズンのユナイテッドはどうだったんでしょうか?

遠く遠くサイレンの音この部屋に今いることが私の答え(俵万智)

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