ぐりぶークーポンの最後 まん延防止等重点措置適用開始の鹿児島
鹿児島県は本日1月27日から2月20日まで、県内全域でまん延防止等重点措置が適用されます。これにより、新型コロナウイルス感染拡大の元凶と決めつけられている飲食店は、営業時間の短縮や休業を強いられることになりました。
鹿児島中央駅周辺の歓楽街を歩くと、飲食店の半数は「休業」の張り紙がありました。休業に協力すると1日3万円から10万円がもらえるのだから、そういう選択もありでしょうね。「まんぼう」適用の26日間で計算すると78万円から260万円となるからすごい額ですね。
飲食店によっては、家賃の支払いが大変なところもあるのでそういう設定になるのもやむ得ないところもありますが、家賃の支払いがない、個人営業のお店は丸儲けですね。客足が減っている飲食店にとっては慈雨の給付金と行ったところでしょうか。
こういう給付金とは別に、飲食店支援の制度として鹿児島県独自の「ぐりぶークーポン」があります。1人2000円以上飲食をすると、500円(感染防止対策がきちんとできている第三者認証店では700円)の割引が受けられる。そして、このクーポンは毎週月曜日にスマホに送信されるのです。
オリジナリティーを嫌う鹿児島県がやっているぐらいですから、他県でも同様の制度はあると思いますが。
私もこのクーポンを使っています。きっかけはなじみの居酒屋で勧められたから。確かにお得ではありますが、納税者である私には壮大な無駄づかいとしか思えません。コロナ感染を防ぐために外出を控えるように言いながら飲食店の利用を勧めるなんて相反することです。
コロナ対策はこういう「マッチポンプ」が至るところにあります。マッチ役が「クーポン」、ポンプ役が「休業等による支援金・給付金」です。正反対の効果を出すために、どちらにも税金を投入するなんて許せません。
検査もそうです。無症状者に対してPCR検査を無料で実施する一方で、検査対象者が増えたために「濃厚接触者は検査不要でも症状があれば陽性とみなす(!)」、感染のおそれが高い人ほど検査すべきでしょう。税金を使うところを間違っていませんか。それにこの濃厚接触者が人手不足と騒がれている医療従事者や介護従事者だったらどうするんでしょうか。
ところでこの「ぐりぶークーポン」は今週1月30日をもって終了します。そういうわけで昨夜はこのクーポンを使い、モツ鍋と枝豆、生ビール4杯と烏龍茶1杯をいただきました。クーポンのおかげでしめて1397円。安い! 税金の無駄遣いに積極的に協力しました。
この店は大勢の若い人たちでにぎわっていました。いやあ、鹿児島市内のコロナ感染拡大はまだまだ続きそうです。ちなみに私は一人個室で飲み食いしました。しゃべる相手もいないので感染のおそれは皆無です。
それにしても議会もマスコミも、こういう税金の使い方をどうして非難しないんでしょうか。県民が非難しないからなんでしょうか。税金は自分のお金じゃないと思っているからこういう無駄遣いが許せるんでしょうね。だぶん鹿児島県民は税金を納めている自覚がないんでしょう。
独り言を思わず言って ハッとして 気味のわるさに またひとつ言う (夢野久作)
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