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2022年1月24日 (月)

「コロナ対策」は現代版「はだかの王様」

昨年末、オミクロン株が世界各国で発生していた頃、報道番組はオミクロン株の感染力が非常に強いことを報じていました。そして重症化リスクがこれまでよりも低いことを把握していながら、感染者が大幅に増えると必然的に重症者も増え、医療現場では対応できないと、危機感を煽り続けていました。

思えば、秋にコロナウイルスの第5波が収束してからしばらくは「第6波に備えよ、医療崩壊が起きるおそれがある」と報じ続けていました。ようやく第6波が到来し、不安は的中したかのように思えます。

しかし、全国各地で過去最多の新規感染者数を連日更新しているにもかかわらず、「医療崩壊」となった報道がありません。どういうことなんでしょう。

鹿児島県においても、1月23日には過去最多となる407人の感染者を確認しました。本日付の朝日新聞によれば、「22日までの療養者802人のうち、入院しているのは190人、宿泊療養施設は612人、酸素投与が必要な中等症10人、重症者1人。自宅待機などは1052人。22日午前0時時点の最大確保病床の使用率は34%となっている」

この数字を見る限り、感染者のうち入院しているのは2割未満。重症者は全体の0.1%以下です。ほとんどの感染者は自宅療養です。

コロナウイルスは本当に恐ろしい病気なんでしょうか。感染者の半数以上は自宅待機ですが、これで十分な医療が受けられるんでしょうか。そんなはずはないですよね。重症化することはまれだということを証明するようなものです。

大阪に一人暮らしをしている私の娘がコロナに感染しました。40度前後の高熱が4日間続き、喉の痛みを訴えていましたが、ずっと自宅療養。娘は服薬すらしていません。それでも喉の痛みや熱が引き、保健所からは「明日で発症から10日となるので自宅療養解除します」の連絡がありました。

娘が食事に困っているのではと思いきや、保健所、役場、大学から2週間分の日用品や食料品が届きました。食料品はレトルトや冷凍食品、缶詰、カップ麺など保存が効くものばかり。1ヶ月は自宅にとじこもったままで生活できそうです。大阪の対策は充実していますね。

日本全体で昨日の感染者は5万人。それでも医療崩壊は起きていない。感染拡大が最初に起こった沖縄県では濃厚接触者でも陰性なら介護施設への出勤を認めるとしています。おいおい、それでいいんですか? 介護施設で感染が広がったらどうするの? 高齢者は重症化リスクが高いはずでは?

政府は認めていませんが、コロナ対策は完全に崩壊しました。「医療崩壊」は現実化しないでしょう。「医療崩壊」が起きるのは強制入院させるコロナ対策が前提だったからです。

一方、現場は、政府主導(専門会会議提言)の対策では現場が機能不全となることをわかっています。リスクなんてほとんどないことをわかっています。現実で起きていることをよくみてください。「コロナ対策」が「裸の王様」であることを実証しました。

煙草くさき国語教師が言うときに明日という語は最もかなし(寺山修司)

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