現金を見たことのない子供が増えている? キャッシュレス社会の到来
病院の待合室で、NHKの「あさいち」を見ていました。今日の特集はキャッシュレス決済。その問題点として特に強調していたのが次の2つでした。
1 浪費、無駄遣い キャッシュレスだと残高がわからない。特にクレジットカードだと支払いが2ヶ月後だったりするので実際にいくら使ったのか把握できない。
2 子どもの金銭感覚が育たない 子どもネットゲームで勝手にクレジットカード払いをして150万円が支払われた(しかも、請求額のメールを子どもが削除していたので、親は引き落とされるまで知らなかった)事例や、学校の授業で「おつり」の概念がわからない子どもがいたという事例が紹介されていました。
1については、私も同感ですね。私は普段は現金払い。たまにWAONカードを使っていますが、残高は把握していないのが実情。クレジットカードはネットショッピングと財布にお金がないときや多額の出費が急に必要になったときだけに限定しています。
WAONは、以前お付き合いでJALカードをつくったときについていたもの。マイルがたまったときにWAONポイントに換算したり、マイナンバーカードの給付金受け取りといったところで役に立ちました。ただ、自分自身で積立をすることはほとんどありません。あったら儲けもの、ぐらいの感覚です。
そういうわけでキャッシュレス決済には遅れている私ですが、会社の同僚からPayPayなどを薦められているし、キャッシュレス決済の仕組みを取り入れた商品開発に取り組む必要にも迫られています。やっぱり実際にやってみないと、と思っていながらもなかなか踏み出せないところです。
2については、さもありなんというところでしょうか。子どもにとっては労働対価としてのお金という感覚が欠けています。お金をもつためにどれだけ苦労しているかというのがわからない以上、金銭感覚が育たないのは当然でしょう。
この番組の中で、子供のお小遣いをどういうルールで渡していますか、というアンケート調査結果も紹介していました。「定額制」が6割、「報酬型」が2割、「必要なときに必要なだけ」が2割という結果でした。
ここで視聴者の声として「子どもがお手伝いをした分だけお小遣いを渡していたが、周囲から『家事は労働対価ではない』など批判された」というのがありました。
お小遣いのルールは家庭内のことなので、他人のことを批判するのはおかしいと思います。いろんな人がいるんですから、そこまで口を出さなくてもいいんじゃない。ちなみに、私は「報酬型」が好ましいと思います。子どもたちはそれでお金をもつことの大変さを知るからです。もちろん「お小遣いがないならお手伝いはしない」という子どもがいたら、それはそれで厄介だとは思います。実際、私の娘たちは家事の手伝いはほとんどしませんでしたから。
しかし、そのしつけの成果かわかりませんが、私の娘たちは2人とも大学に進学して、アルバイトに精を出しています。住宅費や食費(3万円)は仕送りですが、遊興費などは自分で稼ぐようにさせています。正確には「させています」という前に、それぞれ自主的にアルバイトを始めてます。精神的にも金銭的にも自立が早いのではないでしょうか。
ちり紙にくるんだお金てのひらにぬくめて帰るふゆのゆふやみ(東直子)
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