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2022年1月30日 (日)

ゴミ問題を考える 私たちの体の中に入り込むプラスチック

小論「『捨てられたもの』目線の人文学」(藤原辰史)を読みました。

この小論を読んで興味をもったのは「私たちのはらわたにもまた1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックが通過していることを知り、衝撃を受けた」という一節です。

NHKのごみ問題啓発のCMでは、ウミガメが海に漂うビニールなどをクラゲと間違えて食べてしまし、その結果、死に至るとその恐ろしさを伝えていますが、この一節はそれを上回る衝撃だったのでしょう。

ヒトは梅干しのたねをそのまま飲み込んでも胃や腸を通過する間に消化してしまうほど、強力な消化能力をもっています。しかし、ビニールには効力はないので、そのまま排泄されます。

思えば魚釣りでも、防波堤でアジをサビキで釣り、そのままフライにして食べると、アジの消化器官のなかにパン粉が入っていることがあります。知らずにそれを食べている人もいることを考えると、プラスチックを知らずしらずのうちに、飲み込んでいると考えてもおかしくはありません。

私は魚のはらわたが好きで、特にサンマの塩焼きなどは、添えてある大根おろしと醤油とサンマの内臓とを混ぜ込んで食べるのが私なりの作法なんですが、確かにこういうことを知るとこれまでどおり食べるかどうか気が引けます。

話は変わって、私は明日は大腸内視鏡検査を受けるため、昨日から下剤薬を飲んでいます。センノシドは錠剤なのでそのまま飲めます。しかし、マグコールは水に溶かして飲むのですが、濃いポカリスエットのような味。とても苦手です。

検査をするためにこういう薬剤を飲まないといけないというのも現代ならではですね。思えば胃透視もバリウムを飲むわけで、とても体にいいとは思えないことを年に1回は健康診断としてやっているわけですから。

それにしても、プラスチックは体に入ったら大騒ぎするのに、バリウムはやむを得ないと思う人が多いって不思議ですね。どちらかというとバリウムのほうが健康に悪影響を与えるというのに。

中将湯はのみしことなしバスクリンは少しなめしことあり あはは (高瀬一誌)

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