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2021年11月12日 (金)

日本酒のケチ飲み 鹿児島はどうしてしょぼいのか?

山形市に旅行したときに、地酒を楽しみたいと思い、郷土料理屋で日本酒を冷で2つ注文しました。銘柄は忘れてしまいましたが、亀の井酒造だったのは覚えています。

さすがは日本酒の本場ですね。お店の人が私のテーブルまで来て、木のマスに入ったグラスに、一升瓶から日本酒を注ぎます。グラスから日本酒があふれ、あふれた日本酒がさらにマスの縁までいっぱいになります。

もう10年以上昔のことですが、裁判を担当していたことがありました。お願いしていた弁護士と福岡高等裁判所宮崎支部に行ったときに、帰りは宮崎駅の居酒屋で日本酒を飲むのがお約束でした。その弁護士が大好きだったんですね。

山形のと同じように、マスの縁まで注がれる日本酒を見て、弁護士は「これがたまらんのや」と目を細め、喜びをこらえるようにグラスに口をつけていました。私もここで日本酒の飲み方というのを覚えました。

それに比べると鹿児島市の居酒屋で提供される日本酒はけちくさいですよね。

一番街にある「万八」は私がよく行く日本酒提供店のひとつです。この店ではマスではなく、小皿の上にグラスがおいてあります。当然ながらグラスからあふれた日本酒はマスにくらべて遥かにすくない。でも、多種多様な日本酒が飲めるのでひいきにしています。

山形から鹿児島に戻った夜のこと。やはり一番街にある「晴きち」という居酒屋によりました。初めて入ったのですが、お店に芳香剤の香りがするのが気になります。

日本酒が売りのようだったのでひとつ注文しました。マスにグラスが入っています。「おお、ここはちゃんと日本酒を注いでくれるんだ」と期待しましたが、すぐに裏切られました。日本酒がグラスからあふれるとそこで注ぐのは終わり。「万八」よりも日本酒が少ない。げげっ。

山形の日本酒の量はグラスで2杯分はありました。ところが鹿児島は実質半分。いくら焼酎王国だからといっても、これじゃあ日本酒ファンを裏切りではないでしょうか?

ところでこの「晴きち」。ぐりぶークーポンが使えませんでした。ぐりぶークーポンとは鹿児島県の飲食店などで使えるコロナ対策のクーポン券。2千円ごとに500円割引されます。週に1回だけ使えます。私はこのクーポンを使うつもりで2千円を超えるところまで注文したのにがっかりしました。

居酒屋をひいきにしているつもりですが、私は「晴きち」に今後行くつもりはありません。

資本主義のとある街角必要に応じて受け取るティッシュペーパー(俵万智)

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