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2021年8月

2021年8月15日 (日)

日本政府は「外出の自粛を要請します」と発表した(世界の日本人ジョーク)

コロナ禍において、世界各国の政府が国民に外出を控えるよう求めることになった。

アメリカ政府は「外出は正義に反する」と発表。アメリカ国民は外出しなくなった。

イギリス政府は「外出は紳士的ではない」と発表。イギリス国民は外出しなくなった。

中国政府は「外出したら拘束する」と発表。中国国民は外出しなくなった。

フランス政府は「外出しろ」と発表。フランス国民は外出しなくなった。

日本政府は「外出の自粛を要請します」と発表。日本国民は外出しなくなった。

これは、「世界の日本人ジョーク集 令和編」(早坂隆)に掲載されている世界各国の国民性をジョークにしたもので、様々なバージョンがあります。新型コロナウイルスが世界のジョークのネタになって久しいですね。

さて、日本全国で新規感染者が急増し、鹿児島県でも連日100人を超えています。しかし、鹿児島中央駅に先週で向いたところ、若者が多くで歩いていました。また、バスに乗ると20人ぐらいの乗客がいてそのほとんどは65歳以上と思われる高齢者ばかり。

一方、私が贔屓(ひいき)にしている居酒屋の「朔や」は、知事の時短要請を受け入れて午後7時にアルコールの提供停止。午後8時に閉店でした。私がのれんをくぐったのは午後6時半でしたが、客は私のほかは2名だけ。ここの料理は美味しくて、メニューも豊富。その分ダメージも大きいことでしょう。

知事は県民に対して「外出自粛」と飲食店の「営業自粛」を要請しました。権力に従順な鹿児島県民に対してどれだけ効果があるかはわかりませんが、飲食店のダメージは相当でしょう。自粛要請に従わない飲食店は、「自粛警察」に監視され、悪評をたてられたり、行政へのチクられたりと憂き目にあうことになります。自粛は法令違反でもないのに罰せられるのです。法令に基づかないで自由を束縛される社会はいうまでもなく全体主義国家です。おそろしい。

また、反戦平和を旗印とするマスコミは、この「自粛」によって引き起こされているさまざまな問題を無視し、コロナ対策の本質とはかけ離れた行政の瑣細(ささい)な失敗を取り上げます。例えば、公務員が4人以上で会食(しかも昼食)したことは大々的に批判し、公務員でなければ会食によってクラスターが発生しても事実だけ報じて批判を一切しない。

マスコミの姿勢は、いったい何が正しい行為なのかを理解しにくい状況を創り出しています。しかし、周囲の人たちはこれらの矛盾に疑問を持たず、自分たちはひとごとのように行動しています。

この矛盾を続けていったさきはどうなるのか? ジョークならどうやって笑いとばせるかしら。

卑怯なる傍観者にはあらざりきとわが五年(いつとせ)をせめてはと思う(柴生田稔)