フルスイングのホークスと待球戦術のジャイアンツ これがセ・パの違いだ
今夜はホークス対ジャイアンツの日本シリーズをテレビで観戦しました。
ホークスは千賀,ジャイアンツは菅野というエース対決。どちらも150キロを越えるストレートを投げ込みます。見応えのある投手戦となりました。が,ホークスの5番バッターの栗原が大活躍。リードを広げていきます。結局は5対1でホークスが第1戦に勝利しました。
ホークスの選手たちは何しろスイングが鋭い。全員がフルスイング。印象的だったのが2アウト2塁の場面でデスパイネがレフト前ヒット。二塁ランナーの栗原がホームでタッチアウトだった場面。レフトを守っていたのはウィーラー。強肩とは言いがたい選手です。それでもアウトになったのは,デスパイネの打球が速すぎたからです。
ヒットがなかった柳田もとにかく強振。9番バッターの甲斐ですらフルスイングするんですから迫力が違います。
それに比べてジャイアンツ打線の貧弱なこと。ジャイアンツはリポーターの情報(追い込まれる前に打つように吉村コーチが指示した)とは裏腹に,とにかく千賀にボールを投げさせました。ストライクゾーンにボールがきたらファール。テレビの解説者は球数を多くさせているのはいい作戦と指摘していましたが本当にそうでしょうか? 私が見る限り,ジャイアンツのバッターは千賀のボールを前に飛ばす力がないように見えました。
この試合を通じて,ジャイアンツの選手でクリーンヒットを打ったのは坂本と丸だけ。どちらも1度ずつ。他のバッターは出塁はしましたが四死球ばかり。外野フライさえ最後のウィーラーの犠牲フライぐらいしか印象にない。これを力負けといわずして何という。
この10年間の日本シリーズで,セリーグが制したのは10年前の1回だけ。なんとパリーグが9年連続で日本一なのです。セパ交流戦でもパリーグの球団が上位にいるように,パリーグがセリーグを上回っていることは明白です。特に昨年の日本シリーズは圧巻でしたね。ジャイアンツはホークスに4連敗ですからね。
最近は地上波でプロ野球の中継を見る機会がありません。私が見る試合はホークス戦だけ。セリーグの球団を見るのは日本シリーズのときぐらいです。セリーグって普段はどういう試合をしているんでしょうか。同じプロなのに。
ちなみに今日の放送は読売系列でした。しかし,球場が京セラドームだったせいか,解説者にジャイアンツOBがいない。これがとてもよかった。ジャイアンツOBの解説者たちは,どうみてもジャイアンツに勝ち目がないのに,勝利するかような不可解なことをいいますからね。おかげで今日は不愉快な思いをすることがありませんでした。でも,吉村コーチの指示についてのリポートは一体なんだったのでしょうか? いってることとやってることがこれだけ違うのに。
秋の空 あれがボールか 円城寺(読み人知らず)
※かつて巨人軍が最強で,日本中に圧倒的なファンがいたときの名句。興味がある人はこの句の背景を検索してみてください。
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