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2020年8月 2日 (日)

映画「HEAT」を見て思うこと 東京都の感染者数を速報する価値がある?

今日の午後はテレビを見てゆっくり過ごしました。鹿児島の新型コロナウイルス感染者は今日は確認されていないこともあって,仕事の緊急出動がありません。たまたまBSテレビ東京でアル・パチーノ,ロバート・デ・ニーロという夢の共演,「ヒート」を放送していたので楽しみにしていました。

中年の二人のおっさんのスリル満点のアクション,人生の悲哀を感じさせるシナリオ。大ヒットこそしませんでしたが,なかなかの秀作でした。

それにしてもアル・パチーノの奥さんの連れ子がナタリー・ポートマンという設定が贅沢。まだ少女役ということは彼女にとっては初期の作品なのでしょうが,出演時間は合計2分も満たないのに薄幸の存在感を出していました。

日本語吹き替えだったので,安心して見ていられました。人によっては「字幕じゃないと伝わらない」というらしいですが,私は吹き替えで何が悪い? と思っています。なにしろ字幕だとそちらに気をとられてしまいます。それよりはずっとましだと思うのですけどね。

本人の声を聞くことができない,あるいは歌となると吹き替えでは太刀打ちできないのですが,そこまで細かく言う必要はないと思いますけどね。ただし,ミュージカルだけは字幕がいいですね。そもそもストーリーよりも歌やダンスを楽しむのだから。

さて,映画を見ている途中,字幕はないはずなのにニュース速報が画面の上部に何度も現れました。一つは東北地方の大雨のニュース。これは理解できます。災害を招きかねない自然現象は速報する価値がありますからね。

しかし,さっぱり理解できないのはニュース速報に,本日の東京都の感染者数が流れたこと。最近はこれまで最多の400人越えが出たばかり。しかし,今日は300人を下回っていました。なぜ,こんなニュースを速報で出す必要があるのか。

全国で新型コロナウイルス感染者が発生しています。人口10万人あたりの感染者数や病床数の逼迫度からすれば沖縄県の方がはるかに深刻な状況です。東京の感染者数にどれだけの緊急性があるんでしょうか。やっぱり「東京」だから価値があるんでしょうか。

今朝の朝日新聞を読むと,国内の感染例は累計でおよそ3万8千人。死者は1013人(死亡率2.7%)です。入院中・療養中はおよそ9300人。ということは,2万6千人以上の感染者は既に退院して元気に日常生活を送っていることになります。実に7割近くは過去のことです。であれば9300人と死亡者数を報道すれば十分ではないでしょうか。

前にもこの歌コラムで書きましたが,インフルエンザによる死亡率は0.05%程度です。1万人感染すれば5人が死亡しているということになります。それからすれば死亡率2.7%は確かに割合が高い。でも感染例と報道されているのはPCR検査で陽性だった人の数。感染者のほとんどが無症状であることを考えるとPCR検査を受けなかった感染者もすくなからずいることでしょう。そうなると死亡率はかなり低率であることが推測されます。

新型コロナウイルスに関するマスコミの過剰な報道にはいつもながらあきれてしまいます。速報で伝えるなんて,そんなに日本人を不安に陥(おとしい)れたいのでしょうか?

世の中の重荷おろして昼寝かな(正岡子規)

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