仕事がたくさん降りかかってきたらどうする? 私の仕事術
新型コロナウイルスの影響で多忙な私ですが,コロナ以外にも当然ながら担当業務があります。コロナ業務を優先した結果,本来の担当業務が完全に滞ってしまいました。
なかでも納期が7月10日だった仕事が新型コロナウイルスの影響で延び延びになり,顧客からの督促の電話が毎日きています。通常の勤務時間には問い合わせの電話や上司の指示などの対応に追われるので,この仕事に腰を据えて取り組めるのは午後6時を過ぎてから。
昨夜も夕方一段落してから取り組もうとしたら,他の部署の課長から「午後8時まで資料を仕上げてくれ」との緊急の依頼が来ました。しかも量が半端ない。大急ぎでその依頼に応えるための資料作りをしましたが,私の上司は会議で不在で協議もできず。結局,資料を仕上げて上司のゴーサインがでたのは午後8時半を過ぎていました。
その後,部下の作成した資料のチェックをして午後9時をまわりました。このときに部下から対応に困って二進(にっち)も三進(さっち)もいかない問題の処理を引き受けました。結局,今朝と比較すると取り組むべき業務が減るどころかさらに増えています。嫌になって退社しました。
この3連休。とりあえず今日は休むことにして,明日,明後日は出社して積み残した仕事を仕上げなければならないようです。やれやれ。
仕事がたくさんあるとき,ビジネス書の世界では,仕事を効率的に進めるためのパソコン術とか,ノート術,スケジュール術の解説であふれています。しかし,現実はほとんど役に立ちません。
私に言わせれば,仕事を減らす上で最も効果があるのは,担当する仕事を他人に割り振るか,そもそも仕事を断ることです。私にも部下がいるので彼らに仕事を割り振りますが,部下に任せると私がするよりも1.5倍から2倍の時間がかかります。仕事のできる人は「これじゃあ自分がやった方が早い」と思うかも知れませんが,時間がかかっても他人ができるのであればそれは任せた方がいいのです。何しろ,部下がどうやっていいのか分からない仕事っていうのがあります。そういう仕事こそ私が引き受けなければなりません。私はそういう仕事を選定して取り組むことにしています。
そして仕事を断ること。これは難しいですね。でも引き受けたばかりに業務多忙で納期が遅れ,信用をなくしてはなんにもなりません。それよりは最初から断った方が自分にとっても相手方にとってもいい結果になることが多いようです。
仕事をする上での大敵は,「ああ嫌だな」と思って机の上に積み残しの仕事を見てはあれこれ考えて結局先延ばしすること。これは時間の無駄であり,精神的にも疲労が蓄積するだけです。こういうときこそ無心に機械的に淡々と処理していくことが最良です。夏休みの宿題を片付けるのと同じですね。
これらのことは,若い頃に呼んだビジネス書などを参考に,自分の経験を加味したものです。今まで読んだビジネス書でももっとも参考になったのは「頭がいい人,悪い人の仕事術」(ブライアン・トレーシー)。もう20年以上も私の家にあり,今でも本を開きます。
愁(うれ)いつつ岡にのぼれば花いばら(蕪村)
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