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2020年7月12日 (日)

鹿児島ユナイテッドの試合を見て思うこと 特徴のある選手の起用法

先週の日曜日は鹿児島ユナイテッド対カマタマーレ讃岐。そして昨日の土曜日は対FC今治。いずれも仕事のために生で観戦できなかったので,ダゾーンで見ました。

カマタマーレの試合は田辺のフリーキックが決まり,それを守り切っての勝利。FC今治の試合は牛ノ浜の先制ゴールでリードするも後半残り10分でアーリークロスにヘディングをあわせられて同点に。結局引き分けでした。どちらも結果を知っていたのですが,試合全体を見て思うところがありました。

まず,新戦力のいいところから。

右サイドハーフの三宅が素晴らしい。ドリブルで3人を抜き去ってのシュート!!!! というシーンが何度もありました。ショートパスをつなぐユナイテッドにとって彼のようなテクニシャンは異色の存在。でも,彼がいることで攻撃にバリエーションがでます。前半だけ出場して,後半は五領が出場というのもなかなかの采配。五領の突破力も捨てがたいですからね。右サイドバックの藤澤との連携があれば右サイドの攻撃力は相当高い。

次が昨シーズンからのメンバーのいいところ。

ゴールキーパーの大西の動きがいい。アン・ジュンスの陰に隠れていましたが,昨シーズンも終盤はスーパーセーブを連発していました。降格が決まった福岡との最終戦も2失点でしたが,2つのゴールはどちらもここしかないというほどのゴール隅へのピンポイント。決して動きは悪くありませんでした。今シーズンも期待できます。

そして牛ノ浜。背番号が8になったことを最初気づかなかったのですが,攻撃力は衰えていません。特に,ゴール前で中央に向かってドリブルで切り込んでの右足のシュートは光ります。

そして地味ですが中原秀人は相変わらずボールをきちんと回しています。彼が機能しないと鹿児島のパスサッカーはリズムが悪くなります。がんばってほしいです。

悪いところを2つだけ。

守備はやっぱり冷や冷やします。特にゴール前にアーリークロスを上げられるとヘディングで完全に相手FWに競り負けています。FC今治戦では特に顕著でした。10本以上シュートを浴びましたが,ほとんどがこの戦法です。水本,青山の二人がどこまで競り合えるのかが鍵になりそうです。

そして攻撃陣。馬場,酒本のツートップにゴール前で縦パスを出すのはいいのですが,そこから両FWが反転してシュートを撃つのでもなく,パスを出したハーフ陣が走り込んで壁パスを受けてシュートをするのでもない。一体何をやりたいのかと思いたくなります。この両フォワードが機能しなければ鹿児島の得点力は上がらないでしょう。後半に出場した,身長193センチのガブリエルや薗田といったFW選手はよくわかりません。もうちょっと試合を見て判断したいと思います。

ちなみに「カマタマーレ讃岐」のチーム名。由来は何だろうと思っていたら,今朝の朝日新聞に「釜玉うどん」から名前をとったと紹介されていました。なるほど,これでチーム名を覚えることができました。どうでもいいけど本場香川の釜玉うどんは本当においしい。また食べたいな。

群(むら)がれる蝌蚪(くわと)の卵に春日さす生まれたければ生まれてみよ(宮柊二)

※蝌蚪・・・オタマジャクシのこと。

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