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2020年5月 5日 (火)

夏休みとコロナ休みでは何が違うのか パスタソースが売り切れる理由

今夜は焼き肉。肉と野菜の比率が3:7ぐらい。私も妻もそれで満足です。食後,洗い物をしている妻が,今日,マックス・バリューで買い物をしたときのことを話し始めました。

「もう数週間も前からパスタソースが売り切れなのよ。おかしいでしょう」怒りが収まらないようです。「だいたい、仕事が在宅だからとか,子どもが家に居るからってパスタばっかり食べる? ありえないでしょ。テレビが煽っているからよ」

「パスタソースは売り切れなのに,冷凍パスタはいつも在庫がたくさん。パスタを茹でるよりもレンジでチンした方がずっと楽なのに。だいたい子どもは夏休みがあるのよ。夏休みだからって品不足になることある? ホントにバカがいっぱいいるわ」

確かに私と一緒にマックスバリューに行ったときも,パスタコーナーの商品棚はほとんど空の状態。店員に理由を訊ねたときは,新型コロナウイルスの影響で人手不足ということでした。私はこれを聞いて,製造工場か運送会社が新型コロナウイルスに集団感染したのだろうと勝手に思い込んでいました。しかし,それではこんなに長く欠品が続く理由になりません。妻は消費者側に問題があると考えているようです。

妻の話を聞きながら,30年近く前の長雨の影響による米不足を思い出しました。

当時東北では作況指数が一桁のところがあるほどの超不作。日本米がないからと政府はタイ米を輸入。貧乏学生の私はこの2つの米のブレンド商品を買わざるを得ませんでした。が,その味のまずいのなんの。

日本米は短粒米,タイ米は長粒米。同じ米でも品質が全然違います。大豆と小豆ぐらいの差があります。これをブレンドするんだから普通にご飯を炊いたらまずいのは当たり前。ひどい味でした。タイ米だけで食べた方がよほどまし。

当時は食べ慣れないタイ米の調理法をよくテレビで放送していました。まねした人もいたでしょうけど,安いブレンド米ではなく,値段の高い日本米との抱き合わせで強制的にタイ米を買わされた人のほとんどはタイ米を捨てていました。数ある農政の愚策のなかでも最大の愚策のひとつです。

マスコミの米不足報道に踊らされた国民と,その対応に追われた政治家と政府によって,誰も食べないタイ米を輸入する(そして食べたくない国民に無理やり買わせる)という,とんでもない政策が実現したのです。いかに愚策だったかは,この政策が二度と日の目を見ることがないことからもわかります。マスコミも絶対にこの騒動を取り上げません。

今回のコロナウイルス騒ぎも,トイレットペーパーから始まって,マスク不足,食品不足と広がっています。私はそういう狂乱(流行?)には絶対に乗りません。ないなら我慢すればいいのです。

トイレットペーパー不足は自宅の在庫だけで十分耐えられました。マスク不足も私には関係ありません。そもそもマスクに効果なんてありゃしないと確信している私は,周囲から非難されないためだけに着用すればいいので毎日同じ布マスクを会社で着用。パスタがないならご飯で十分。

最後に妻が「マツモトキヨシにマスクが20枚入りで売ってたわ。もちろん買わなかったけど」と教えてくれました。私も妻も同じ考えでよかった。だから夫婦になれたのかもよ。

陽の当たる壁にもたれて座りおり平行線の吾(あ)と君の足 (俵万智)

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