棒銀,いちご囲い,塚田スペシャル,そして今はW戦法で勝負!
私は暇なときは,インターネットのSDINの囲碁,将棋をしています。
子どもの頃は将棋が大好きでした。小学3年生,4年生の頃は学校の教室でよく友人と将棋を指していました。当時は中原名人,谷川名人が活躍。羽生がプロデビューをする頃です。
将棋を始めて覚えた頃は棒銀戦法が大好きでした。その後は中原名人が愛用していた「いちご囲い」に夢中になりました。先手だと居飛車で飛車先の歩を交換し,角道を開けた後,3八銀,7八金と2手だけで簡単に守り,1五歩と端歩を伸ばしてから,3七桂,2五桂から1三の地点を集中攻撃する方法です。
中学生のときは塚田スペシャルにはまりました。やはり飛車先の歩を交換してから腰掛け銀に組むときの後手6四歩を狙う戦法です。こういう激しい戦法が大好きでした。
出水市の針原温泉に行ったとき,たまたま待合室に将棋盤があり,見知らぬおじさんと将棋を指したことがありました。小学生の私は棒銀戦法で挑戦し,このおじさんをこてんぱにやっつけました。こういう体験があるから将棋にのめり込んだのかもしれません。
それにしても相手に恵まれないとどうも成長が頭打ちになるようです。小中学生のときは私に見合うだけの相手がいないため,もっぱら本で勉強しました。
大学生のときにようやく自分と強い相手がみつかりましたが,その頃になると強い相手は本当に強い。大学の将棋部となると全国大会に出場するレベルですから逆に歯が立ちません。そうなると逆に興味を失っていきました。
いま,インターネットで将棋を指すときは,先手のときは浮飛車になって後手の角頭の歩を狙います。そうして相手が振り飛車,美濃囲いにしたときに,今度は相手玉の方の端歩をついて角,桂,香のコンビネーションで端を破るという戦法ばかり指しています。このとき私の陣形は3八銀,4九金,5八王,6九金,7八銀というWの形になるので,私は「W」戦法と名付けています。
めったに見ない戦法なので相手は戸惑うことが多く,私が勝つときは完勝がほとんど。逆に相手に的確に受けられて,攻め筋が切れて負けることも多々あります。攻め筋が切れるというのは本当につらい。肉を切らせて骨を断つ式の激戦が好きな私にはもっとも嫌な負け方です。
それにしても同じ戦法ばかりを採用するのは強くなるための前提条件のような気がします。一つの道(戦法)を極めることでより理解が深まる。ホームで戦うような有利さがあります。これは将棋ばかりではなく,仕事などにも共通することかもしれません。
こんなにも嬉しいことであったのだ,そう,学校に行くということは (俵万智)
コメント