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2020年3月

2020年3月20日 (金)

引っ越し業者を確保する方法 人手不足の時代でも工夫次第?

娘がもうすぐ関西で一人暮らしを始めます。そういうわけで今日は家電製品を買いにアミュプラザへ行きました。

冷蔵庫,洗濯機,炊飯器,電子レンジ,テレビ,チューナーなどを買いそろえたところ,総額で18万円余り。これらはすべて,関西の引っ越し先のアパートに指定日配達することで手続きが終わりました。これらは娘がネットであらかじめ調べておいた商品。なるほど,便利ですね。

それ以外の生活必需品は引っ越し先で購入することにしています。ユニクロ,無印良品,ニトリなどがアパートの近くにあるので,現地調達することにしています。こちらもすべてネットで調査済み。娘は抜け目がない。

そういうわけで引っ越しを業者に委託する必要はありません。身の回り品や衣類を宅配便で送るだけ。しかも,最初の数週間はマンスリーマンション暮らし。マンスリーマンションにはひととおりの家具や家電製品が備え付けなので,マンスリーマンションにいる間に買いそろえておけば,アパートの入居も簡単というわけです。

もちろん,マンスリーマンションの家賃の出費は痛いのですが,遠い関西で不動産を探す時間もなく,引っ越し業者を手配するのが困難な今の時代。こういう手段もありといったところでしょうか。

一人暮らしを始める娘も気分が盛り上がってきたようです。今週は晩ご飯は娘が料理にチャレンジ。昨日は鶏肉のごまだれ焼き,その前日は豚肉と豆腐のコンソメ煮。私や妻が思いつかないような料理を作るので新鮮です。しかもレシピを見ながらつくっているのでとてもおいしい。

普段はまったく親の手伝いをしない娘ですが,自分のこととなると興味をもってチャレンジするところが非常におもしろい。そのおこぼれをいただく私もとても嬉しい。

ところで,知り合いが離島に赴任することになったのですが引っ越し業者が確保できないとぼやいていました。昔は単身赴任パックという引っ越し商品がありましたが,今はなくなったとか。結局体ひとつで島に行き,現地で調達するしかないな,と話していました。

ネットショッピングで商店街は衰退し,難儀をしている人もいる一方で,興隆しているネットショッピング業界を支える宅配業者や流通・運送会社は人手不足で困っている。

似たようなミスマッチは日本国中で発生しているのですが,簡単に解決する処方箋が見つかりません。「自営業者が運輸業界に参入,あるいは雇用されたらいいのに」と思うのは簡単ですが,そうしないのが人の人たる所以(ゆえん)でしょう。

ロボットやAI導入によって職が奪われると騒ぐ人がいますが,現実をどれだけ見ているのか。人がいないくて困っているから導入されるのです。「必要は発明のマザー」(by長嶋茂雄)と言うでしょう。

建前に固執するのではなく,現実に柔軟に対応していくことが私たちに求められています。そしてインターネットという情報検索能力は,このような市場のゆがみ(情報の偏在)を正す強力なアイテムになっていることをつくづく痛感させられました。

風見鶏(かざみどり)しづかに止まれ逡巡(しゅんじゅん)ののち深き知恵得たりしように(稲葉京子)