イージーオーダーの「ワイシャツ」仕立てとビジネスシューズ
ボーナス後の週末。妻と山形屋へ行きました。ワイシャツとビジネスシューズを買うために2階の紳士服売り場へ。妻がいうには綿生地だと傷むとのことで,素材はポリ混じりに。そして今回は仕立てを2着買うことにしました。贅沢って思います?
既製品のワイシャツは,首回り39センチがもっとも小さい。そしてこのワイシャツだと袖丈が82センチになります。小柄な人を想定したタイプでバリエーションがほとんどありません。
しかし,私の首回りは37センチ。それよりもさらに細い。しかも袖丈が84センチもあり,首が小さい割に手が長い。さらに私の胸囲は94センチもあるため,既製品の最も小さいタイプでは胸(というよりワキ下)がきつい。胸囲にあわせて大きめのワイシャツを着ると,首回りが40センチを越えるので,ネクタイを締めても首に大きな隙間ができて見苦しいときています。そういう訳で,普段から仕立てを選びます。
生地を選んでカウンターで待っていると,先客の生地選びがなかなか決まらず10分以上待たされました。ようやく先客の生地が決まり,カウンターで先客が襟や袖先などのタイプを選んでいるときに,私にも声がかかりました。
採寸をすると,胸囲や胴囲は前回(4年前)よりも2~4センチ増えましたが他は同じ。ほっとしました。襟は10種類以上,袖先も9種類,背中も6種類と選べるのですが,体型に大きな差がなければすべて前回同様,襟はスタンダード,袖先は小丸,背中はダーツ,ボタンは白,ネーム(イニシャル)入りでお願いしました。
お店を後にすると妻が話しかけてきました。「隣の先客は,私たちよりも先に来て生地を選ぶのにずいぶん時間がかかっていたけど,採寸のときにいちいち店員に文句を言っていたわ。袖まわりを測ると『まさか,この寸法でつくるんじゃないだろうなっ』みたいに。ゆとりをもってつくるに決まっているじゃないの」「そりゃそうだよね。でも,オーダーが初めてで不安だったかもよ」
「違うわよ。先客は前回の採寸やタイプの記録があったわ,あなたと同じように」「それは変だね。店員を信用してないのかな」「襟を選ぶにしても,袖を選ぶにしてもいちいち文句をつけて不愉快だったわ」「仕立てる度にタイプを変えるなんて,私にはない選択。変な客がいたもんだね」
私は紳士服を選ぶときはトレッド(伝統的なスタイル)をベースにしてます。スーツとワイシャツの生地は無地か縞(ストライプ)のどちらか。これにネクタイをあわせます。ネクタイは無地,縞,小紋(小さい模様の繰り返し)。肝心なのは,スーツとワイシャツとネクタイが同じ組み合わせ(例えば3つとも全部ストライプ)にならないように注意することです。
しかし,組み合わせよりも大事なのは体型にフィットした服を着ること。そんなこと当たり前じゃんと思うかも知れませんが,この世の男性は着心地がいいと称してゆるめの服を選ぼうとします。それじゃだらっとして見苦しいのですが「おかまいなし」の男性が多いようですね。
先客とは違い,私はワイシャツのタイプを統一します。流行などに惑わされてバリエーションを広げることはありません。アクセントをつけるのはネクタイだけ。ネクタイは20本ぐらいあります。全体はトレッド。自己主張はネクタイのみ。私はこれがおしゃれだと思っています。
最後に革靴を選びました。革靴はひものあるタイプ。メーカーはスパルタカス。以前,このメーカーの革靴をもっていましたが,15年履き続けました。3足の革靴をローテーションでまわすと長持ちします。最近は通勤時はスニーカー(雨の日はゴム長靴)で,職場でのみ革靴。室内履きなのでさほど傷みません。今日買った革靴も職場専用。
ちなみに今,職場ではいている革靴はローファーです。靴売り場の店員にローファーのことを尋ねると「アダルトですね」とのこと。詳しく聞くと60歳以上の人が選ぶタイプとか。これを聞いていた妻は笑いが止まらないようでした。
太陽はころろと笑みてのぼり来るその太陽を女と言ひき(池田はるみ)
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