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2019年10月 3日 (木)

映画「ブライトンの奇跡」ってラグビーの映画だったんだ

家ではDAZNを見ています。ラグビーワールドカップが日本開催と言うことで,日本以外の試合も見れるのかと期待していましたが,半分程度はテレビ放送がありません。DAZNがあれば大丈夫だと思っていましたが,実はハイライトの配信。これじゃ生中継の興奮が味わえません。しかもハイライト編集は試合終了から6時間後。これじゃあ翌日に見るしかないよなあ。

そんなハイライト集にまじって「ブライトンの奇跡」という番組がありました。なんだろうと思って見てみると映画でした。

ブライトンとはイギリスの都市。ラグビーワールドカップ2015はイングランドで開催。そのとき日本は初戦で当時世界3位の南アフリカと対戦し,世紀の番狂わせといわれる大逆転勝利をつかみます。この試合が行われた場所がブライトン。日本の勝利は「ブライトンの奇跡」と呼ばれているそうです。

映画のストーリーは単純です。弱小ラグビー国の日本が監督にエディ・ジョーンズを招聘し,キャプテンには外国人のリーチ・マイケルを指名。これまで日本人中心だったチームが外国人の混成チームになります。そしてエディは日本代表に猛特訓を課します。選手達は反発し,練習をボイコットしようとしますが,リーチマイケル,五郎丸らが「負けたくない。そのためには練習しかない」とチームを引っ張ります。150日間に及ぶ強化合宿を終え,日本代表は勝つべくして南アフリカに勝った,そんなストーリーでした。

久しぶりに見ました。スポ根ものを。練習に次ぐ練習,手を抜こうとしたらエディから叱責,罵倒される。それをバネにして選手達はさらに練習に励む。でも,このシーンが本当にしょぼい。ハードなトレーニングって絵が撮れていない。伝わってこない。

これ,一応映画なんですが,役者の演技は下手。役者は本人に似せてメイクをしているんでしょうけどほとんど似ていない。役者の発声が悪くてセリフがよく聞き取れない。

「インビクタス 負けざる者たち」(クリント・イーストウッド監督)というラグビー映画あります。こちらの主人公は南アフリカのスプリングボクスの選手とマンデラ大統領(モーガン・フリーマンが演じています)。実話をもとに制作されているのですが,すごい迫力でラグビーというスポーツの素晴らしさが伝わってきます。そして黒人と白人の融和を呼びかけるネルソン・マンデラを演じたモーガンフリーマンは本物そっくり。すごい映画でした。

二つの映画を比べるのは酷ですね。でも,「ブライトンの奇跡」なんて映画よりも,実際の日本対南アフリカの試合と,関係者のインタビューで構成するドキュメンタリーの方がずっとよかったですよ。役者の再現ドラマははっきりいって蛇足もいいとこでした。やっぱり,本物にはかなわないってことですね。

香を焚きあなたを待てど我が部屋は図書館みたいと言われてしまう(俵万智)

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