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2019年10月22日 (火)

ラグビーワールドカップ 日本が敗退してからの盛り上がりこそ正念場

日曜日の日本対南アフリカ戦。残念ながら1トライも奪えず敗れました。前半は南アフリカのミスに助けられて3-5と善戦していましたが,後半はスクラム,モール,ラインアウトといったフォワード戦で南アフリカが圧倒。特にハーフウェーラインのラインアウトでボールをキャッチしてから30m押し込んでのトライは,「パワーの南アフリカ」を強烈に見せつけました。

日本はスコットランド戦で見せたオフロードパスを出す機会すら作れませんでした。この試合のマンオブザマッチに選ばれたスクラムハーフのデクラークのタックルがとにかく早い。バックスのパスが回ろうとする前に彼のタックルでつぶされました。また,日本がラックをつくっても南アフリカのフォワードが突進してターンオーバーというシーンが続出。このターンオーバーを後半何度も実行したということは,おそらく日本対スコットランド戦をよく研究していたのでしょう。この試合でも日本は同じようにボールを奪われてましたからね。

日本の戦い方で疑問だったのは,アイルランドにも対抗できたフォワードがなぜ南アフリカに対抗できなかったのか? 朝日新聞の解説では,日本は予選の全試合で全力を尽くしたのに対し,南アフリカは前節の試合でメンバーのほとんどを休ませた。この選手層の厚さがポイントだったと解説していました。

確かに,予選突破(ベスト8)が目標の日本と,優勝が目標の南アフリカでは,選手の起用方法が違って当然。日本も1週間間隔が空いていたのですが,4試合すべて出場ということで,選手達は肉体的,精神的疲労が相当たまっていたのかもしれません。

この土日に開催されたベスト4をかけた戦い。一番面白かったのはフランス対ウェールズでした。フランスのアイデアあふれる攻撃。ラフプレーで14人で戦うことになったフランスが粘り強くリードを守り続けましたが,ウェールズの激しいアタックでボールをファンブル。空中に高く上がったボールをキャッチしたウェールズがそのままトライ。コンバージョンも決めて逆転。わずか1点差の勝利。これはしびれる試合でした。

イングランド対オーストラリア,ニュージーランド対アイルランドはそれぞれイングランド,ニュージーランドが圧倒的な強さを見せつけました。この強さは本当に半端ない。次の土日は,イングランド対ニュージーランド,ウェールズ対南アフリカが決勝進出をかけて戦います。どちらの試合も見逃せません。

日本代表が敗退してワールドカップの盛り上がりのピークが過ぎたように感じているのは私だけでしょうか。この2日間のニュースは日本の戦いを振り返る総括番組ばかり。これだけ映像が流れるとワールドカップも終わってしまったような気がしてきます。恐ろしいマスコミの洪水型情報氾濫。これでは視聴者は「終わった感」に満たされます。

ネットニュースでは「日本の活躍」と「海外の選手(サポーター,マスコミ)が日本の●●●を絶賛」であふれていました。今や日本は敗退し,絶賛ネタも尽きてきました。私としては報道がラグビー本来の面白さに特化されるので大歓迎です。日本のにわかファンも,海外強豪が対決するこれからの試合に注目してもらいたいよ。

新幹線のぞみ車中の感動は天井に手を触れてゆく西洋の男(大島史洋)

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