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2019年10月21日 (月)

今朝のバス停で見つけた見覚えのある顔 仕事帰りに飲んでいた頃

今朝は雨。月曜日と重なると特に鹿児島市内は渋滞します。私は毎日バス通勤。どうやら会社に遅刻しそうです。

朝の眠気にうつらうつらしながらバスに揺られていると,乗降口が開いたことに気づきました。何気なくそこから外を見ると,バス停に女子大生らしき私服姿の女性が3人立っていました。どうやら全員別のバスを待っているようで,それぞれうつむいたり,スマホをいじったりしています。その3人の中で,右端に立っていたジーパン姿の茶髪の女性に見覚えがありました。

「ああ,黒田さんだ」と,乗降口の扉が閉まりバスが発車してから思い出しました。

2年ぐらい前の夏,中央駅近くの居酒屋のカウンター席で一人で飲んでいたとき,隣に座っていた女の子から「私がバイトしている店にも来て」と誘われました。その店はアミュのテナントの飲食店。言葉にのって初めて店に入ったとき,私にお茶をもってきた店員(アルバイト)が黒田さんでした。

この日,私を誘った女の子は不在。1週間後に行くとこの日も不在。さらにその1週間後に行ってもまた不在。そして3回目のときに席を案内しようと出迎えたのが黒田さんでした。私を見るなり目を見張ったのがわかったので「私のことをよく覚えてるね」,それが彼女にかけた最初の言葉でした。

その後,月に2,3回はこの店に通うようになりました。そして昨年のゴールデンウィークのこと。ほかにお客がいない暇な時間帯があり,彼女が私のそばに来て,自分から失敗談(といってもお茶の出し忘れといった程度ですが)を話し出したり,笑顔を見せたり。距離が縮まったかなと感じました。

ところが,その次に黒田さんと会ったときから急に視線を合わせなくなり,当然言葉を交わすこともなくなりました。私をこの店に誘った女の子はずっと前にバイトを辞めていたこともあって,居心地の悪さから足が遠のくようになりました。

あれから1年以上経ちました。私の記憶が正しければ,彼女は今,大学4年のはず。もう就職は決まった頃でしょう。アルバイトをしていたあの店では彼氏も一緒にバイトしているなんて話していたこともありました。

思えばあの頃の私は,仕事帰りに居酒屋やバーに寄っては飲んでいました。いろいろな店で20歳前後のアルバイトの女の子と顔なじみになり,たわいもない話をしていました。5年ぐらい続いたかな。それが1年ぐらい前から急に,彼女たちと話をしてもつまらなくなってしまった。なぜだか自分でもよくわかりません。

黒田さんが私に対する態度を急変させた理由はわかりません。自分の気持ちの変化ですらよく分からない。ましてや飲みにいったときぐらいしか会わない彼女の気持ちなんて分かるはずもない。でも理由もわからないまま,こういう関係になると心がチクチクすることもあります。彼女は私のことをどう思っているんだろう。考えてもしょうがないけど,思いを馳せてしまいます。

真青なる太陽昇れ秋という季節に君を失う予感(俵万智)

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