スーパー台風の接近を千葉県の被災家屋のクローズアップで読み解く
週末の3連休に日本列島に上陸するかもしれない台風19号は,気圧が915ヘクトパスカルと猛烈な台風になりそうです。1ヶ月前の台風15号の影響で被害を受けた千葉県の住宅が夜のNHKニュースで報道されていました。
沖縄県のような台風常襲地域ではこんな被害はないのに千葉県だけどうして被害が大きかったのか不思議です。たぶん台風に対する備えが沖縄や南九州ほど徹底していないんでしょうね。
南国鹿児島では大雪が降ると交通事故が多発します。車社会なのにチェーンをつけずに走行しようとするから雪の日はノロノロ運転,スリップ多発。昔は大雪が降ることなんてめったにないことだったのですが,地球温暖化が喧(かまびす)しくなった2000年頃から,2,3年に一度はここ鹿児島にも2,3日は残るほどの雪が降るようになってきました。でも,めったに降らない雪に備えてチェーンを買うなんて気は起こらないらしく,いつになっても同じことの繰り返し。人間の心理がよくわかります。安心・安全よりもコスパが大事。おそらく,千葉県は台風の風の被害がこれまでほとんどなかった地域だったのでしょう。だから住民もインフラも備えが鹿児島に比べて弱かった(安上がりだった)可能性が高いと思います。
青いビニールシートで屋根を覆う家の持ち主は,台風の進路や影響が気が気でないでしょうけど,それをわざわざテレビで報道する理由がよくわからない。どの報道機関も同じ話題(千葉県の被災住宅)というのも芸がないと思いませんか。台風の進路を心配している人は千葉県以外にもいるはずなのに。
大型連休ではかならず数十キロ続く高速道路の渋滞がニュースになります。このニュースは高速道路を利用する人に,警告や計画の変更を促すのでニュースの価値があるのはわかります。でも,今の千葉県の被災住宅をとりあげる理由が私にはよくわかりません。もっと被災住宅の復旧工事を急ぐべきだというメッセージなのでしょうか。
単に千葉県は東京に近いので,東京に本社があるマスコミ各社の取材が安上がりだからという理由だったら,妙に納得できるんですが。安心・安全をやかましくいっていながら,実はコスパが理由だなんて,マスコミは口が裂けても言いませんよね。
<はじめに言葉があった> 幼(おさ)な児が眼みはって嘘をついてる(香川ヒサ)
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