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2019年8月 3日 (土)

「資格」の魅力 「資格」の拒絶 30年も続ければ差が広がります

私がまだ大学生だった頃。宅建ブームがありました。猫も杓子(しゃくし)も宅建の資格を取ろうとしました。今では何それ? でしょうけどそんな時代がありました。

私はそういう資格マニア(?)が大嫌いでした。必要であれば資格をとることは働く上で当然必要なことでしょうけど、将来役に立つかも知れない、という私にいわせれば曖昧(あいまい)な動機がどうにもよくわかりませんでした。当時は就職氷河期。同世代では焦(あせ)りがあったのかもしれません。天邪鬼(あまのじゃく)の私はそんな周囲の人たちを尻目に、資格を取得することは拒絶し、好きな本を読んだりしていました。いわゆる形のない教養を身につけるというやりかたです。今も昔も、周囲に同調しない反発心だけは一人前でした。

そんな私も資格をとったことはあります。27歳で結婚したのですが、妻が猛烈な勉強主義者でした。新婚の頃、簿記を一緒に勉強しようということになり、私も日商簿記3級を当時の加世田商工会議所で受験しました。見事合格。しかし、それから20年経っても簿記を扱うような仕事をしたことはありません。BSやPLなど基本的な概念は理解できたので、私のサラリーマン人生にとって予備知識として必要だったかも。

当時はほかにTOEICも受検してみました。結果は440点。ひどい。とてもじゃないけど時間が足りなくて半分程度しか問題を解けず、残りはヤマカンで適当にマーク。そしてヒアリングはさっぱりわからずでこちらは全滅。語学は向いてないですね。

30代後半は法律関係の仕事をしていたので司法試験に挑戦しました。3年間、朝4時から6時まで毎日過去問を解いたりして勉強しました。4年連続で受験しました。が、1次試験を一度もパスできず。転職して仕事が忙しくなったので断念しました。司法試験に合格することは無理だとわかっていたのでショックはありませんでしたが、一次試験ぐらいはパスしたかったというのが正直なところ。このときの法律の知識は今でも役立つことがあります。勉強量全体からすれば0.1%程度ですけど。

次が漢検2級と英検準1級。これは子ども達(高校生)が検定試験を受けるときに、お父さんも頑張ってみたら、というライバル関係で勉強する環境をつくろうというもの。簿記のときと同じですね。このときは漢検は合格しましたが、英検は不合格。特にヒアリングは全滅でした。漢字は日常生活の中で役立っているとは思いますが、英語はさっぱり。当時はビジネスで英語を使う機会がありましたがまったく刃が立ちませんでした。やっぱり英語は向いていないですね。

妻は学生時代には教員免許、社会人になってからも資格試験の勉強を続け、簿記は1級、中国語は3級を取得。自分の仕事にも役立てているようです。今日は「整理収納アドバイザー1級」の試験を受けるために宮崎市へ出かけていきました。普段のテストでも合格レベルを十分超えているので合格は確実でしょう。この資格も仕事に役立つようです。

一方の私は仕事を転々としていてスキルは身につかず、資格試験の勉強や雑多な読書がずばり役立ったという成功体験もありません。この20年で妻とはずいぶん差がついてしまったようです。

でも私は「無用の用」を信じています。といっても、第三者からすれば意固地とか「哀(あわ)れ」とか言うだろうなあ。

軟水にバラ洗われていたりけり批判書一つ書かんあかつき(佐藤通雅)

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