亀がひとり(一匹?)ぼっちになっちゃった 長生きするのも寂しいねえ
実家の2階には広いベランダがあります。コンクリートで塗り固めたベランダですが、ここに亀が住んでいます。
このベランダの一隅には数個のプランターにいろんな植物が植えてあるので、まったく土がないわけではありません。もちろん池なんてありませんが、発泡スチロールの空き箱の中に雨がたまっているので水気がないわけでもありません。でも相当過酷な環境です。
私が中学生のときに、川で捕まえた亀をベランダに放し飼い。しばらくしてもう一匹小さい亀を捕まえて2匹。ちょうど雄と雌のつがいだったようで、見かけるときはいつも一緒に歩いていました。母がみそ汁のだしにしていた煮干しや、野菜の切れ端をエサとしてあげていました。それで生きているんですからすごい生命力ですよね。
中学生の私が部屋で寝ていたときのこと。明け方に布団のなかでごそごそ固い物が動いているのに気づき、目が覚めました。手でさわってみるとなんと亀! 思わず飛び起きました。それから数週間は亀が家の中に上がり込んできてはうろつく日が続きました。
しばらくして、最近亀を見ないなと思っていた頃、赤ちゃん亀の行列が。そう、亀は卵を産もうとして家の中をうろついていたんですね。残念ながら過酷な環境のため、赤ちゃん亀は長生きしませんでした。しかし、親亀は生き続けてきました。30年以上も。
それが数日前のこと。母が、大きな方の亀がベランダで前右足から血を流しているのを発見。野生だからけがにも強いだろうとほっといたら死んでしまったそうです。原因はカラスの襲撃。電柱に止まっているカラスがいつも見張っていてゴミを漁(あさ)るのですが、そのカラスがどうやら亀にイタズラをしてくちばしで突いたようです。
母の話ではプランターの植物などに芋虫などがいると、とってコンクリートの上に直置きしておくとか。カラスや亀がそれを見つけて食べていたようです。一般的に嫌われ者のカラスでさえベランダのお客としていた我が家にとっては残念な出来事です。
生き残った小さい亀は最近寂しそうにしているとか。つれあいに死に別れると寂しくなるのは亀も人も同じなんですね。
万緑や死は一弾を以(もっ)て足(た)る (上田五千石)
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