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2019年5月 1日 (水)

このムダな努力をやめなさい 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ

この連休中は家の中のこまごました物を片付けています。先日は読み終えた本をブックオフに引き取ってもらいに行きました。娘の大学受験が終わったので赤本も。実は赤本が一番高値(といっても300円ですが)で売れました。特に私立大学は根強い人気があるんですね。一方後期試験用の赤本は20円という捨て値。人気がないんですね。

買値をつけてもらっている間、陳列されている本をちらちら読んでいて、これは面白いという本を見つけました。値段を見ると200円。まあ安いからいいか、と思って購入しました。

その本は「このムダな努力をやめなさい」(成毛真)。なかなか過激です。この著者のモットーは「頑張らない」「我慢しない」「根性をもたない」。苦手な仕事は努力してやる必要はないとまで言い切ります。

「仕事は選べない」という人もいるでしょうが、著者は「それは単なる思い込み」と一蹴。自分が苦手な仕事は放っておけば誰かがその仕事をすることになる。会社組織とはそんなものだと。

もっとも20代のときは、めいっぱい働く方が圧倒的に仕事ができるようになるとアドバイスもしているので、全否定ではありません。ただ、若いときに仕事ができるようになることが出世、成功の近道(すなわち最小の努力で最大の効果が得られる)ということなので、首尾一貫しているとも言えますが。

こんな仕事のやり方だと同僚から嫌われるのではと心配になる人もいるでしょうが、無用です。「無理して社交的にならない」「人に情けをかけない」「相手を理解しようと努めない」「くだらない人間とつきあわない」と、最初から他人から「いい人」に思われることを捨ててます。

それだけ壮語するからには自分の強みをもたないといけません。何か一つでもいい。誰にもまねされないような強みをもつ。それこそ努力すべきことだとね。詳細は本書をお読みください。

私も他者の目を気にせずに帽子をかぶって出勤し、みんなが残業する中であっても定時に退社します。その一方で、会社の危機的状況ではキーパーソンとなったり、現場での修羅場を何度もくぐり抜けたという妙な自信だけはあります。しかしこの本を読んで、とても著者の足下にも及ばないと脱帽しました。

ちなみに著者を知らない人へ。著者は日本マイクロソフトの社長だった人です。ウィンドウズ95を知っていますか? 日本がパソコン社会に突入するきっかけになった革命的な商品です。当時の社長が成毛真でした。今は何をしているのかよくわからない人ですけど(笑)

人寂し優し怖ろし春の暮 (永田耕衣)

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