会社の飲み会で農業談義 自然農法は理解されませんが
昨日の夜は会社のみんなと飲みに行きました。たまたま隣に座った女性とゴールデンウィークの過ごし方の話になりました。
「わたしは田んぼがあるので農作業ですね」
「えっ、それはまた渋い。実は私も昨年の9月から市民農園を借りてるんだよ。もうすぐ麦の刈り取りだな」
「えっ、畑に麦ですか? それってすごく珍しくないですか?」
「私は福岡正信の耕さない、農薬を使わない、肥料をまかない、草取りをしない自然農法に憧れていてね。その代表的な農法が米麦の二毛作。それを実際にやってみたいんです」
「へーっ、福岡正信って聞いたことないですね。でも米は水の管理がすごく難しいですよ」
「私の場合、畑だから水の管理なんてしないんだよ」
「えーっ、それで大丈夫なんですか?」
「確かに周囲の畑はまめに草取りをしているから土が露わになって乾燥しているよ。だからこまめに水まきをしている。でも私の畑はクローバーで敷き詰められているから、いつも土の表面はたっぷりと湿っているんだ。だからあまり心配していないよ」
「草がそんなに茂っていればお米や野菜は育たないんじゃ」
「確かに、ほうれん草や水菜、ソラマメなどは草に負けてしまったね。でも、カブやチンゲンサイはたくさん収穫できたし、芽キャベツやブロッコリーも楽しめた。麦も順調に育っているし。ほかにもいろいろ種をまいて試してみたよ。そうそう、スーパーで買ったジャガイモが芽がでてきたので畑に植えたけどあれもダメだったな」
「ジャガイモはやめた方がいいですよ。収穫した後は植えても育たないんで、畑を毎年変えないといけないんですよ。・・・(話はまだまだ続きます)」
さすが実家が農業だけあって彼女の指摘は的確です。私の無謀な挑戦に驚いていましたが、ぜひとも秋にはたわわに実る稲穂を彼女に見せたいですね。
たんぽぽの斜面をゆけり犬が子がたぶん蚯蚓(みみず)がきっと魑魅(すだま)が (俵万智)
コメント