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2019年4月26日 (金)

思わぬお金に喜んだのもつかの間、思わぬ判決で苦しむことに

仕事帰り、なじみの小料理屋に寄ると、店主のおばちゃんがご機嫌ななめでした。

おばちゃんは親族の相続問題で裁判所で争っていました。その被相続人とは長く付き合いがなかったものの、他に身寄りがないということで、数年前に体調を崩したときに通院や入院の世話をすることになって大変だったとか。とにかく性格が悪いので顔も見たくなかったようなのですが、我慢していたそうです。

その被相続人が昨年亡くなったとき、おばちゃんが一人で葬式や納骨をしたとか。身辺整理をしたときに多額の預金が見つかり、田舎にぼろい家屋や土地が残っているため、弁護士に相談したところから話がややこしくなります。

身寄りがいないはずなのに、実は相続人が5人もいることが判明。財産の処分をするために集まって話をしたところ、なんと全員が相続を放棄。その結果、相続権のないおばちゃんが財産の処分をすることになってしまったようです。

さらに話はややこしくなります。財産の処分をするに当たり、国と裁判で争うことになったようです。最近、その判決が出て、不要な土地・建物とわずかな現金が取り分として認められたとか。おばちゃんは、これでは固定資産税や建物の解体費を払うとほとんど残らない、と憤懣(ふんまん)やるせないといった感じでした。

しかも、おばちゃんがいうには、法定弁護士(たぶん検事だと思うのですが)が証拠として提出した書類に被相続人の介護記録があり、その内容のほとんどはおばちゃんへの悪口だったようです。おばちゃんにとっては、被相続人は世話を受けながら悪口を言っていた、しかもそれを記録に残していたことが、二重にショックだったようです。

どうやら控訴するようですが、こういう嫌な思いをするぐらいなら、さっさとやめて手を引けばいいのにと思うのはやはり他人だからでしょうか。

数年前、私が慕(した)っていた大叔母が亡くなったときもやはり似たようなことが問題となりました。身寄りがないと聞いていた父は葬儀を済ませた後、遺産(債券)のことで私に相談。そこで私が大叔母の戸籍などを調査したところ、実は大叔母には甥がいたことが判明。この相続人と接触して遺産の分割協議をするか父に相談したところ、これ以上はかかわるなとのこと。数百万円の債券は紙くずとして廃棄しました。今回のおばちゃんの騒ぎからすると潔(いさぎよ)い決断だったと思えてきます。

なんにせよお金が絡むとやっかいですね。

金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな (高浜虚子)

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