« 2019年3月 | メイン | 2019年5月 »

2019年4月

2019年4月27日 (土)

「雑草を刈り取ってください」市役所の電話に疑問???

昨日の午後、市役所から私の携帯に電話がありました。内容は昨年9月から借りている市民農園のこと。「雑草が生い茂っているのできちんと管理してほしい」との苦情(?)でした。

30平方メートルの市民農園の畑には、半分に麦を、半分に何種類もの野菜を育てています。もっとも、今は野菜の収穫は終わり、チンゲンサイやカブの花が咲き終えて実がついた状態。そしてこれらの隙間には表土が見えないくらいクローバーが生い茂っています。

このクローバーは私が種を播いたもの。目的は堆肥代わりと雑草防止。マメ科の植物なので、窒素を土に取り入れるし、繁殖が密なので他の雑草が蔓延(はびこ)るのを防ぎます。

そして私の畑の周囲、境界から20センチは土しか見えません。クローバーが周辺に伸びていかないように、毎週表土をかき取って管理しているからです。クローバーがないだけあって、さまざまな雑草が蔓延(はびこ)っていますが、根からかき取ります。ひと苦労です。

不耕起、無農薬、無肥料、無除草の自然農法を実践する私としては不本意ですが、周囲に迷惑をかけたくないという思いから、毎週「草取り」をしてきました。それが管理不適正だって?

文句をいってもしょうがないので、さっそく市民農園へ行きました。今、クローバーの緑の絨毯の上に、白い花々が一斉に咲き誇って本当にきれいです。これらを根元から無造作に鎌で刈っていきます。びっくりしたのか大きなトノサマバッタが一匹跳びはねました。野菜のエリアはすべて、麦エリアは周辺部の幅20センチ程度を完全に刈り取り。そして種をつけていたチンゲンサイやカブはすべて根から引き抜き、残渣置き場に廃棄しました。

それにしてもクローバーのどこが迷惑なのでしょうか? 周囲の畑に配慮して境界には緩衝帯を設けているし、そもそもクローバーは他の畑に悪さをしません。クローバーが「雑草」ですか? 市役所に私の畑の悪口を言った人がいるのでしょうが、その神経がわかりません。

周囲の畑にはジャガイモがたくさん植えられています。家庭菜園経験者ならご存じのとおり、ジャガイモは連作障害があります。この市民農園は貸付期間は3年。今年度はその3年目です。継続で借りることはできないため、次年度以降も借りたい人はくじ引きで決まることになります。なのにジャガイモを植えるって次の人への迷惑行為とは言えないのでしょうか? こちらにも苦情を言ってはどうですか? 

ところで連作障害を防ぐ方法を知っていますか? 雑草を抜き取らないことも有力な方法なんですよ。畑に雑草があってはならないと思い込んでいる人には認めたくない真実ですね。

そうそう、来週は麦を収穫できそうです。当然ながら周囲には麦を植えている人なんていません。黄金色の穂先をみると感慨深いです。あっ、ひょっとしたら苦情主は、私の撓(たわ)わに実っている麦を「雑草」だと思って苦情を言ってきたのかも(笑)

若くさや人の来ぬ野の深みどり(三宅嘨山)