ピエール瀧出演のドラマ、映画の自粛が当然の世の中ですが・・・
今朝の朝日新聞に、ピエール瀧が出演した作品「麻雀放浪記2020」が予定どおり公開されることが大きく記事になっていました。
出演者が逮捕されると作品が公開中止になる慣習・風潮はいつから生まれたのでしょうか?
例えば映画俳優の勝新太郎。すでに故人ですがパンツの中にコカインを隠していたとかで当時大きな騒ぎになりました。しかし、今でもBSなどで彼の代表作「座頭市」などが放送されています。ほかにも漫才師の横山やすし。ハチャメチャぶりが有名で前科もありましたが、テレビで活躍。今でも当時の「やすきよ」漫才がDVDで販売されているようです。
公開中止を誰がどういう理由で判断するのか、私は詳しくは知りません。映画を作った会社やスポンサーがイメージ低下を恐れてということであれば、彼らはそもそも映画やドラマを「文化」ではなく「広告」としか考えていないということになります。
制作会社は観客のクレームを心配しているということなのでしょうね。でもクレームがあったからといって、「抗議の意味で作品を見に行かない」=「興行収入が減少する」のと、「お蔵入り」では、この作品だけに限ればお蔵入りの方が経営的にマイナスのはず。では公開することで他の作品に影響すると考えているんでしょうか? 門外漢からするとばかばかしい心配です。
では、イメージ低下を心配するスポンサーが中止の判断したのでしょうか。だとすれば、スポンサーは自意識過剰ですね。私は映画を年に数10回見ますが、それぞれの映画のスポンサーなんて知りたくもありません。友人らと映画の話をするときも、スポンサーがどこかを話題にした人なんていません。もし、そんな人がいるとすればよほど業界に詳しい人か、偏屈なへそ曲がり。圧倒的少数でしょう。そんな人のことを心配しなければいけないのでしょうか? 不思議です。
ところで、これほど騒ぎになるピエール瀧ってそんなにすごい俳優なんですか? 私は彼の作品を見たことがありません。作品を見たことがあったとすれば、それはたぶん私が気づかない端役です。私が唯一彼を知っているのは電気グルーヴ。「フッジッサーン、フッジッサーン、タカイゾ、タカイゾ、フッジッサーン」 あの勢いだけで歌っているとしか思えないサウンド。耳に残ります。
「あの曲がもう聴けないなんて」と悲しむ人がいるのかしら? 私はどうでもいいです。
蜈蚣(むかで)死す数多(あまた)の足も次(つ)いで死す (相生垣瓜人)
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