昭和の上司だからこその人間関係の濃密さ
先週は昔の上司と当時の同僚と一席持ちました。上司は今や65歳。転職先で5年勤めていたものの、ついに3月末で退職とのこと。これまでの感謝を込めて私も含めて4人が集まりました。
書類の内容に曖昧さを決して許さない、人間関係も義理や貸し借りを大事にする昭和の典型のような上司でした。入社して4年目の私に、親身になって会社の作法、社会人の常識を教えてくれました。こういうことってなんとなく覚えていくもの、身につけていくものなのかもしれませんが、理論的に教えてもらえたのは貴重でした。私の財産になっています。
今やこんな上司は見当たりません。パワハラ、セクハラを過剰なほど意識する時代。私も今や管理職ですが、とてもこの上司には及びません。振り返ると恥ずかしいですね。
飲み会の話題も年相応になりました。緑内障の原因は老化だから進行を止めることしかできない、とか、認知症の予防には毎日スプーン1杯のはちみつ、とか。当時の職場で最年少の私ですら47歳。私以外は50代ですからねえ。
それにしてもみんなと一緒に仕事をしていたのは20年前。それから20年間、いくつもの仕事を経験してきましたが、こういう飲み会はありません。おそらく、この上司の強引さ(笑)と厚い人情が強い求心力をもっているんでしょうね。
この上司は4月からは親の家の整理、片付けなど、今まで後回しにしてきた身辺整理をするようです。孫も4人いるそうで好々爺(こうこうや)になるみたい。意外なような、ありうるような。
第一も第二もなくて人生は続いてゆくよ昨日今日明日(俵万智)
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