サッカーアジアカップ 日本とオーストラリアの差
サッカーアジアカップ、日本対トルクメニスタンの試合が終わりました。3ー2で勝利。トルクメニスタンのアマノフの強烈なミドルシュートで先制されたものの、大迫の個人技で同点ゴール、再三にわたる原口、長友の左サイドの崩しからまたも大迫の同点ゴール、そして混戦から堂安の個人技ゴールと立て続けに3点を奪い逆転。後半30分過ぎからは両チームとも足がとまって縦パスの蹴り合いになり、日本はリードを守り続けることができました。
この試合、トルクメニスタンは5バック。日本がボール持つと7人がペナルティエリア周辺で壁をつくり、日本のFWに前を向かせない鉄壁のディフェンス。前半、日本はゴール正面での縦パスを多用しましたが、トラップしたところを相手に奪われるまずい展開。しかし後半に大迫の同点ゴールが決まるとトルクメニスタンの集中力が切れたのか、それ以降はディフェンス陣の足が止まりましたね。ラッキーでした。
一方、日本のディフェンス陣は相当危ない。誰が誰にマークしているのかよくわからない。立ちんぼになっているシーンが多すぎて心配です。後半30分過ぎのPKをとられたシーンもディフェンスは見てるだけで体が動いてないからなあ。ランキングで50位以上離れているので油断したわけじゃないでしょうに。
数日前のオーストラリア対ヨルダンの試合を思い出しました。この試合はヨルダンのパーフェクトゲーム。ヨルダンは遙か格下。にもかかわらずオーストラリアは0-1で完敗。ヨルダンはディフェンスが徹底していました。オーストラリアはボールを8割近く支配。それでもヨルダンは8人がきれいな4-4のラインを作って守る。攻め手が見つからないオーストラリアは安全なゾーンでボールを回すだけ。逆にヨルダンはコーナーキックでは素早いショートパスを交えた先制ゴール。フリーキックでも壁に並んだ味方選手が横に動いてシュートコースを空けるトリッキーな動きや鋭いカウンターであわやというシーンを演出するなど、主導権は完全にヨルダン側でした。
クロスボールを入れる本数は日本とオーストラリアは五分五分。しかし、引いて守る相手に対しては大迫のように個人技で突破できる選手が日本にはいましたがオーストラリアにはそれがいなかった。本場ヨーロッパで活躍する選手の力量。両チームの差はここにあるようです。
トーストにハチミツをぬり四十年変わらぬ朝のメニューととのう(俵万智)
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