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2018年12月

2018年12月27日 (木)

今年の懸念は今年のうちに片付けよう

私の会社には残業の常連がいます。午前零時まで職場に残り,翌朝7時には出勤。しかし,残業代を全額請求をしません。残業代を支払う会社のことを気にしているかもしれませんが原因不明。ひょっとしてこれをいいことだと思っているなら重傷です。

私はこの常態化(習慣化)こそ問題だと認識しています。

まず健康面。長時間労働が数ヶ月も続くとどこかに無理が生じます。私の先輩が月に60時間を越える残業が3ヶ月続いたのですが,4ヶ月目には体調不良を訴えました。病院に行ったところそのまま入院して翌日は心臓手術。しばらくして会社に復帰したとき「残業の月60時間という基準は統計的に意味があるから設定されているだ。今まで大丈夫だったからは当てにならないぞ,意味をよく考えろよ」と厳しい助言をいただきました。

次に職場の運営。残業代の請求をしないと,現場では業務が膨大であることを社長は知り得ません。実態とかけ離れた報告をすれば必ずどこかにしわ寄せが行きます。これは組織としては看過できないと思います。

そして,残業する社員の家庭環境。家庭にいる時間が短くなればコミュニケーションがなくなります。家庭が悪化すれば本人のやる気や体力に当然影響します。仕事ぶりも変わってきます。「ばりばりやっていたのに最近はため息ばかりだね」となったときは手遅れになるかも。

今年の夏、そして2週間前に、本人とその直属の上司に注意したのですが旧態依然。いよいよ年末を前にして、たまらず私の上司に相談しました。上司は「あいつはよく知っているから任せろ」といい、数時間後には正直な残業申請がありました。

私に信用がないのか、私の上司の説得がうまいのか。安心すると同時に、自分の力のなさに愕然とした一日となりました。今年の仕事も明日まで。あっという間でしたね。

桐の花人の世よりも高く咲き(河野南畦)