結婚もコスパ
2年ほど前のこと。百田尚樹の「大放言」を立ち読みをしました。そのとき、書中のコスパ信者についての記述に目がとまりました。コスパとはコストパフォーマンス,費用対効果というか同じだけお金を使うならより満足度が高い方がいいよねという最近の流行語です。信者の男性は,既婚の上司に対し,結婚がいかにコスパが悪いかを熱心に語り,その様子がコミカルかつシニカルに描かれていました。
たしかに結婚となれば,経済的要素が判断材料の一つになるでしょうが,コスパってモノやサービスのものさし。それを人に当てはめるという発想が「現代的?」なのか。私は結婚や恋愛に値段をつけるという発想がありませんでした。おそらく彼の考える結婚(家庭)生活には,会うときのときめきや,優しさ,気遣いなどの無償の愛が存在しないのでしょうね。
その文章は,上司が「おまえの言うとおりや。でもな,それでも結婚っていいものなんや」とやんわり諭すところで締めくくっていました。百田氏はいろいろと物議を醸す,強面のイメージですが,意外と優しいのですね。
イマドキの若者の車離れを嘆く声をよく聞きます。さとり世代とかいろんなネーミングがあるみたいですが、彼らに言わせれば合理的な行動の結果かも。私は今不動産関係の業界にいますが、住宅分譲・建設の動きが非常に鈍い。住宅を建てるより賃貸がコスパがいいってこと?
車を買って彼女を乗せ、家を建てて家族一緒に暮らす、みたいな人生双六が若い頃の私の思い描いていた未来(今では現実)なのですが、若い人はそんな形にはこだわらないのでしょうね。
でも、何でもお金で割り切るってなんだか寂しい気がします。私がバブルを経験した世代だからでしょうか?
君と食(は)む三百円のあなごずし そのおいしさを恋とこそ知れ(俵万智)
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