自然農法 Feed

2019年12月28日 (土)

市民農園での自然農法への挑戦は本日をもって終了 その結果は?

今日はぽかぽか陽気のいい日和(ひより)でした。お昼ごはんを済ませた後,市民農園へ行きました。3週間ぶりです。私の畑はどうなっているでしょうか?

まず目に付いたのがブロッコリー。私の掌よりも大きくなっていて,早速収穫しました。ところどころ,黄色い種?のようなものがついていますが,気にせずに鎌で茎から切り取りました。自宅に戻ってから一口サイズに切り刻み,中華鍋で沸かしたお湯でさっと茹で上げ,その後はタッパーに入れて冷凍保存しました。

このブロッコリーの近くにはチンゲンサイが2株ありました。いずれも小さい。でも,文句は言えません。これは昨年育てたチンゲンサイのこぼれたね。傷んでいた外側の葉を落として持ち帰りました。こちらは根を切り,葉と葉の間につまった黒い火山灰を丁寧に水で洗い流し,中華鍋で炒めます。お皿に移してからオイスターソースをぐるりとひとかけ。菜箸で混ぜ合わせて出来上がり。なかなか美味しい。

大根もひとつ残っていました。とうとう最後の大根です。大根が一番簡単で大きく育ちました。しかもおいしい。私の畑の大根は,根がまっすぐ下に伸びず,斜めに,というか地表近くに伸びていく珍しい性質でした。だからスポッと簡単抜けます。家ではまず葉の付け根を切り取り,濡れた新聞紙でくるんで冷蔵庫の野菜室へ。葉の部分はさっと湯通ししてから細かく刻み,塩もみしてから余計な水気を切り,鰹節をふりかけてから薄口醤油で味を調(ととの)えてできあがり。ごはんの友に最適です。

そしてキャベツ。外側の葉は虫に喰われて茎だけが残って鳥の巣状態。見るも無残な姿です。かろうじて残っている葉の部分もあちこち虫食い穴が。鎌で虫食い穴の部分を切り落とすと,中は新鮮でシャキシャキしています。これは食べても大丈夫かもと思い,葉玉を引き抜きました。芯の部分が取れてしまいましたが,なかなか美味しそう。ただ生で食べるのは心配だったので,ざく切りにして電子レンジで加熱。青虫や寄生虫を退治してからハンバーグの付け合わせに。高校3年の娘はそのまま,私は雪塩(沖縄産)とえごま油をかけていただきました。お味はグー!です。

スティックブロッコリーは花が咲いていました。こちらは鎌で細かく切り刻み,畑にまきました。ほかにもぺんぺん草がところどころ生えていたので刈り取りました。畑の手入れはこれで終了。私の畑は一面のクローバー畑。それより高い野菜はもうありません。レタスやマメ,水菜や小松菜などを直まき(ばらまき)しましたが,1ヶ月経っても姿がありません。

昨年の9月から自然農法を実践してきました。不耕起,無農薬,無肥料,無除草の4なし農業でした。借りた当初は畑も更地の状態で,私は傘の先で穴を開けてはそこに裸麦を播きました。こちらは大成功。また,同時に播いた二十日大根,チンゲンサイ,カブも大成功。しかし,クローバーが繁殖してからは苗物(ブロッコリー,キャベツ,スティックブロッコリー,カボチャ,キュウリ,芽キャベツ)などは成功しましたが,種を直まきして成功したのは大根だけ。米(ハッピーヒル),水菜,小松菜,レタス,豆類などはまったく姿をみることはありませんでした。クローバーが繁茂した後は,直まきで野菜を育てるのは難しいのですね。

自然農法で面白かったのが昆虫です。青虫はもちろんですが,テントウムシや地蜘蛛がわんさか。今日も私が畑の中を歩くと,たくさんの地蜘蛛がぴょんぴょん隣の畑に逃げていきます。そして夏には大きなコオロギがたくさん。周囲の雑草のない美しい畑ではありえない光景でした。

市民農園の賃貸期間は来年3月まで。というわけで残りの3ヶ月はクローバーを畑にすき込み,草がまったくない更地の状態にする作業に入ります。野菜の世話は今日が最後となりました。あっという間でしたね。それにしても米の収穫ができなかったのは最大の失敗でした。来年は実家の畑で再チャレンジするつもりです。

芽キャベツの摘まれしところ水の玉(高田正子)