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2022年1月16日 (日)

阪急電鉄西宮北口駅時計台の淡い思い出

毎年12月には甲子園ボウルが開催されます。

甲子園ボウルとはアメリカンフットボールの大学日本一を決める試合のこと。甲子園球場で関西リーグの代表校と関東リーグの代表校が戦うのです。

私が大学生のときは、関西リーグでは毎年のように京都大学と関西学院大学が優勝を争っていました。一方関東リーグは日本大学が圧倒的に強かったので、毎年日本大学が甲子園ボウルに出場していました。

私は一度だけ、関西学院大学が出場した甲子園ボウルを観戦したことがあります。

11月頃の合コンで、私は女子大生と知り合いになりました。一緒にカラオケで歌うと彼女の声は小さくてほとんど聞き取れないぐらい。気の小さい女性でした。私の男友達に強引にすすめられてデートに行く約束をしたとき、二人でいこうと決めたのが甲子園ボウルでした。阪急の西宮北口駅の時計台のところに10時に待ち合わせとなりました。

私は西宮北口駅などいったこともなく、当時はグーグルで検索することもなかった時代。「時計台がどこにあるのか、俺はしらないんだけど大丈夫かな」と彼女に不安を伝えると、彼女は「大丈夫。駅に行けばすぐに分かるから」と小さい声で太鼓判を押していました。

いざ、甲子園ボウルの当日。この日はすごく冷え込みました。10時ぎりぎりに西宮北口駅に到着したのですが、お腹が痛くなってそのままトイレに直行。用を足してから時計台のところにいったときには待ち合わせ時間を15分ほど過ぎていました。

携帯電話など持っていない時代。そのまま30分ほど待ちましたが、彼女は姿をみせないまま。私はひとり甲子園球場に向かい、寒さにガタガタ震えながら関西学院大学が勝利するのを見届け、寂しく下宿先に帰宅したときには真っ暗になっていました。

帰宅してすぐに彼女の家に電話すると、母親が電話に出て「娘は電話に出たくないと言っています」の一点張り。私の初デートは終わったのでした。

彼女は私の遅刻を許せなかったのか、それともそもそも彼女が西宮北口駅に来なかったのか、今でもわからないまま。こういう出来事って30年経った今でも覚えているものなんですよね。もやもやしたままだから、なんでしょうね。

「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとび)我には一生(ひとよ)」(栗木京子)

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