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2021年11月 8日 (月)

「人づきあいが広いですね」の意味

昨夜、昔の会社の男性部下と数年ぶりに飲む機会がありました。

最初は私を含めて4人だったのですが、ひとりが家庭の事情で欠席。たまたまこの日の昼食時間に会った職場の30代の女性を誘ったところ、即答でOKだったので補充(?)しました。

お店に向かうタクシーの中で、彼女が話しかけてきました。「先輩は人づきあいが広いですよね。このあいだも声をかけていただきましたけど、いろんな人が来てましたよね」

「いやいや私はふだん、一人で飲んでいるだけ。誰かと飲む機会があったときに、あなたに声をかけているだけ」謙遜ではなく、本当にそうなんですよね。月に10回飲むとしたら、8,9回は1人のみです。

元部下2人は入社したばかりのとき、私は直属の上司でした。私は細かいことを教えるよりも、どんどん仕事を任せていくタイプ。2人は期待に応えて成果を出していました。

彼らと初めて会った彼女も打ち解けて、身の上話をはじめました。「私は会社の同期3人とごはんを食べに行くぐらい」「会社以外で仕事の人と会うことってほとんどないです」

コロナ禍の影響で、会社の歓迎会や忘年会も中止。私のような多様な職場を経験している人間からすれば、どうってことはなくても、若い人たちには人脈が広がらない、焦りのようなものがありそうです。

彼女は私に顔を合わせるたびに「また誘ってください」と口にするのです。私は社交辞令だろうと思っていたのですが、ひょっとしたら本心かもしれないと思い直しました。若い人がみんなのびのびと楽しんでいるわけではないのですね。狭量な私ですが、そんな若者たちのお役に立てるなら、ちょいちょい飲みに誘いましょうか。

われもまた季節限定品と書いてあるチョコレートに手を伸ばす(杉田菜穂)

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