« 映画「おっぱいバレー」を見て思い出すあの頃 | メイン | 教科書どおりにやることの難しさ 星野佳路氏の公演記録から »

2021年6月 7日 (月)

仕事帰りに「万八」で飲んでみました。

最近は仕事帰りにちょくちょく飲み屋に寄るようにしています。

数年前までは仕事帰りに1000円から1500円のちょい飲みをよくしていました。昨年はコロナ対策でそんな余裕はなかったのですが、今では午後6時には退社できるので。ありがたいことです。

鹿児島中央駅の近くに「万八」というお店があります。日本酒を出してくれるというのは看板で示しているのでわかっているのですが、このお店は2階にあるのでちょっとのぞいて、ということができない。そういうわけで、その店の存在を知ってから5年以上経過しているのですが、心を決めて階段を上ってみました。

中はカウンターが6席程度。テーブルが3つかな。テーブルの一つには中年男性が低音ボイスでわいわい盛り上がっていて、カウンターの奥には60歳を越えていると思われる女性が一人で飲んでいました。

この店の新人である私は入り口近くのカウンター席に座りました。カウンターには日本酒の一覧とつまみの一覧が横長A4サイズの紙に並べてあります。私は日本酒は「浦霞」(500円)とつまみは珍味として表示されていた莫久来(ばくらい)(600円)をお願いしました。

「ばくらいって何ですか?」「ホヤです」 おー、鹿児島でホヤが食べられるなんて。ホヤは三陸産が有名と知ってはいますが、食べるのは初めて。そして日本酒の浦霞も産地は宮城県。いやあ、偶然ですが結果的に相性ぴったりのセレクトです。

日本酒は冷や。白い盃の上にぐい呑のガラスのコップが置かれています。そのコップに日本酒を一升瓶からとくとくと注ぎ、コップからあふれた日本酒が盃の縁(ふち)まで満たしてくれます。

昔、宮崎駅の日本酒のお店で飲んだときは、ガラスのコップが木の枡(ます)に入っていて、コップからあふれた日本酒が枡を満たすのを見て感動したものです。それに比べると盃とはちょっとせこいなあと思ってしまうから慣れってこわいですね。

表面張力で盛り上がっているコップに口を近づけて、日本酒をすすりました。いやあ、うまい。何年ぶりだろう。お店で日本酒を飲むなんて。

ホヤが運ばれてきました。分量は私の親指程度。えっ、これだけ! と思ってしまいました。とりあえず箸で口に運ぶとコリコリとしてうまい。塩辛のような、なまこのような、なんとも表現が難しい味です。

お通しはポテサラ(300円)でした。日本酒を味わい、ときどきポテサラで休憩。次はホヤをひとつまみ味わって日本酒で流し込む。いやあ、幸せです。

コップを手に持ち、喉を潤したあとは、盃に残る日本酒を飲み干します。こぼれないように慎重に盃を口に運び、味わう。日本酒好きにはたまらないひとときですね。

結局、これで大満足。もともと少食の私には酒の肴は肴でしかないので、腹一杯になる必要なんてないんです。日本酒を飲みたくなったら、またこの店に足を運ぶことになりそうです。

四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください(俵万智)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.synapse-blog.jp/t/trackback/716622/34232170

仕事帰りに「万八」で飲んでみました。を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿